動画編集を始めると、必ず出てくる「LOG」「LUT」「RAW」という3つの言葉。
なんとなく聞いたことあるけど、違いはよくわからない…。そんな方も多いはずです。
この記事では、プロの動画制作者の視点で、初心者にも超わかりやすく解説します!
LOG・LUT・RAW の違いとは?初心者でも一撃でわかる動画編集の基本!
例え話や図解も使って、読めば一発で理解できるように工夫しています。
LOGとは?色をあとで整えるための“薄味映像”
LOGとは、「色の情報をなるべく多く残すための撮影フォーマット」です。
私たちが普通見慣れた動画の色味とlogとを比較します。

こちらは私たちがよく見る画像です。色の処理がおわり、見た目に肉眼で見るような仕上がりになっています。

対して、こちらはLOGによる画像。
映像は眠たくてグレーっぽくなりますが、それはあとで編集しやすくするためのもの。
LOGのポイント:
• 撮影時の色味は地味だけど、編集で彩度やコントラストを自在に調整できる
• 映像のダイナミックレンジ(明るさの幅)をしっかり残せる
• プロのカメラやiPhoneのシネマティックモードでも対応
LUTとは?色を一瞬で整える“レシピファイル”
LUT(ラット)とは、LOGやRAWで撮影した映像に対して、ワンタッチで色味を変えるためのレシピファイルです。
DaVinci Resolve ではカラーページのツールとしておなじみです。

LUTのポイント:
• LOG映像を“パッと見キレイ”にするプリセット的な役割
• シネマ風、フィルム風など多彩な表現が可能
• 編集ソフトにドラッグするだけで簡単に使える
RAWとは?カメラが撮った“完全な生データ”
RAWは、カメラのセンサーが捉えた情報をそのまま保存したデータ。
色や光の情報がすべて詰まっていて、あとから自由自在に編集できます。見た目にはLOGによる画像のようにベールがかかったような眠い絵に見えるのが特徴です。

RAWのポイント:
• 編集耐性が非常に高く、白飛び・黒つぶれも救いやすい
• 明るさや色温度をあとから完全にコントロール可能
• ファイルサイズがとても大きく、PCスペックが必要
LOG・LUT・RAWの違いを表で比較!
項目 | LOG | LUT | RAW |
---|---|---|---|
正体 | 撮影フォーマット | 色変換レシピ | センサーからの生データ |
見た目 | グレーっぽく地味 | カラフルに変化 | 撮影後に整える必要あり |
編集自由度 | 高い | 編集補助 | 超高い |
対応ソフト | 多くの編集ソフト | DaVinci/Premiere等 | 主にDaVinci Resolveなど |
たとえるなら…
• LOG = うす味に仕込んだ料理(あとで味を足す)
• LUT = その料理にかける「味変レシピ」
• RAW = 素材そのもの(自由に調理できるが手間はかかる)
どれを使うべき?目的で選ぼう!
あなたの目的 | おすすめ |
---|---|
YouTubeやVlog制作 | LOG + LUTで十分 |
本格的な映画やCM | RAWで高品質に撮影 |
時間をかけず仕上げたい | LUTだけでもOK |
編集にこだわりたい | LOG撮影 or RAWが◎ |
まとめ:初心者が覚えるべきキーワードはこの3つ!
• LOG:あとで編集しやすい“薄味”の映像フォーマット
• LUT:LOGやRAWに“色味の変化”を与えるレシピファイル
• RAW:あとで自由に調理できる“撮ったままの映像データ”
この3つを理解すれば、プロの現場でも通用する知識の第一歩です!
参考 iPhoneでもできるlog撮影
log撮影ができるのは高級機に限られていましたが、最近ではiPhoneでもアプリを使うことでlog撮影が可能になりました。
iPhoneで劇場用映画が撮影できると話題のアプリ”FilMic Pro”です。
FiLMiC Proにはlogに対応したモードでiPhoneが動画撮影できる機能があります。撮影したデータ量は膨大になりますが、そのことを理解しさえすればOKです。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 LOG・LUT・RAW とは? を書きます。