一年半コツコツショート動画を積み上げて、登録者1061人まで増やすことができました。
挫折から一転して伸びるチャンネル作りができたのは偶然ではありません。
YouTubeで一番大事なのは、編集でも撮影でもなく「企画(ジャンル選び)」です。
とはいえ、伸びるジャンルを手作業で探すのは大変。
私のように力技・数百チャンネルを1つずつ開いて、登録者・動画数・再生数をメモして……なんてやっていたら日が暮れます。
そこで今回試したのが、AIアシスタントのClaudeと、YouTube分析ツールvidIQを組み合わせて、お宝ジャンルを自動抽出するという方法。
お宝ジャンルを手に入れると効率よく登録者を増やすことが期待できます。
具体的には、次の条件を満たすチャンネルだけをAIに機械的に集めさせました。
- 動画数:50本以下
- 登録者:10万人以上
- 成長:直近1年で爆速成長
- 1本あたりの平均再生数が高い(=相互登録・サブ買いを除外するため)
この記事では、この結果を導き出すまでの作業工程そのものを、そっくり再現できる形で公開します。
なぜ「Claude × vidIQ」なのか
まず、この2つを組み合わせる意味から。
vidIQは、YouTubeチャンネルや動画を条件で検索・分析できるツールです。登録者数・動画数・成長率・平均再生などで絞り込めるのが強み。
Claudeは、そのvidIQを「道具」として自動で操作し、結果を整理・分析・レポート化できるAIアシスタントです。
ClaudeにvidIQを接続(MCP連携)すると、Claudeが自分でvidIQに検索をかけ、返ってきた大量のデータを読み込み、条件でふるいにかけ、共通点を見つけ、最後にHTMLレポートまで作ってくれます。
役割分担をわかりやすくするとこうなります。
- vidIQ=正確なYouTubeデータの供給源(検索エンジン+数値)
- Claude=検索の実行役+データの選別役+分析・レポート役
人間がやるのは「どういう条件で探すか」を決めることと、最後の判断だけ。リサーチの手を、まるごとAIに任せられます。
ClaudeからvidIQを使うには事前設定が必要です。
vidIQのMCP(コネクタ)を接続する方法は別記事を参照ください。
YouTube vidIQ無料版 を Claude連携して再生回数を伸ばす方法 | 2026年最新版 | ぶいろぐ
接続すると、Claudeの中からvidiq_channel_searchなどのツールが呼べるようになります。
ゴールを「検索条件」に翻訳する
お宝ジャンルとは例えるなら「いい漁場」です。
見つけ出すコツは、直近1年で爆速成長・1本平均再生が高いチャンネルを探すこと。大当たりしているチャンネルには求める視聴者がついているはずです。
自動抽出のコツは、あいまいな願望を、機械が判定できる数値条件に落とし込むことです。
今回の「埋もれたお宝ジャンル=少ない本数で爆発しているチャンネル」を、次のように翻訳しました。
| 願望(人間の言葉) | 検索条件(機械の言葉) |
|---|---|
| 動画が少ない | 動画数 ≤ 50本 |
| でも登録者が多い | 登録者 ≥ 10万人 |
| 最近ぐんぐん伸びている | 直近1年の登録者成長率が高い |
| ちゃんと再生されている(サクラでない) | 1本あたり平均再生数 ≥ 一定値 |
特に最後の「平均再生数の下限」が超重要です。
ここを入れないと、相互登録(sub4sub)やサブ買いで登録者だけ多いのに再生がスカスカのチャンネルが大量に混ざります。
「登録者に対して再生が回っているか」を吟味することで実際の視聴者層が付いている”本物”と偽物をふるい分けるわけです。
相互登録とは、主にYouTubeなどの動画配信サイトやSNSにおいて、ユーザー同士でお互いのチャンネルやアカウントを登録し合う行為を指します。登録者数を水増しする目的で広く行われていますが、多くのプラットフォームで禁止されている手法です。
サブ買い(サブスクライブ買い)とは、チャンネル登録者数や再生回数を水増しするために、業者から非公式のサービスを購入する行為を指します。短時間で見栄えの数字を増やせますが、YouTubeの利用規約違反であり、チャンネルが削除されるリスクがあります。
手順①:Claudeに「抽出の依頼」をする
まずClaudeに、日本語でそのまま依頼します。
▼ 手順①でそのまま使えるプロンプト
vidIQを使って、動画数50本以下・登録者10万人以上・直近1年で急成長・1本あたり平均再生が高いYouTubeチャンネルを抽出して。相互登録やサブ買いで登録者だけ多いチャンネルは除外したい。有名人・芸能人と、100本投稿して数万人のような低成長Vlogも除外して。まずは方針だけ確認して進めて。
すると、Claudeは内部でvidIQのチャンネル検索を、次のようなパラメータで実行します(Claudeが自動で組み立てます)。
