すでに知られているようにDaVinci Resolveが16にアップデートされました。
アップデートといってもダウンロード先の表記をみるとベータ版と書いてあります。
試作品という意味です。一般に公開しながら問題点を探りだそうというよくある手法です。
特徴はなんといってもカット編集のページができたこと。
色調整や映像加工などには縁がなく、カット繋ぎで十分なユーザーにはわかりやすい操作画面ができたのです。
早速導入したところ・・・・。困ったことが起きました。(症状は改善されました。記事はこちら)
グラフィックボードの負担が増えた
問題が発覚したのは、インストールしてこれまで作ったプロジェクトを開いた時のことでした。
Davinch Resolve を16(PUBLIC BETA)にしたところ「Your GPU memoty is full. Try reducing the timeline resolution or the number of correctors.」のメッセージが頻発。映像も途中で固まる事態になってしまいました。ベータ版は未完成版。人柱版であることに改めて気づき15に戻しました。
— furutani (@kenfru3) April 25, 2019
プロジェクトファイルを再生した瞬間次のような英文が現れ、動作が急に重くなりました。
“Your GPU memory is full” なんのこっちゃ。
グラフィックボードのGPUメモリーがいっぱいです。タイムラインの解像度を下げるか補正子の数を減らしてみてください。
要するに映像データがあふれているってことね。
新バージョンは公開されたばかり。ネット上には対策らしきものも見当たりません。
しかし、内容を見るとどうやらグラフィックボードでなにやら問題が発生しているようです。
グラフィックボードに大きく依存するソフト
DaVinci ResolveはCPUだけではなくGPUにも大きく依存するソフトだと言われます。
システムメモリーは16GBで十分とされており、実際には8GBでもバリバリ動くといいます。
メモリ8GB、内蔵Intel GPU
DaVinci Resolve 16 最新推奨マシン環境 | Vook(ヴック)
よほど古いマシンでない限り、DaVinci Resolveは立ち上がるはずです。
注意しなくてはいけないのはグラフィックまわり。
GPUは早ければ早いほどいいようです。なぜなら、DaVinci Resolve上で、何もエフェクトをつけずに、ファイルを再生した場合にも、GPUは使用されます。
デコードされた非圧縮データの再生(展開)やエフェクト、ファイル書き出しにもCPUだけではなくGPUも使用されるのです。
非力なGPU=グラフィックボードだといろいろ都合が悪そうです。
あなたは大丈夫? 〜DaVinci Resolveのマシン環境をめぐるよくある勘違い12選〜 | Vook(ヴック)
DaVinci Resolveが立ち上がらない、インストールできないときに試してみたい7項目 | Vook(ヴック)
私のパソコンは結構年期が入った中古物件。GPUは4年前に中古で買ったGeForceGTX750です。
メモリーも1MB。どうやらこれでは進化について行けなさそうです。
ということで、グラフィックボードの更新を検討せざるを得なくなりました。
- DaVinci Resolveにとって、GPUのメモリ(VRAM)が大きいのは歓迎しますが、システムメモリ(RAM)が大きくても対して役に立ちません。
- GPUを複数枚使うくらいだったら、メモリ容量の大きいハイパフォーマンスなGPUを1枚買った方がいいです。
推奨パソコン
最低限セーフなグラフィックボードは何を選んだらいいのでしょうか。
マウスコンピューターの 「 DaVinci Resolve 」推奨パソコンを参考に見てみるとGeForce RTX 2080が搭載されています。
安くても4万円超の価格です。映像マニアか編集を商売にする人向けです。グラボは上を見るときりがありません。
最近、なにかと話題になっているのがAMDのCPU、Ryzenです。
Ryzen の魅力はコア数が多いことと、性能に比較して価格が安いことです。
まとめ
インテルのCPUをずっと使ってきたことから、AMDのマザーボードに替えなくてはならないところに不安が残りますが、思い切って買い換えることにしました。
知り合いの話によれば、グラフィックボードも低価格化が進んでいるので、中古を探せばコストを抑えることができるようです。
これでDaVinci Resolve 16はキビキビ動いてくれるはずです。