編集ソフトを使い続けるとクリップが増えてきて整理に苦労することがあります。その時便利なのが「複合クリップ」です。
「複合クリップ」とはPhotoshopでいうところのグループ化。After Effectsで使う「プリコンポジション」。いわゆるネストという場合もあります。いくつかのものを束ねてひとつにする機能です。
DaVinci Resolveでは二つ以上のクリップを一つにまとめることでタイムラインがすっきりします。
複合クリップ の作り方
タイムライン上では一本に見えますが、実態は輪ゴムで束ねられたお菓子の袋のようなものです。メディアプールの中に新たに作られた複合クリップを開くと独自のタイムラインが展開され、中のクリップを編集することができます。
では早速作ってみましょう。
カットページのタイムラインに束ねたいクリップを並べ、選択します。[1] … Continue reading
右クリックして[新規複合クリップ]を選択します。開始タイムコードの下の名前欄に任意の名前を記入して作成を押します。
すると一本化された[Compound]クリップがメディアプールに加わります。特徴は映像も音声もまとめて別のクリップとして生成されることです。※Fusionページで編集するための複合クリップ[Fusion Clip]は映像だけ束ねることができます。
複合クリップを解除したくなったらどうするか・・・・以前のバージョンではトラックの下に表示されたCompound Clipの×印を押すか、右クリックで[decompose in place]をクリックすれば戻れたようですが、現時点では不明です。
Composeされたトラックを編集するには、新しくできたCompoundもしくはタイムライン上で右クリックして[タイムラインを開く]をクリックします。
するとCompoundの中のクリップがタイムライン上で展開され、編集できます。
FUSUIONでの作業も同様です。Compoundされたクリップは中身が融合されています。
FUSION作業をするのなら、いったん[タイムラインを開く]をしてから、クリップを選択肢、FUSION画面に映る必要があります。
覚えるまでが一苦労です。
面白いのは、タイムライン上に追加したクリップの尺を縮めようとした場合。
実尺の部分が白い枠となって残るので、尺のどのあたりを編集しているかが分かります。
複合クリップのメリット
複合クリップは、タイムライン上で一つのクリップとして扱われます。クリップ内で独自の編集もできます。
- サイズを変える
- トランジションを設定する
タイムラインがごちゃごちゃしてわかりにくくなってきたら、複合トラックを使うことですっきりさせることができます。
複合トラックと複合トラックをつないで別の複合トラックをつくることもできるので、部品をそれぞれ組み立てて「まとめて変形させたい」という場合にも役立ちます。
まとめ
まずは、エディットページだけでできる簡単な構成から始め、慣れてきたらFUSIONなどと組み合わせて、さらなる上を目指してみるといいかもしれません。
つくった動画にさらに一工夫してみるなど、様々なバリエーションを考えてみてください。
独立して稼げる動画クリエイターを目指すなら映像制作と実務案件を通して学べるスクールがあります 動画制作のスキルを手に入れたい人にReferences
↑1 | 新規複合クリップは新たに「収納用の袋」のようなものをタイムラインにつくるというもの。複数のクリップを必ず選択しなければいけないということはありません。 |
---|
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 複合クリップ を書きます。