videoCountMax(動画数の上限)= 50subscriberCountMin(登録者の下限)= 100,000subsGrowth1yMin(1年成長率の下限)= 高めの値avgViewsMin(平均再生の下限)= 高めの値 ← ノイズ除去のキモsort(並び替え)= 登録者数 or 成長率
ポイントは、あなたがパラメータ名を覚える必要はないということ。「こういう条件で」と伝えれば、Claudeがツールの仕様に合わせて翻訳してくれます。
そしてもう一つ大事なのが、この依頼を受けてもClaudeはいきなり完成リストを出すわけではないという点。実際には、②「まず広く集める」→③「平均再生で絞り込む」という2段階の検索に分けて進みます。つまり手順①は、Claudeに“全体の設計図(ゴール)”を渡す工程。ここからの②③が、その設計図に沿った実際の抽出作業です。
この記事の読み方(重要)
ここで混乱しやすいポイントを先に整理します。
人間が実際にキーボードで打つのは、基本的に手順①のプロンプトだけでOKです。
手順①でゴールを渡せば、②〜⑦はClaudeが自動で連続実行します
補足
手順②以降に載せている「▼ そのまま使えるプロンプト」は以下のような場合、必要に応じて使う“任意の追撃プロンプト”です。人間が実際に手入力する必要はありません。
- もっと細かく操縦したいとき:AIの判断に任せず、「今度は平均再生40万以上で絞って」のように各工程を自分で指示したい場合に、対応するプロンプトを1つずつ投げる。
- 途中で軌道修正したいとき:出てきた結果を見て、「もっと候補を増やして」「有名人をもう少し厳しく外して」と部分的に指示し直す。
まとめると——丸ごとおまかせなら①だけ/自分で1工程ずつ回したいなら①〜⑦を順に、という2通りの使い方ができる、と考えてください。
手順②:まず「成長率順」で広く集める(1回目の検索)
手順①で渡した設計図を受けて、Claudeが実行する1回目の検索がこれです。ここでの狙いは、方針に沿った大括りの候補データをまず広く集めること。ポイントは、成長率で並べて幅広く取ることです(絞り込みは次の手順③でおこないます)。
具体的には「直近30日の登録者成長率が高い順」で、動画50本以下・登録10万以上を50件ほど。
▼ 手順②でそのまま使えるプロンプト
直近30日の登録者成長率が高い順に、動画50本以下・登録10万人以上で50件出して。ノイズが多くていいので、まずは幅広く候補を集めて。
ただし、ここで返ってくるリストはノイズだらけです。成長率だけで並べると、
- 2本しか投稿していないのに登録14万、でも総再生は数百回
- 相互登録で急に登録者だけ跳ねたチャンネル
……といった、明らかに中身の伴わないチャンネルが上位に来ます。これが「成長率だけで判断してはいけない」理由です。
そこで次のステップに進みます。
手順③:「平均再生の下限」で本物だけに絞る(2回目の検索)
手順③の工程は一連の作業の中で一番絞り込みの精度が高まる工程になります。
Claudeは2回目の検索の行程で条件にこの要素を足してさらなる絞り込みを行います。
- 登録者 ≥ 20万人
- 動画数 ≤ 40本
- 1本あたり平均再生 ≥ 40万回
- 1年成長率 ≥ 150%
- 登録者数の多い順にソート
▼ 手順③でそのまま使えるプロンプト
今度は登録者20万人以上・動画40本以下・1本あたり平均再生40万回以上・1年成長率150%以上で、登録者の多い順に25件出して。これで相互登録・サブ買い系のノイズを落として、実際に再生が回っている本物だけにして。
この「平均再生の下限」を入れた瞬間、リストが激変します。
サクラ系が消え、「少ない本数で、実際にちゃんと再生が回っている」本物のチャンネルだけが残るのです。ここで初めて、まともな分析対象が手に入ります。
コツ:平均再生数=総再生数 ÷ 動画数。これが高いほど「1本の実力が高い」。登録者数だけでなく、必ずこの指標で足切りしましょう。
手順④:有名人・偽物・低成長を除外する
ここまでで、かなり精度の高い検索結果が出来上がります。ただしvidIQのフィルタだけでは落とせないノイズも混じっています。そこでClaudeに目視ルールで除外させます。
今回除外したのは次の3タイプ。
- 有名人・ブランド系:既存の芸能人・アーティスト、有名ブランドの公式チャンネル。個人が再現できる「型」ではないので除外。
- 相互登録・サブ買い疑い:登録者に対して総再生が極端に少ないもの(平均再生の下限フィルタで大半は自動除外されますが、最終チェックも実施)。
- 低成長の個人Vlog:100本投稿して数万人、のような“爆速でない”チャンネル。条件で自動的に外れます。
