
たまに質問されるのが動画編集にiPadが使えるかというお悩みです。
iPadで動画編集などはできるのですか?また、パソコンとどっちがやりやすいのですか?iPadとiPhoneの間で動画を移動させることは可能でしょうか?iPadに、USBメモリを使うことは可能でしょうか?よろしくおねがいします。
iPadで動画編集などはできるのですか? – また、パソコンとどっちが… – Yahoo!知恵袋
私もiPadは持っていますが、さすがにiPadで動画編集する気持ちにはなれません。なぜなら。
画面が狭いし、キーボードは使えない。ファイルの置き場が限られているという作業上のストレスを感じる点がその理由です。
しかし、始める上での敷居が低いことは事実です。簡単に持ち運べる点も見逃せません。カフェなどでざっくり編集する際にはパソコン環境よりフットワークが軽いからです。
簡単な動画編集に限定すればアプリが充実していること、作業場所を選ばないことから初心者にはお勧めできます。
目次
iPadで映像編集は可能か
iPadで映像編集は可能です。しかし、使い続けるためには様々な制約があるのでそれを踏まえた上で利用した方がいいと思います。
デメリットは三つあります。
- 画面タップの手間とリスク
- 一括操作ができない
- 大容量の動画が扱えない
iPadだけの動画編集はもうやめた!〜3つの弱点と1つの最高〜|松井 隆幸|note
一番大きな理由はパソコンでの編集になれていると、iPadの画面での作業はストレスが溜まります。
素材やプロジェクトの置き場や保管、書き出し、転送などの基本的な動作にも手間がかかるのです。
iPadで映像編集するには
現在流通しているiPadはCPUの機能やメモリーの搭載量も増えているので映像編集は可能です。
一番ネックになるのは容量を食う動画ファイルの置き場です。
SNS投稿で発信するレベルの動画ならば問題ありませんが、少し重めの動画を編集する際は容量に注意しましょう。
ハイビジョン画質で数時間撮影すると数十GBは必要です。
そのため複数のプロジェクトが入るくらいの記憶容量。256GBが一応の目安になります。
編集アプリは様々なものがあります。
Final Cut Pro XやAdobe Premiere Proをよく使っている人には「LumaFusion」がお勧めです。
動画編集アプリと言えば、メジャーなのはiMovie、Premier Rushもありますが、iPhoneやiPadで編集を続けている動画投稿者には人気が高い有料ソフトです。
このソフトの魅力の一つはタイムラインの仕組みがレイヤー構造になっていることです。
タイムラインのインターフェイスは業務用の編集ソフトがそろって採用していることから象徴されるように操作性の高い点が魅力です
デメリットは、タイトルに凝ったりエフェクトをかけたりといった映像の加工は非力です。
そのためグラフィックの編集がしたくなったら別途PhotoshopやAfter Effectsの代わりになるようなソフトを導入する必要があります。
外部連携は
最近になってiPadOSが外付けドライブやローカルファイルへのアクセスができるようになりました。
それまでは書き出した動画をいったんクラウド上にアップロードする方法しかありませんでした。iPadで編集を続けると素材やプロジェクトが要領を圧迫しがちです。
外部にバックアップがとれるようになったことで、必要なファイルだけ残してあとは本体から削除できるようになったことは前進です。
マウスとキーボード
パソコンで編集しているとマウスやキーボードは効率的な作業を進めるためにはなくてはならないツールです。
例えば静止画にした人物の輪郭を切り抜いてマスクを×などの操作には細かな編集が必要になります。指を使っての編集も可能ですが、スタイラスペンのような細かな作業に適したデバイスがあると仕事ははかどります。
まとめ
iPadでの映像編集は可能です。しかし、見てきたようにいくつか制限がかかる場合があります。
メインの編集マシンにするというよりもSNSのような軽い動画専用の編集環境に使ったり、メインとなるパソコン編集のサブ機として使用するのがベストかもしれません。