DaVinci Resolve で文字単位デザインを調整する方法|初心者でもテレビ風テロップが作れる!

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolve で文字単位デザインを調整する方法を書きます。

みなさん、テロップ作るのってちょっと憧れませんか?

バラエティ番組で芸人さんがボケた瞬間に「ドーン!」とカラフルな文字が出たり、ニュース番組の字幕がきれいに整って流れたり。

実はあれ、動画編集の世界に一歩足を踏み入れた人なら「いつか自分もやってみたい…!」と思うもののひとつなんですよね。

で、今回のテーマは 「DaVinci Resolveで文字単位でデザインを調整する方法」

これ、実は昔はめちゃくちゃめんどくさかったんです。

Photoshopなら一文字だけ赤くしたり、フォントを変えたり、簡単にできますよね。でもDaVinci Resolveだと昔は「テキストを分けて、重ねて…」みたいな、ちょっと工事現場みたいな作業が必要でした。

ところが!バージョン20.2.1で追加された 「マルチテキスト」機能

これがすごい。もう、編集ページだけで一文字ずつデザインをいじれるようになったんです。

DaVinci Resolve で文字単位デザインを自由に調整する方法|テレビのテロップを作ってる気分で遊ぼう!

マルチテキストって何?

まず「マルチテキスト」ってなんぞや?って話ですよね。

従来の「Text」タイトルだと、サイズや色、フォントを変えたら全部の文字が一緒に変わる仕様でした。

でもマルチテキストは、テキストを「部分ごとに編集可能なオブジェクト」として扱えるんです。

つまり「1文字だけ大きく」「一部だけ青色」みたいなことが可能に。

Photoshopでテキストを選択して塗りつぶす感覚に近いので、デザイナー気分で遊べちゃいます。

実際のシーンで考えてみよう

例えば、YouTubeでよくある「ドッキリ系テロップ」。

「え、ここでまさかの◯◯◯!?」

この「まさかの」だけ赤文字にしたら、めちゃくちゃ目立ちますよね。

さらに「!?」を黄色で巨大化したら、テレビのバラエティ番組っぽくなる。

逆に、映画っぽい動画を作りたいときは、

「流れるように、美しく。」

この「美しく。」の部分だけフォントサイズを少し上げて、淡いブルーにするだけでグッと雰囲気が出るんです。

こんな「ちょっとした一工夫」ができるかどうかで、動画の印象が大きく変わります。

文字単位デザインを自由に調整してみよう

今回はこの「マルチテキスト」を使って、あなたも テレビのテロップ職人ごっこ ができちゃうやり方を紹介します。

ステップ①:タイトルを置いてみよう

まずはいつも通り、エディットページに「タイトル」をポンと置きましょう。

このときに「Text+」じゃなくて、ちゃんと 「マルチテキスト」 を選んでください。

例えば「今日はカレーだ!」ってテロップを入れるとします。

普通なら全部同じフォント・同じ色で並ぶだけなんですけど、これからは違いますよ。

ステップ②:Fusionオーバーレイを開く

ビューアーの左下にある 「Fusionオーバーレイ」 をオンにします。

これで画面上で直接テキストを選択できるようになります。

テレビ番組のADさんが「この“カレー”の文字だけド派手にして!」ってディレクターに言われて、必死に文字をクリックしてる…そんな気分になれる瞬間です。

ステップ③:一文字ずつ選択して装飾

デザインを変えたい文字をドラッグで囲んでみてください。

すると、インスペクターの設定がその文字だけに効くようになります。

例えば…

  • 「今日は」の部分は白で地味に。
  • 「カレー」を真っ赤にして、フォントを太めに。
  • 「だ!」は黄色にして、ドロップシャドウをガッツリつける。

はい、もうこれで完全に 「バラエティ番組で使われるおいしそうなテロップ」 の出来上がりです。

例①:バラエティ風テロップを再現

想像してみてください。

芸人さんが「カレーは飲み物!」って叫んだ瞬間に、画面に 「カレーは飲み物!」 のテロップがドカーン。

「カレー」の文字だけギラギラ金色にして、残りは普通の白テキストにする。

これ、昔のResolveだと文字をレイヤーごとに分けて重ねなきゃいけなかったんですよ。

でも今は一発。初心者でも「うわ、自分…なんかテレビのテロップ作ってる!」ってワクワクできちゃうんです。

例②:ニュース番組風のフォーマル字幕

バラエティだけじゃなくて、シリアスな場面でも大活躍。

例えば「台風12号接近」というニュース字幕。

「台風12号」だけを赤字にして、「接近」は落ち着いた白のままにする。

ちょっとした色の違いで、見てる人に「ここ大事なんだな」と伝わります。

これもマルチテキストなら数クリック。

「おお…自分、ニュース番組の字幕CGやってるっぽい!」って気持ちになれるはずです。

ステップ④:インスペクターで自由自在に

一文字ごとに変えられるのは「色」や「サイズ」だけじゃありません。

フォント、シャドウ、アウトライン、背景 まで個別に調整できます。

例えばこんな使い方も:

  • 「!」マークだけめちゃくちゃ大きくして、強調する。
  • キーワードだけフォントを変えて、違う雰囲気にする。
  • 一部の文字に背景色をつけて、ハイライトっぽくする。

「一文字変えるだけで、こんなに印象って変わるんだ!」と気づく瞬間、めちゃくちゃ楽しいですよ。

例③:音楽番組風の歌詞テロップ

カラオケや音楽番組で出る歌詞字幕も再現できます。

「大事なキーワードだけ色を変える」「サビだけフォントを変える」なんてのも、マルチテキストなら余裕。

例えば「君と出会えた奇跡にありがとう」って歌詞。

「奇跡」だけ虹色にして、他は白のまま。

…はい、もうテレビの音楽番組っぽさ全開です。

ステップ⑤:もうトラックを分けなくていい!

これまでのDaVinci Resolveは「文字単位で装飾したいなら、テキストを分割してレイヤーを重ねる」という地味に面倒な作業が必須でした。

でも今は トラックに1つだけ

「マルチテキスト」さえあれば、全部その中で完結します。

初心者の方でも「え、こんなに簡単でいいの?」って拍子抜けするかもしれません。

でもそのおかげで、余計な操作を覚えなくていいし、映像制作の本当に楽しい部分に集中できるんですよね。

まとめ:テロップ遊びが本当に楽しくなる

DaVinci Resolveのマルチテキスト機能は、ただ便利ってだけじゃなくて 「編集する楽しさ」を倍増させてくれる機能 です。

一文字変えるだけでテロップが一気に「テレビっぽく」なる。

これは初心者が「自分もクリエイターなんだ」って実感できるすごく大事な瞬間です。

ぜひ次に編集するときは、遊び感覚で試してみてください。

気づいたら「バラエティのテロップ職人」や「ニュース字幕のオペレーター」になりきって、時間を忘れて作業してるかもしれませんよ。