
Googleが打ち出してるAI群(Whisk、Veo、Nano Banana など)の違いが微妙です。「なんで3つあるのか」「それぞれどう連携するのか」教えてください
Whisk、Veo、Nano Banana。GoogleのAIトリオ使い分けに苦労している人けっこういます。
🚀 はじめに:AIが“映像を創る”時代へ
いや〜面白いテーマですね。
みなさん、映像って「撮るもの」だと思ってませんか?
カメラを回して、編集して、色を直して…って、まあ長い道のり。
でも、今、このGoogleのAIトリオを使えば、想像した“絵”をAIが手伝って、“短い映像”まで素早く出せる可能性が見えてきてます。
ただし、その3つが「Whisk」「Veo」「Nano Banana」。
聞いたことある人もいるかもしれないけど、正直、最初は「どれを使って、いつ出てくるの?」って混乱するんです。
だから、私と一緒に“この3兄弟の関係性”を見ていきましょう。
🎯Whisk・Veo 3・Nano Banana 3つのAIの概観(ざっくり役割)
まず、それぞれが何を得意とするか、ざっとまとめます。
- Whisk:企画・構成・ビジュアル設計を担う。 → 映像の“設計図”をつくるフェーズ。
- Veo(たとえば Veo 3):その設計図を“動く映像 + 音”に変える演出家。 → 実際にショットを動かして、音を吹き込む。
- Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image):映像のクオリティを“実写らしく整える”仕上げ屋。 → 見た目を磨き、画全体の一貫性を保つ。
この3つが“企画 → 演出 → 仕上げ”のように分業できるってワケなんです。
🧩 最新情報から見る具体的機能比較
まず、信頼できる最新情報をもとに、それぞれの能力をもう少し具体的に見てみます。
Veo 3:8秒動画+音を生成できるAI
Googleの Gemini サイトでも、Veo 3 は「高品質な 8秒動画を生成できる」と紹介されています。
テキストプロンプトや、写真をアップロードして「こう動かしたい・こう聞こえたい」って指示すれば、映像と音が一体になった短い動画ができ上がる。
ただ、8秒っていう制限は現状の仕様としてあり、長尺動画にはまだ対応してないみたい。
そして、生成された動画には AI が生成したことを示すマーク(水印や SynthID)も入るようです。
Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image):高品質な静止画生成 & 編集特化
これ、かなり強いんです。
Nano Banana は「複数画像を融合」「被写体一貫性の保持」「背景・ポーズの編集」などの機能で注目を浴びています。
つまり、「この人を、後ろを夜景に変えて、表情少し変えて」なんて編集が自然にできる。
静止画ベースで“映像の素材を揃える力”が非常に高い。
Whiskの役割:アイデアを“設計図”にする
まず、Whiskでやることはこんな感じ👇
- ストーリーの構成を考える(例:「少年が廃墟でギターを弾く」)
- 登場人物のビジュアルを生成
- ロケーション(背景)や世界観の設定
- カメラアングルや照明の方向性をAIと相談
Whiskでつくった素材やアイデアは、言ってみれば「映画の設計図」です。
実際、Whisk の中に Nano Banana や Veo 3 を組み込んで、生成 → 動画化までをつなげてるチュートリアルも出てきてます。
Whisk 内で Nano Banana を使ってまずビジュアルを作って、それを Veo 3 に渡してアニメーション化、みたいな流れですね。
🧠 3兄弟の関係を“シーンで感じる”例
では、具体例でイメージ掴んでいきます。これ僕が「1シーン作ろう」と思ったときに使う妄想例。
シーン案:夕暮れの橋の上で、少女が手を振っている
Step 1 – Whisk(設計図フェーズ)
- 「夕暮れの橋、オレンジの空、少女が振り返って手を振る瞬間」ってキーワードを入力。
- Whisk が、背景の見本、少女の立ち姿・服装案、照明方向の案をいくつか出してくれる。
- そこから「この構図いいな」「もう少し背後に車の灯りが入るようにしたい」など、ビジュアル設計を詰めていく。
Step 2 – Veo 3(動きをつけて動画化)
- Whisk のビジュアルをベースに、「少女が振り返って手を振る動き」「カメラがスッとズームイン」「風の音と鳥のさえずりも入れてほしい」など演出指示を出す。
- Veo 3 が8秒動画として出してくれる。振る手の動き、空気感、音まで一体化。
Step 3 – Nano Banana(仕上げ・画質調整)
- Veo 3 の出力を画像分割して扱う(各フレーム的に扱うイメージ)。
- 背景を少し強調(遠景をぼかす、橋のライトを強めにする)、少女の肌質を整える、色味を整える。
- 似たような複数ショットを出すなら、少女の顔がショット間でズレないように補正。
結果:
夕暮れの橋の上で少女が手を振る、雰囲気ある短い映像ができあがる。動き・音・画質すべてに統一感がある。
この流れが、Whisk → Veo → Nano Banana の理想的な流れです。
✅ メリット・デメリット(3つ併用する観点で)
メリット
- 強みの補完 Whisk が「何を撮るか」を固め、Veo が「どう撮るか(動き・音)」を実現し、Nano Banana が「どう見せるか(画質・一貫性)」を整える。三者連携で穴が少ない。
- スピード感 企画 → 動画化 → 仕上げの流れがAIで繋がるから、従来より圧倒的に早く“試作映像”ができる。
- 自由度アップ 「こんな動きできない…」「ライティング変えたい…」という現場の制約を、AIで後から補える可能性。
デメリット・注意点
- 尺の制限 Veo 3 は現時点で8秒動画が目安。長尺作品には向かない。
- 破綻のリスク 手の動き、複雑な重なり、動的な被写体の細かい挙動で破綻することは、まだ起こる可能性あり。
- コスト・アクセス制限 有料プラン制、生成回数制限、国別対応などの制約が存在。
- AIマーク/著作権注意 生成物には SynthID や透かしが入る。これが目立つと受け手側の印象も変わる。
- 思った通りにならないこともある AIは万能じゃない。「こういう光がいい」「あの瞬間の感情はこう表現」なんて細かなニュアンスは、プロンプトを練る力が試される。
まとめ
いや〜、こんな時代が来るとは思わなかったですよね。
昔は「カメラ・照明・編集ソフト」で映像を作るしかなかった。でも今、AIがその過程の“設計・動き・仕上げ”を担ってくれる。
Whisk は頭の中の“映画の種”を育てる僕らの相棒。
Veo 3 はその種に“動きと感情”を注ぎ込む演出家。
Nano Banana は最後に「画として綺麗かどうか」を鬼チェックしてくれる職人。
この3つを、順番を守りながらうまく回していけば、AIありきの映像制作も夢じゃない。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Whisk・Veo 3・Nano Banana を書きます。