インタビューを収録したら環境音が残っていた。マイクに風が当たって吹かれノイズが乗ってしまった。
そんな経験ありませんか。専門の音声さんがいない環境でロケをすると必ず直面する音の問題。
DaVinch Resolveでは、ボイスアイソレーションという機能が加わったことである程度対策できるようになりました。
しかし、それでも残る違和感。その違和感を解決してくれる機能が登場しました。
DaVinci Resolve 19の新機能「 ダイアログセパレーター 」
DaVinci Resolveは公式サイトからダウンロードできます。
DaVinci Resolve 19 | Blackmagic Design
DaVinci Resolve 有償版
DaVinci Resolve 19に搭載された「ダイアログセパレーター」。新しい音声分離ツールです。インスペクターでは、ボイスアイソレーションの二つ下にあります。
これにより、音声編集がさらに高度かつ自然に行えるようになりました。以前の「ボイスアイソレーション」機能と比べてどのように進化したのか、そして実際にどのように使用するのかを詳しく解説します。
ダイアログセパレーターとは
DaVinci Resolve 19.1のダイアログセパレーターは、Fairlightオーディオパネルに搭載された機能です。音声トラックから会話部分を背景音やアンビエンスと分離することができます。
このツールを使うことで音声トラックに収録された人の声を解析し、会話を強調したり、不要なノイズを除去したりする際に非常に有用です。
以前のボイスアイソレーションとの違い
• ボイスアイソレーション
以前から搭載されていた機能で、音声トラックから声だけを強調し、背景ノイズを除去するものでした。しかし、この機能はノイズと一緒に音声の「自然な響き」までも取り除いてしまうことが多く、不自然に聞こえる場合がありました。
• ダイアログセパレーターの登場
この新機能では、音声を「ボイス」「バックグラウンド」「アンビエント」の3つに分け、それぞれを個別に調整可能に。従来よりも自然な音質を保ちながらノイズ除去や音声の強調ができるようになりました。
ダイアログセパレーターの使い方
1. Fairlightページを開く
DaVinci Resolveの下部メニューから「Fairlight」ページに移動します。
2. エフェクトを適用
タイムラインで編集したいオーディオクリップを選択し、オーディオFXから「Dialogue Separator」をドラッグして適用します。
3. 各パラメータを調整
ダイアログセパレーターには次の3つの主要な要素があります:
• Voice(音声): 声を際立たせる部分を調整。人間の耳で自然に聞こえる範囲を重視しています。
• Background(背景音): 不要なバックグラウンドノイズを削減する強さを設定します。
• Ambience(アンビエント): 環境音や響きなどを適度に残し、自然さをキープ。
4. 音質を確認しながら微調整
再生しつつ、バランスを見ながら各要素を調整します。不自然さが少なく、自然な会話が際立つように設定するのがポイントです。
5. エクスポート
編集が完了したらプロジェクトをエクスポートします。
おすすめポイント
• 自然な音質: 響きを残しつつノイズ除去が可能。以前のボイスアイソレーションよりも不自然さが少ない仕上がり。
• 調整の自由度: 声、背景音、環境音を個別に調整できるため、シーンに応じたカスタマイズが簡単。
• 用途の広さ: 映画、インタビュー、YouTube動画など、さまざまなプロジェクトに活用可能。
DaVinci Resolve 有償版
まとめ
DaVinci Resolveには音割れの原因となる音のピークを自動的に抑えてくれる機能『Dialogue Leveler』があります。
この機能を使い分けることでさらに精密な音調整ができるようになりました。
ダイアログセパレーターは、プロフェッショナルな音声編集だけでなく、初心者にも使いやすい設計がされています。自然な音声の仕上がりが求められるプロジェクトで大活躍する機能なので、ぜひ試してみてください!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 ズームイン を書きます。