生成された結果を見てノイズが混じっているようならClaudeに指示することで、説明の材料(各チャンネルの再生効率など)を見ながら選別してくれます。
▼ 手順④でそのまま使えるプロンプト
このリストから、有名人・芸能人・既存アーティスト・企業公式ブランドを除外して。あと登録者に対して総再生が極端に少ない怪しいものも外して。個人が再現できる型だけ残して。
手順⑤:残ったチャンネルの「共通ジャンル」を分析させる
ふるいを通過したチャンネルが揃ったら、Claudeにデータの分析を依頼します。
▼ 手順⑤でそのまま使えるプロンプト
残ったチャンネルの共通点を分析して。ジャンル・形式(ショート/長尺)・顔出しの有無・尺・サムネの傾向で「型」に分類して、どのジャンルが穴場かまとめて。
すると、バラバラに見えたチャンネルが、いくつかの「型」に集約されていきます。今回のケースでは、
- AIを使った顔出しなしのアニメ・物語ショートが圧倒的多数
- 開設からおよそ1年、動画15〜40本で登録100万超に到達
- 「感情フック」か「二択(どっちが勝つ?)」でコメントを誘発
といった共通パターンが浮かび上がりました。個々のチャンネルを見ているだけでは気づけない“地層”が、まとめて分析すると見えてくるのがAIリサーチの強みです。
手順⑥:各チャンネルのTOP動画とサムネを取得する
「どんな動画が当たっているのか」を具体的に見るため、各チャンネルの再生数トップの動画を取ります。
この作業もすべてClaudeがvidIQを操作して自動実行します。
ここで一つ実務的な注意点。vidIQの「チャンネルの人気動画リスト」だけでは、再生数と正確な投稿日が取れないことがあります(サムネとタイトルは取れる)。
そこで、
- まず各チャンネルの人気動画から動画IDのリストを取得
- その動画IDをまとめて「動画詳細取得」にかけ、実際の再生数・投稿日・サムネを取る
- 再生数で並べてTOP3を確定
という二段構えにすると、正確な数字が手に入ります。この「IDを集めてから詳細を一括取得する」流れも、Claudeに指示すれば自動でやってくれます。
▼ 手順⑥でそのまま使えるプロンプト
選んだチャンネルそれぞれについて、まず人気動画から動画IDを取得して、その動画IDをまとめて詳細取得にかけて、正確な再生数・投稿日・サムネを取って。再生数順にTOP3を確定させて。チャンネル画像(アイコン)も取得して。
手順⑦:レポートにまとめる
最後に、集めたデータをClaudeに整形させます。
▼ 手順⑦でそのまま使えるプロンプト
チャンネルごとに、チャンネル画像・登録者・動画数・平均再生・ジャンル・TOP3動画(サムネ+再生数+投稿日)を表にして、見やすいHTMLレポートにして。
これで、表・画像・サムネ入りの1枚のレポートが完成します。
繰り返しになりますが、①から⑦の工程はclaudeに任せたら自動的に処理してくれます。
この結果を読み込んで戦略を立てるのは人間の役割になります。
ジャンルごとにグルーピングして「どの型が狙い目か」「どう作ればいいか」の提案まで書かせれば、リサーチから企画提案までが1つの成果物になります。
この方法の「勝ちパターン」まとめ
作業工程を振り返ると、成功の鍵は次の4つでした。
- 願望を数値条件に翻訳する(動画数・登録者・成長率・平均再生)
- 平均再生の下限で偽物を落とす(ここを省くとリストが濁る)
- AIに共通ジャンルを抽出させる(人間には見えない“型”が見える)
- 正確な数字は二段構えで取る(ID取得→詳細一括取得)
そして何より、「伸びる企画を教えて」と丸投げしないこと。条件と材料を揃えてからAIに渡すからこそ、ありきたりでない“お宝ジャンル”にたどり着けます。
注意点
- 著作権・AI表記:ミーム便乗やIPパロディ型のチャンネルは、各自が「Fair Use」やAI利用を明記して運用しています。真似る場合は各プラットフォームの規約・著作権に十分注意してください。本手順は分析のためのものであり、無断模倣を推奨するものではありません。
- 数値は変動します:登録者・再生数はYouTube側で日々更新されます。抽出した数字は取得時点のスナップショットです。
- 抽出条件は目的次第で調整を:今回は「厳しめ(爆速成長)」に振りましたが、候補を多く見たいなら登録者や平均再生の下限を下げればOKです。
まとめ
YouTubeの埋もれたお宝ジャンルを探すなら、Claude × vidIQの組み合わせが強力です。
やることは、①条件を数値に翻訳 → ②成長率で広く集める → ③平均再生の下限で本物に絞る → ④有名人・偽物を除外 → ⑤共通ジャンルを分析 → ⑥TOP動画を取得 → ⑦レポート化、の7ステップ。
手作業なら何時間もかかるリサーチが、条件さえ決めれば一気に片付きます。AIはリサーチを高速化する相棒。最後にどのジャンルで勝負するかを決めるのは、あなた自身です。









