「自宅でも、カフェでも、仲間と同時に編集できたら…」
動画編集をしていると、場所に縛られずに作業したり、チームメンバーとスムーズに共同作業ができたらいいなと思うことはありませんか?
そんなときに役立つのが、編集データをクラウドに保存し、必要なときにどこからでもアクセスできる「クラウド編集サービス」です。
この記事では、DaVinci Resolveで使える公式のクラウド共有サービス「Blackmagic Cloud」の特徴や使い方、初心者にとってのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
Blackmagic Cloudの使い方とメリット・デメリット
🎬 はじめに|Blackmagic Cloudとは?
Blackmagic Cloud(ブラックマジッククラウド)とは、DaVinci Resolveで制作しているプロジェクトをクラウド上で保存・共有し、複数人で共同編集できるサービスです。
これにより、プロジェクトファイルをUSBで渡したり、メールで送る必要はありません。インターネット環境さえあれば、自宅・職場・外出先どこからでもアクセス可能です。
🛠 Blackmagic Cloudの基本的な仕組み
- クラウドプロジェクトライブラリ:DaVinci Resolve上で作成するプロジェクトをクラウドに置く「本棚」のようなもの。
- 1つのライブラリ内に無限のプロジェクトを保存可能。
- 最大30人まで招待可能(プロジェクトメンバーは追加料金不要)。
- 料金プランは容量ごとに分かれており、最安は2GB=月額764円(税込)〜。
✅ 編集のしくみ
- 各メンバーは、同じクラウドプロジェクトを同時に開いて作業が可能。
- 編集内容はリアルタイムで同期され、誰がどの部分を触っているかが表示されます。
📁 素材(動画・音楽など)の保存場所は?

動画素材もBlackmagic Cloudにアップする必要があるの?
はい、クラウドプロジェクトで共同作業を行うには、すべての素材ファイルが全員の環境に揃っている必要があります。
選択肢は以下の通り:
方法 | 概要 | 備考 |
---|---|---|
Blackmagic Cloud Storage | Blackmagicのクラウドに素材もアップ | 容量制限に注意(例:500GBプランなら500GBまで) |
Dropbox/Google Drive など | 素材だけを他のクラウドで共有 | プロジェクトファイルと同期しにくい場合あり |
ローカルストレージ | 各自が素材をローカル保存 | パスがずれるとリンク切れの原因に |
初心者には、プロジェクトファイルのみBlackmagic Cloudで管理し、素材はGoogle DriveやDropboxで共有する方法がおすすめです。
✅ Blackmagic Cloudのメリット
メリット | 詳細 |
---|---|
🌐 どこからでも編集可能 | 自宅・カフェ・外出先でもすぐ作業が可能 |
🤝 複数人でのコラボが簡単 | 30人まで同時参加OK。リアルタイム編集が可能 |
⏱ バージョン管理が簡単 | 編集履歴が残り、上書きの心配がない |
💰 コストが明確 | 追加ユーザーごとの課金なし。月額固定制 |
🎥 DaVinci Resolveに完全連携 | インストール不要・ソフトから直接接続可能 |
❌ Blackmagic Cloudのデメリット
デメリット | 解説 |
---|---|
📶 通信環境に左右される | ネットが不安定だと同期エラーや遅延が発生する |
📁 大容量素材の扱いに制限 | 500GBの上限は意外と早く達する可能性あり |
🧩 素材とプロジェクトの管理が煩雑に | 素材の場所がズレるとリンク切れや読み込み失敗が発生 |
🧠 操作に慣れが必要 | クラウド同期やライブラリの扱いは初心者にはやや難解 |
🔒 機密性の配慮が必要 | クラウド共有のため、公開範囲には十分注意が必要 |
Blackmagic Cloud のアカウント登録方法
初めてアカウントはBlackmagicのホームページから登録できます。
サポートセンター | Blackmagic Designの公式ページに切り替わります。

右上にある「ログイン」をクリックします。

下記のようなBlackmagic Cloud ログインページが開きます。

アカウント登録について
Blackmagic Cloudのアカウント登録にはメルアドレスとパスワードが必要です。

申請すると指定のメルアドに返信が届きます。
私の場合はgmailのプロモーションに分別されて届きました。探すのに若干苦労しました。
届いたメールの[Activate Your Blackmagic Cloud account]をクリックすれば認証終了です。

これでアカウント登録が完了です。
Blackmagic Cloud の使い方

まずは自分のプロフィールを設定します。
アカウント登録の確認は右の[Setting]セッティングアイコンから行います。

有料サービスの利用を希望する場合は、ここから口座を登録します。

有料アカウントボタンをクリックします。
するとAccount Settings画面に切り替わります。
ここではクラウドストレージの容量とプロジェクトライブラリーのサービスを購入できます。
画面上のスライドがクラウドストレージの最大容量です。最大で1PBペタバイトまで契約できます。
画面下のスライドがプロジェクトライブラリーです。
クラウドストレージ✖️プロジェクトライブラリーの最低価格は2GB、1プロジェクトライブラリーで月額786円です。
- DaVinci Resolve
- Project Server
- Cloud Storage
- Presentations
- Account Settings
Blackmagic Cloudの節約術
プロジェクトライブラリを削除すると課金の対象から外れます。削除した場合未利用の期間はクレジット残高としてチャージされ、翌月の料金から減額されます。
つまり、月額利用料といっても使っただけの加算なのでサブスクではありません。
契約しても利用しなければ初回の支払いだけで済みます。
不要となるプロジェクトライブラリを削除することで賢く節約しましょう。
価格を高いとみるか安いとみるかは自分の仕事のバリュー次第といったところでしょうか。
案件が終了次第消去するか保存するかして枠を開けることができれば、個人事業案件でもコスパが釣り合いそうです。
一契約で利用できるのはDaVinci Resolve内で最大10人のBlackmagic Cloudユーザーです。
参加するユーザーはそれぞれBlackmagic Cloudを開き、起動時に表示されるプロジェクトマネージャーで「クラウド」を選択した上で、作成したBlackmagic Cloudに登録したユーザー名、パスワードを入力することでサインインできます。
利用条件がまとまったら「Continue」を押して決済に進みます。
支払いは毎月更新され、いつでも解約することができます。
lackmagic Cloudの解約はProject Library enabledを無効にすることでいつでも可能です。無効にすると確認のメッセージが表示されるので、確認して[Disable]をクリックします。Blackmagic Cloudのプロジェクトライブラリが解約できます。
チュートリアル動画
📝 まとめ:初心者にとってのBlackmagic Cloud活用ポイント
初心者向けポイント | おすすめ度 |
---|---|
ソロ編集で使う(バックアップ目的) | ★★★☆☆ |
チームでショート動画を編集 | ★★★★★ |
長尺映画・ドラマの共同制作 | ★★★★☆ |
大容量の素材管理も含めて完結させたい | ★★☆☆☆(外部クラウド併用が無難) |
「編集そのものより、素材の管理がやや面倒」という印象もありますが、使いこなせば非常に強力な武器になるサービスです。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Blackmagic Cloud のアカウント登録方法 を書きます。