今日は、「After Effectsで作ったタイトル動画をPremiere Proでどう“イノセントな気持ち”のまま編集に持ち込むか」についてお届けしたいと思います。
先日こんな質問を拝見しました。

After Effectsで作ったタイトル動画をPremiere Proで編集するにはどうしたらいいでしょうか。
二つのソフトを跨いで作業するといろいろなことができるようになりますが、反面迷うことも合えます。
「なんでそこまでAEでタイトル作るの?」って自分に問いかけたくなる話
まず、どうしてタイトル動画をAfter Effects(以下AE)で作るかって?そりゃもう、キーフレームの自由度とか、エフェクトの細かさがズバ抜けてるから。
Premiere Pro(以下PPro)でもできないことはないけど、あのAEの“フワッ”とした動きや、思い通りに“パッ”とキマる感じ…、あれはもうAEならではの幸福感ですよね。
Dynamic Linkで切れない“命の糸”をつなごう
昔はAEでレンダリングしてMOVに書き出して、PProに読み込んで…って、もうめんどくさいわけです。時間もかかるし、またAEで修正するたびに書き出しして…って。そんな時代は終わりました!
今はDynamic Linkという素敵な仕組みがあって、AEで作ったコンポジションをPProのタイムラインに“直接”取り込めちゃう。AEで修正すれば、そのままPProにも反映されるんです。まさに「命の糸」つながってます。
しかも、新しくAEプロジェクトをPPro内で作っちゃうことも可能。「Premiere Pro」→「File > Adobe Dynamic Link > New After Effects Composition」でAEプロジェクトが立ち上がる。そこにタイトルアニメをブチ込んで保存すれば…PProでもう“素材扱い”で使えるんです。便利すぎて泣きそう。
実際にやってみた。すると、心が喜ぶ感じがした。
例えるなら、AEで柔らかくモコモコ動いてる文字が、PProに置いた途端に「ここで鳴ってくれ!」と待っててくれる感じ。AEで色を直せば、PProでもぱっと変わってくれる。あぁ、共鳴してる…って感じました。
その代わり、注意点もあります。AEの中をゴチャゴチャにすると、PPro側で「これどこだっけ?」ってなるんですよ。だからこそ、AEプロジェクトはフォルダー分けして「Titles」「Lower Thirds」「Intro」みたいに整理しておくと、PProの「プロジェクトパネル」でもすごく見やすい。静かな感動があります。
「Dynamic Linkで負荷重くね?」って不安になった時は…
AEのプロジェクトが重くなるとか、PProが止まるときもありますよね。
そんなときはAE側でRAMプレビュー(プレビューキャッシュ)を回しておくと、PProの再生がスムーズになったりします。
また、あまりにも複雑すぎる場合は、予めAEで一部レンダーして素材化するのも手。でも基本はDynamic Link、マジで省エネ&スマートです。
僕がいつも手を止めて、「いいなぁ…」って思う流れを語るよ
- AEでタイトルアニメーション作成 → 名前&フォルダー構成を整える
- PProに戻って「File > Adobe Dynamic Link > Import After Effects Composition」で読み込み
- タイムラインに置いて、編集の中に静かに溶け込ませる
- AEで修正 → 保存 → PProに反映 →「あ、今“1秒後に色変化”したね!」ってニヤける
- AEプロジェクトは、常に整理整頓。散らかすと詰まった時にメンタルも詰まるから注意
AE初心者でも失敗しないフォルダ構成のコツ
1. トップ階層で“大きく4分割”する
AEプロジェクトを開いたら、まず4つのフォルダを作ります。
_素材(Footage)
撮影映像、画像、音声など外部から持ち込む素材を全部ここへ。
さらに中で「Video」「Image」「Audio」に分けると迷子になりません。
例:
_素材 ├─ Video ├─ Image └─ Audio
_コンポ(Compositions)
作業中のコンポジションをまとめるフォルダ。
最終的にPremiere Proへ渡すコンポもここに入れます。
ネーミングはバージョン番号+説明で統一すると◎。
例:
_コンポ ├─ Title_Main_v01 ├─ Title_Main_v02 └─ LowerThird_v01
_プリコンポ(Precomps)
アニメーションやエフェクトを別処理したコンポを収納。
ここを作らないと、メインコンポがごちゃごちゃになって泣きます。
_レンダー用(Exports)
書き出し設定や一時レンダー用のコンポを入れる場所。
書き出し前にどれを使うか一目でわかります。
2. 名前は“日付+説明”か“バージョン番号+説明”
初心者がよくやる失敗は「コンポ1」「コンポ1のコピー」地獄。
これだと後日修正が入ったとき、どれが最新か分からなくなります。
安全なのは、v01, v02…(修正版は数字を上げる)
2025-08-14_Title_Main(日付+内容)
このどちらかで統一すること。
3. 素材フォルダは絶対にAEの外でも維持
AEは素材ファイルの場所が変わると「リンク切れ」になります。
だから、外部素材はAEプロジェクトと同じ階層に「素材」フォルダごと保存しておくのが鉄則。素材の分だけフォルダが重くなりますが「リンク切れ」は避けられます
例:Project_Folder ├─ AE_Project.aep └─ 素材
4. Premiere Pro連携用の“受け渡しコンポ”を専用フォルダに
Dynamic Linkを使う場合、Premiere Proに渡すコンポだけをまとめておくと、あとで探すストレスがゼロになります。
例:_コンポ ├─ [PPro用]Title_Main_v03 └─ [PPro用]LowerThird_v01
5. 色分けタグを活用
AEにはプロジェクト内のアイテムに色ラベルを付けられます。
素材=青
メインコンポ=赤
プリコンポ=黄色
こうしておくと、視覚的に迷わない。
まとめ
フォルダは大きく素材・コンポ・プリコンポ・レンダー用に分ける
名前は日付 or バージョン番号+説明で統一
素材は必ずAE外でもフォルダごと保存
Premiere Pro渡し用は専用フォルダに集める
色ラベルで視覚的にも整理
これだけやっておけば、修正依頼が来ても「えっと…あのコンポどこだっけ…」とメンタルが詰まることはありません。
むしろ「はいはい、v03ですよ」と即答できる、スマートな編集者になれます。
「これだけ知ってれば誰でもうれしい」と、心から思える理由
動かしながら編集できるって、単純に気持ちいいんです。
AEの愛情(作り込み)とPProの編集スピードが混ざり合って、映像に“命”が生まれてくる感じ。タイムラインの中でAE素材が“生きて”る、その瞬間の幸福、このブログ読んでくれてるあなたにもぜひ味わってほしいですね。
ざっくりまとめると:
- Dynamic LinkでAEとPProをリアルタイム“共鳴”させよう
- AEプロジェクトは清く整えよう(フォルダ命!)
- 重い時はプレビューキャッシュ活用で滑らかに
- レンダー素材とリンク素材、使い分ける勇気を持とう
いかがでしたか?このメソッドを知ると、AEで“ちょっと良い動き”を作るモチベーションが爆上がりしますし、PProも編集心地が劇的によくなります。あなたも今日から「AEタイトル → PPro編集」マスターになって、映像の最後の魔法まで楽しんじゃってください。
それでは、次回も心震える映像の話でお会いしましょう!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 After Effects で作ったタイトル動画をPremiere Proで手間なく編集する方法を書きます。