DaVinci Resolveは無料で高性能な動画編集ソフトとして人気ですが、初心者が最も混乱しやすいのが「プロジェクトの保存」に関する部分です。
「どこに保存されているの?」「自動保存されてる?」「別PCに移したいけどどうすれば?」といった疑問に答えながら、正しい保存とバックアップの方法を解説していきます。
🎬 初心者がつまずくDaVinci Resolveの「データ保存」の疑問と解決方法【FAQ付き】
Q1. DaVinci Resolveで編集したデータって、どこに保存されてるの?

他の編集ソフトでは編集データの保存先がわかるのですが、DaVinci だとわかりません。プロジェクトの保存先はどこにあるのでしょうか。
DaVinci Resolveでは、他のソフトのように「自分で保存場所を選ぶ」ことができません。
場合によっては保存ダイアログは表示されるものの、プロジェクトはResolve専用の「データベース」内に自動保存されます。
例:Windowsの場合
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Blackmagic Design\DaVinci Resolve\Support\Resolve Disk Database\Resolve Projects\Users\guest\Projects
Macの場合は
/ユーザー/ユーザー名/ライブラリ/Application Support/Blackmagic Design/DaVinci Resolve/Resolve Disk Database
また、保存できるのはあくまでもプロジェクト名のみであって、素材も含めたプロジェクトの保存場所を選べることはありません。これはDaVinci Resolveの仕様である「データベース」の存在によるものです。
💡 ポイント: この場所には映像や音声など素材ファイルは保存されず、プロジェクトの編集内容やリンク情報だけが保存されています。
Q2. DaVinci Resolveを再インストールしたらデータは消える?

Davinci Resolveが起動中に落ちてしまいます。一度、アンインストールをして再インストールする時、これまでに作ったプロジェクトファイルが消えてしまわないか不安です。
答えはNO(消えません)。
プロジェクトはデータベースに残っており、DaVinci Resolveを再インストールしてもそのまま使えます。
ただし、システムの保存先として使ったCドライブを初期化するような大規模なリセットを行う前にはバックアップ推奨です。
Q3. 他のPCにプロジェクトを持って行くにはどうすれば?

自分が編集した内容を別の人が再編集することになりました。別のPCのDaVinci Resolveに複製したプロジェクトを読み込ませることはできますか?
Resolveのプロジェクトファイルは使用した素材のリンク先などが記録されている台帳のようなもので、素材は含まれていません。なので単純にコピーしてもリンク切れが発生します。別のPCで使いたい場合は、次の方法で保存しましょう。
✅ 安全・確実な保存方法2選
安全・確実な保存方法は「drpファイルで保存」と「アーカイブ保存」の二つの方法があります。
① .drpファイルで保存(プロジェクト保存)
1. [プロジェクトマネージャー] を開く
2. 対象プロジェクトを右クリック →「書き出し」
3. .drp形式で保存(プロジェクト名.drp)
このファイルを別PCに移して「読み込み」すれば、編集状態をそのまま再現可能。
※ ただし、リンク先の素材ファイルは別途移動が必要です。
② アーカイブ保存(リンク先ごと保存)
1. プロジェクトマネージャーから「プロジェクトアーカイブとして書き出し」を選択
2. 保存先を指定 → Resolveが素材も含めて1フォルダに圧縮保存。ファイル名は.draになります。
→ 外部ストレージに保存して別PCでそのまま開ける便利機能です。
①の方法は、入れ物だけ先に送って、中に詰めるものは別途というイメージです。これに対してアーカイブ保存は入れ物と中身を一括して保存する「全部入り」といったものです。中身が揃っているためわかりやすく別のPCのDaVinci Resolveで編集する場合は②のアーカイブ保存が便利です。
デメリット: 素材も含むためファイルサイズが大きくなりがち。
メリット : 素材リンクが切れ「メディアオフラインエラー」になる心配がゼロ。
メディアオフラインエラーについては別記事にまとめました。
✨ 補足:保存場所を自分で決めたい人向けの設定
Resolveでは複数の「ディスクデータベース」を作成可能です。
1. プロジェクトマネージャーを開く
2. 左下の「新規データベースを作成」
3. 名前と保存先を指定して「作成」
これにより、外付けSSDや別ドライブなど、自分の好きな場所にプロジェクト保存ができるようになります。
🔚 まとめ:用途で使い分けて、安全に保存しよう
目的 | 方法 | 特徴 |
---|---|---|
自分で編集を続けたい | .drpで保存 | 軽量、素材リンク必要 |
他人と共有したい | アーカイブ保存 | リンク切れなし、サイズ大きめ |
保存先を自分で管理したい | 新規データベースを作成 | 外部SSDに最適 |
✅ 記事を読んだらやってみよう!おすすめの一歩
• プロジェクトマネージャーで.drp保存を体験してみる
• 外部ストレージに新しいデータベースを作成して、安心の保存先を確保
動画編集初心者ほど、「保存」でつまずくと作業時間がムダになります。DaVinci Resolveの仕組みをしっかり理解して、効率よく、安心安全にプロジェクトを管理していきましょう!
DaVinci Resolveの保存には「クラウド同期」「バックアップスケジュールの自動化」などの便利な機能もあります。慣れてきたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。DaVinci Resolve のプロジェクト保存方法を書きます。