【初心者必見】 LOG・LUT・RAW とは?動画編集で絶対に知っておきたい基本の違い

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 LOG・LUT・RAW とは? を書きます。

動画編集を始めると、必ず出てくる「LOG」「LUT」「RAW」という3つの言葉。

なんとなく聞いたことあるけど、違いはよくわからない…。そんな方も多いはずです。

この記事では、プロの動画制作者の視点で、初心者にも超わかりやすく解説します!

LOG・LUT・RAW の違いとは?初心者でも一撃でわかる動画編集の基本!

例え話や図解も使って、読めば一発で理解できるように工夫しています。

LOGとは?色をあとで整えるための“薄味映像”

LOGとは、「色の情報をなるべく多く残すための撮影フォーマット」です。

私たちが普通見慣れた動画の色味とlogとを比較します。

20150922_0
http://www.camerakun.info/nikki/blog.cgi/permalink/20150922104555

こちらは私たちがよく見る画像です。色の処理がおわり、見た目に肉眼で見るような仕上がりになっています。

20150922_1

対して、こちらはLOGによる画像。

映像は眠たくてグレーっぽくなりますが、それはあとで編集しやすくするためのもの。

LOGのポイント:

• 撮影時の色味は地味だけど、編集で彩度やコントラストを自在に調整できる

• 映像のダイナミックレンジ(明るさの幅)をしっかり残せる

• プロのカメラやiPhoneのシネマティックモードでも対応

LUTとは?色を一瞬で整える“レシピファイル”

LUT(ラット)とは、LOGやRAWで撮影した映像に対して、ワンタッチで色味を変えるためのレシピファイルです。

DaVinci Resolve ではカラーページのツールとしておなじみです。

DaVinci Resolve カラーページのツール「LUTS」

LUTのポイント:

• LOG映像を“パッと見キレイ”にするプリセット的な役割

• シネマ風、フィルム風など多彩な表現が可能

• 編集ソフトにドラッグするだけで簡単に使える

RAWとは?カメラが撮った“完全な生データ”

RAWは、カメラのセンサーが捉えた情報をそのまま保存したデータ

色や光の情報がすべて詰まっていて、あとから自由自在に編集できます。見た目にはLOGによる画像のようにベールがかかったような眠い絵に見えるのが特徴です。

RAWのポイント:

• 編集耐性が非常に高く、白飛び・黒つぶれも救いやすい

• 明るさや色温度をあとから完全にコントロール可能

• ファイルサイズがとても大きく、PCスペックが必要

LOG・LUT・RAWの違いを表で比較!

項目LOGLUTRAW
正体撮影フォーマット色変換レシピセンサーからの生データ
見た目グレーっぽく地味カラフルに変化撮影後に整える必要あり
編集自由度高い編集補助超高い
対応ソフト多くの編集ソフトDaVinci/Premiere等主にDaVinci Resolveなど

たとえるなら…

• LOG = うす味に仕込んだ料理(あとで味を足す)

• LUT = その料理にかける「味変レシピ」

• RAW = 素材そのもの(自由に調理できるが手間はかかる)

どれを使うべき?目的で選ぼう!

あなたの目的おすすめ
YouTubeやVlog制作LOG + LUTで十分
本格的な映画やCMRAWで高品質に撮影
時間をかけず仕上げたいLUTだけでもOK
編集にこだわりたいLOG撮影 or RAWが◎

まとめ:初心者が覚えるべきキーワードはこの3つ!

• LOG:あとで編集しやすい“薄味”の映像フォーマット

• LUT:LOGやRAWに“色味の変化”を与えるレシピファイル

• RAW:あとで自由に調理できる“撮ったままの映像データ”

この3つを理解すれば、プロの現場でも通用する知識の第一歩です!

参考 iPhoneでもできるlog撮影

log撮影ができるのは高級機に限られていましたが、最近ではiPhoneでもアプリを使うことでlog撮影が可能になりました。

iPhoneで劇場用映画が撮影できると話題のアプリ”FilMic Pro”です。

iPhoneでLOG撮影を可能にする究極の動画アプリ・FiLMiC Pro

FiLMiC Proにはlogに対応したモードでiPhoneが動画撮影できる機能があります。撮影したデータ量は膨大になりますが、そのことを理解しさえすればOKです。