Premiere Pro ネスト化で編集効率を爆上げする方法

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Premiere Pro のネストで編集効率が爆上がりする使い方を書きます。

今日は「Premiere Proのネスト」について語りたいと思います。

いやー、ネストって地味な存在なんですよね。タイムラインの左にある「ネストとしてまたは個別のクリップとして挿入」ボタン、正直スルーしてる人、めちゃくちゃ多いと思います。僕も最初は「何これ?別に使わなくてもいいでしょ」って完全に無視してました。

でもですよ。編集を重ねるうちに「これがあると世界が変わる!」って場面がめちゃくちゃ出てきたんです。ネストを知ってるだけで効率も表現の幅も広がる。初心者にこそ知ってほしいんです。

今日はそんな「ネストの意外なお役立ち効果」を、プロが実際に使ってる5つのケースとともにご紹介します。

Premiere Pro意外に知られていないネストのお役立ち効果:プロが実際に使う5つのケース

1. タイムラインをスッキリ整理する(編集地獄からの解放)

まずはこれ。

気づいたらタイムラインがもうカオス状態。映像、音楽、効果音、テロップが何十トラックにも広がって、どこをどう触ればいいのかわからない…。初心者が一番最初にぶち当たる壁です。

僕も新人時代、バラエティ番組の編集でタイムラインが上下にパンパンに広がって、「あれ、この効果音どこ行った?」って1時間探したことあります(笑)。

そんなときネストですよ。

複数のクリップを選んで右クリック →「ネスト」。すると1つの“塊”になるんです。

例えばオープニング映像の素材を全部ネストして「オープニング」というブロックにまとめておけば、タイムライン上は1トラックだけ。スッキリ見えるし、全体を動かすのもラク。

回避策じゃなくて“救い”ですよ。タイムライン地獄から解放されます。

2. 複数のエフェクトを一括でかける(個別じゃ手間がすごい)

エフェクトをかけたいときってありますよね。例えば「モノクロ+ノイズ+ぼかし」とか。これを1クリップずつやってると、作業が地獄。

僕が昔やらかしたのは、30カットくらいある回想シーンに全部同じエフェクトをかけなきゃいけなかった案件。普通にやったら30回エフェクトをドラッグ…。いやいや、手首が死ぬって!

ここでネストです。

30カットをネスト → ネスト全体にエフェクトをかける。はい、1発で完了。

しかも後から「やっぱりノイズ弱めで」って修正が来ても、ネスト全体の設定を変えるだけ。めちゃラクなんですよ。

特に初心者がやりがちな「同じ作業を繰り返す地獄」を回避できるのがネストの強みです。

3. 複数カットをまとめてアニメーション(ズームや回転が一気にできる)

例えば、写真が何枚も並んでるコラージュ風の演出。1枚ずつズームしたり回転させたりすると、タイミングがバラバラで不自然になりがちです。

僕が結婚式ムービーを作ったときもそうでした。新郎新婦の思い出写真をバーッと並べて、一気にカメラがズームアウトする演出をやりたかった。でも1枚ずつやるとズレて、なんか気持ち悪い。

そこで全部をネスト。で、そのネスト自体をズームアウト。すると、写真の集合体が「ひとつの映像」としてズームするんです。

これがめちゃくちゃカッコいい!

初心者が知らないと「なんでうまく動かないんだろう」って悩むところ。ネスト使えば秒で解決です。

4. 音と映像をひとまとめにしてズラす(同期ずれ防止)

あるあるなのが「映像と音がズレた!」ってやつ。

インタビュー動画を編集してて、映像クリップと音声クリップが別トラックに並んでると、ちょっと動かした瞬間に「あれ、口と声が合ってない…」ってなる。

僕も企業VPの案件で、ナレーションと映像をちょっとズラしたつもりが、気づかないうちに音だけ動いてて、納品後に「口パクしてるみたい」って突っ込まれました。あれは恥ずかしかった…。

ここでネスト。

映像と音声を一緒に選んでネストしておけば、もうズレません。まとめて移動できるから、同期が崩れない。

初心者の「ズレ地獄」を一気に回避できます。

5. シーケンスを別のシーケンスに呼び出す(使い回し最強)

最後はちょっと応用編。

Premiere Proって「シーケンスの中にシーケンス」を入れられるんです。つまり、Aシーケンスを作って、それをBシーケンスに入れる。これがネストの真骨頂。

例えば、オープニング映像を1つ作っておいて、それを本編シーケンスにポンと入れる。さらにダイジェスト映像にもポン。修正が入ったらオープニングシーケンスを直すだけで、全部に反映されるんです。

僕がYouTubeのシリーズ企画をやってたとき、毎回同じオープニングを入れてたんですけど、ネストのおかげで修正が一括反映。めちゃくちゃ時短になりました。

初心者のうちは「コピペでいいや」って思うかも。でもネストで呼び出した方が圧倒的に効率がいい。長期的に見たら絶対こっちの方がお得です。

まとめ:ネストは“タイムラインの魔法”

どうですか?ネスト、地味そうに見えて、めちゃくちゃ便利でしょ。

  • タイムラインを整理できる
  • エフェクトを一括適用できる
  • 複数カットをまとめて動かせる
  • 音と映像の同期ずれを防げる
  • シーケンスを使い回せる

僕も最初は「ネスト?何それ?」ってレベルでした。でも使い始めたらもう手放せない。今では「ネストしないと逆に不安」なくらいです。

初心者の方もまずは小さいところから使ってみてください。3カットまとめてエフェクトかけるとか。それだけで「おお!Premiereって便利!」ってなるはずです。

ネストを味方にすれば、編集がもっと楽しく、もっとラクになりますよ。

チュートリアル動画 ネスト化の効果

ネスト化のメリット
  • クリップをグループ化すると画面がすっきりする
  • ネスト化するとワープスタビライザーが使える
  • 長尺の動画は最初にネスト化しておくと編集後に一括修正しやすくなる