
編集をしているとインサートしたイラストを動画にあわせて少し移動したいことがあります。
ものを動かす効果をアニメーションといいます。CGソフトを使わないと複雑なアニメーションを作ることはできません。
しかしこの程度のアニメーションであればDaVinci Resolveの編集画面でササッと作ることができます。
EDIT画面だけでつくるアニメーション

まず素材を取り込み、タイムライン上に載せます。順番は背景となる素材はV1.アニメーションにして動きを付けたい素材はV2とします。
インスペクタを開きます。

タイムラインは操作しやすいように拡大します。今回は矢印が左から中央に動いた後回転して下に移動して去るというアニメーションを作ります。操作するのはインスペクタの[位置]と[回転]です。
まずタイムラインを0の開始点まで移動します。続いてインスペクタの位置X軸の数値を-1300とし。オブジェクトの矢印を左枠の外に移動しダイヤのマークをクリックして赤にします。同時に回転アングルのダイヤもクリックしてキーフレームを確定させます。

タイムラインの右側にあるダイヤをクリックします。すると隠れていたアニメーションのタイムラインが表示されるので目安に使います。

中央までタイムラインを移動します。矢印の位置のX軸を0にしてダイヤを赤にします。キーフレームは移動するとその時点の情報を読み込んで自動的に打たれます。
同時に回転の数値は触らずダイヤをクリックします。

数振れ進んで位置と回転にキーフレームを打ちます。ここで矢印を回転させるため、回転アングルを90と直角に曲げます。位置の数値はいじらずキーフレームだけ打ちます。

最後にタイムラインを何位に進め、位置のYの値のみ-846とします。
これでアニメーション操作は終了です。タイムラインには時間軸に沿って白い点が並びます。この点にはインスペクタで入力した数字が目標として記録されています。V2の画像は、その点をめがけて規則的な動きをしていくのです。
この白い点の構造はアニメーションの基本形。After Effectsなどで使われるアニメーションと考え方は同じです。仕組みを理解しておくとあとが楽になります。
作業が終わると、デリバーから動画を書き出しましょう。
まとめ
編集画面だけで作れるアニメーション効果です。複数のカットにまたがる場合は続くカットに属性をコピペしてあげる必要があります。
インスペクタの値を動かせば回転やゆがみなど、平面上で面白い効果をつけることができます。ひと手間かけて挑戦してみてはいかがでしょうか。