YouTubeやテレビ番組のように、画面の隅に顔だけ映っている小窓を見たことはありませんか?
あの演出は「ワイプ」や「ピクチャー・イン・ピクチャー」と呼ばれています。
DaVinci Resolveを使えば、誰でも簡単にワイプを作ることが可能です!
今回は、初心者でも迷わずできる最も簡単なワイプの作り方を紹介します。
DaVinci Resolve で動画にワイプ(小窓)をつくる方法を解説!
🎥 ワイプ編集とは?(ピクチャー・イン・ピクチャーとは)
ワイプ編集とは、動画の中に別の小さな動画(例:人物の顔)を表示する編集技法です。
主に以下のようなシーンで使われます。
- 解説動画で話者の顔を表示したいとき
- ゲーム実況でプレイヤーの反応を見せたいとき
- リアクション系の動画制作
🧰 DaVinci Resolveでワイプを作る手順
① メイン動画の上にワイプ素材を配置
まずはタイムラインにメイン動画を配置し、その上のトラックにワイプにしたい素材(例:顔出し動画)を重ねて配置します。
② DVEエフェクトを適用
1. [エフェクトライブラリー] → [ツールボックス] → [エフェクト] → 「DVE」を選択
2. ワイプ素材のクリップにドラッグ&ドロップで適用
③ ワイプの位置を調整
インスペクタを開いて「DVE」の設定を行います。
• 【バージョン】:ワイプの配置を自動で変更できます
→ 例:「4」を選ぶと右下に配置されます
• 【Position】:手動でX/Y/Zの数値を調整して微調整可能
④ ワイプの枠や形を整える
• 【Border】:枠線を有効化するスイッチ
• 【角の丸み】:角を丸くして柔らかい印象に
• 【Crop Width / Height】:トリミングして円形に近づけられます
• 【Color】:枠の色変更が可能
• 【Border Blend】:数値を0にすれば枠線を非表示にできます
⑤ ドロップシャドウで立体感を演出
「Drop Shadow(ドロップ シャドウ)」を使うと、ワイプに影がついて立体的になります。
• オフセットやぼかし、影の色も調整可能です。
⑥ アニメーションを加えて動きを出す
ワイプの表示/非表示にアニメーションをつけることも可能です。
1. [Transform]や[Position]にキーフレームを追加
2. フェードイン・フェードアウトやスライドインの演出ができます
💡 トランスフォームを使った方法も
DVEを使わずに、Transform(トランスフォーム)エフェクトでも同様のワイプ編集が可能です。詳しくは関連記事にまとめました。
• Transformを使えば、拡大縮小や回転もより自由に設定できます。
• 慣れてきたら、Fusionでより高度なワイプ演出も可能です!
✅ まとめ:ワイプ編集は初心者でもすぐできる!
🎯 ワイプ編集を使うと動画が一気にプロっぽくなる!
ワイプ編集を入れると、動画に人物の存在感や視聴者との親近感が加わり、演出効果がグンとアップします。
特に:
- 解説系YouTube
- オンライン講座
- ゲーム実況
など、「話している人の顔が見える」動画との相性は抜群です。
手順 | 内容 |
---|---|
1 | メインとワイプ素材を重ねて配置 |
2 | DVEをワイプ素材に適用 |
3 | インスペクタで位置・枠・角丸・影などを調整 |
4 | アニメーションで表示を自然に |
今すぐ試してみましょう!
DaVinci Resolveで、あなただけのプロっぽいワイプ動画を作ってみてください!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolve で小窓ワイプを簡単に作る方法を書きます。