DaVinci Reso;ve17にはAfter Effectsのような映像デザイン・アニメーション制作機能が備わっています。この作業を行うのが映像制作を担う[Fusion]ページです。
決まりタイトルなどの定番アニメーションも [Fusion] 機能を使うことで作れます。
一度作ったひな形は、操作を自動化するしくみである「マクロ」にして保存することで、別のプロジェクトで使い回すことも可能です。その方法を解説します。
自作のノードを テンプレートとして保存
決まりタイトルなどのアニメーションはノードを組み合わせて作ります。ノードづくりの過程はほかの記事などをご覧ください。
複数行にまたがる テロップ の加工法 Davinci Resolve17 | ぶいろぐ
例えば下記のような構造のノードとして、テキストアニメーションが完成したとします。
テンプレートをつくるには、[Fusion]のノードを開きます。
作成した[Node]を全部選択した上で右クリックし、[Macro][Create Macro]を選択します。
※チェックを入れたノードの順番でパラメーターのノードの順番が決まるので注意しましょう。Ctrlを押しながらノードを順番に選択しましょう。
マクロというのはAftre Effects でいうところのエッセンシャルグラフィックス。書き出してPremiereにもっていくようなものです。
マクロエディターが開きます。クラクラする英語のパネルが現れます。
これは作成したテンプレートの中であとから変更できる項目をあらかじめ決めておくための一覧表です。
例えば、テロップの文字を変更することが予想される場合は、文字の部分にチェックを入れて保存します。
パラメーターのうち公開する範囲をこの一覧から選ぶものです。
チェックを入れた部分だけ操作が可能になります。
一つのノードだけでも設定カ所は山のようにあります。ノードの数だけ目を通さなくてはいけないので正直大変です。
パラメーターの決め方は上記の動画20:30が参考になります。
後からでも設定を変更できるので、テキストのスタイルやフォント、色、大きさなどのちのち変える可能性が高い部分だけチェックします。
セーブする前に[Macro Name]を変更しておきましょう。
入力が終わると右下の[close]をおすとセーブ画面が現れます。
セーブ先は下記のフォルダです。デフォルトでは非表示の[AppData]の中にあるフォルダです。
C:\Users\(ユーザー)\AppData\Roaming\Blackmagic Design\DaVinci Resolve\Support\Fusion\Macros
[Fusion\Macros]にセーブしておくことで、ツールボックスのタイトルの項目の中にある[Fusionタイトル]に登録されることになります。登録が終わったら一度DaVinci Reso;veを終了し再起動します。
再起動してマクロを適用する
再起動して編集画面を開けます。[エフェクトライブラリー]の中にある [Fusionタイトル] を見てみましょう。[Macro Tool]をタイムラインにドラッグ&ドロップすると、保存したテンプレートが表示されます。
指定して[Fosion]ページを開いてみると、
入力可能な項目を追加したい場合はノードを選択・ 右クリックし、[Macro][Create Macro]から登録変更ができます。
まとめ
テンプレートにする流れをざっくりまとめました。
めんどくさく感じるのはマクロを作る際、変更可能な箇所をいちいち指定しなくてはならない点です。
この作業では英文で描かれた一覧表の内容を読み解く手間も加算されるので余計に大変です。
しかし、よく考えるとデータを差し替えるのはテキスト情報位なものです。
しかも、一回作っておきさえすれば何度でも使い回すことができます。
大量に使い回す定型アニメーションなどには便利な技だと思います。興味のある方は一度試してみてはいかがでしょうか。
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