After Effectsで 文字を手書きする 筆跡アニメーション を作る手順

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 After Effectsで 筆跡アニメーション を作る手順を書きます。

今日はですね、「After Effectsで手書き風に筆跡が動く筆跡アニメーションを作る方法」を紹介していきたいと思います。

いやー、これね、一度やってみると「おお、なんか自分の名前がサインみたいにかっこよく出てきたぞ!」っていう気持ちになるんですよ。

ちょっとした演出に使えるし、YouTubeのオープニングや、自己紹介動画なんかでもめちゃくちゃ映える。

ただ、最初は操作がちょっと複雑そうに見えるので「うわ、難しそう…」って思う人が多いと思うんです。でも大丈夫。今回は本当に初心者でもできるように、一つひとつ丁寧に説明していきます。

After Effectsで手書き風に筆跡が動く 筆跡アニメーション を作る方法

実際に作ったらどうなるの?

まずイメージを持ってもらうために、想像してください。

白い紙の上に、黒いインクのペンでスーッと文字を書いていくシーン。

例えば、友達の誕生日動画を作るときに「Happy Birthday!」って文字が、まるで今まさに誰かが書いているかのように出てくる。

あるいは、ちょっとおしゃれなカフェのVlog動画で、自分の名前や「Today’s Coffee」みたいな文字を手書き風に登場させる。

それだけで映像が一気に「手作り感」「あたたかみ」を持つんですよね。しかもAfter Effectsを使えば、ほんの数分の設定で実現できる。

ステップ1:下書きの文字を準備しよう

まずはAfter Effectsで新規コンポジションを作ります。サイズはフルHD(1920×1080)とかでOKです。

次に、下書きとなるテキストを入力します。

今回はわかりやすく「Hello」という文字にしましょう。

テキストツールで打ち込んで、画面の中央に配置します。

このとき、フォントはなるべく手書き風のものを選ぶとリアルに見えます。Google Fontsとかで「Dancing Script」みたいな筆記体フォントを使うのもおすすめ。

ステップ2:ペンツールで文字の形をなぞる

ここからがちょっと楽しい作業。

メニューから 「エフェクト」→「描画」→「線」 を適用します。

すると、エフェクトコントロールに「線」の設定が表示されます。

次に、ペンツールを使って文字の輪郭をなぞっていきます。

これがいわゆる「マスクパス」を作る作業ですね。

ポイントは「実際に文字を書く順番」でなぞること。

例えば「H」なら、まず縦の線を引いてから横の線を描くイメージ。

そうすることで、後でアニメーションさせたときに「ちゃんと書いてる感」が出るんです。

ステップ3:ブラシサイズを調整して文字を隠す

次に、エフェクトの設定で「すべてのマスク」にチェックを入れます。

その状態で「ブラシのサイズ」を文字の太さに合わせて調整します。

ここはコツがあって、文字が完全に隠れるくらいにブラシを太くするとキレイに見えます。

逆に細すぎると「え、なんか線の横から文字見えてるじゃん!」ってなっちゃうので注意。

ステップ4:アニメーションをつけよう

ここまでできたら、いよいよアニメーションです。

エフェクトコントロールの「終了」っていうパラメータがあります。

これを 0%から100%に動かす ことで、線が少しずつ描かれていくんです。

例えば、タイムラインの0秒地点で「終了=0%」にキーを打ちます。

そして3秒地点で「終了=100%」にキーを打ちます。

これで3秒間かけて、スーッと文字が描かれていくアニメーションが完成!

初めてプレビューを再生したときの感動といったらもう…。

「うわっ、本当に自分が書いてるみたい!」ってなります。

一文字を書いてみて、うまくいったら残りの文字も同じように片付けていきます。

結構地味で手間のかかる作業なので時間と気力に余裕のある時に片付けましょう。

ステップ5:仕上げに遊び心をプラス

基本のアニメーションができたら、ちょっと遊び心を加えると映像が一気にプロっぽくなります。

  • ブラシサイズを微調整 → 書き始めは細く、途中で少し太くするとリアル感UP
  • 色を変える → 黒だけじゃなく、赤や金色にしても面白い
  • 背景をテクスチャにする → 白い紙やノートの画像を敷くとより「手書き感」

そして!ここからが本日の「おまけコーナー」。

せっかくなので カメラを追加 して、“映画のタイトルシーン”っぽく演出してみましょう。

🎥 おまけコーナー:カメラでズームアウトして映画っぽくする方法

普通に文字が書かれるだけでも十分かっこいいんですが、「もっと映像的にしたい!」と思ったら、After Effectsのカメラを使ってみてください。

手順① カメラを追加する

  1. タイムライン上で右クリック → 「新規」→「カメラ」 を選択。
  2. 出てきた設定は「35mm」でOK。そのまま追加します。

手順② テキストを3Dレイヤーにする

カメラは「3D空間」にしか反応しません。

なので、タイムラインで文字レイヤーの 立方体マーク(3Dスイッチ) をオンにしてください。

手順③ カメラをズームアウトさせる

  1. 「カメラ」を選択して「位置」のストップウォッチをクリック。
  2. 0秒地点では寄った状態に設定。
  3. 3秒地点でカメラを遠ざける。

これで、文字を書きながらスーッとズームアウトするアニメーションが完成します。

手順④ 実際に再生してみよう

プレビューを押すと…

  • 文字が書かれていく
  • 同時にカメラが引いていく

はい、もう映画のオープニング!音楽を重ねればさらに雰囲気アップです。

👉 この「カメラをちょい足し」するだけで、ただの筆跡アニメーションが一気にシネマティックになります。やりすぎ注意ですが、ここぞという場面で使うと効果抜群です。

まとめ

  • After Effectsの「線」エフェクトを使えば、誰でも手書き風アニメーションが作れる
  • ポイントは「文字をなぞる順番」と「ブラシサイズ」
  • ちょっと工夫すれば映画のオープニング風にも、Vlogのおしゃれ演出にも使える

初めてやったときは本当に楽しいので、ぜひ試してみてください。

一度覚えちゃえば、いろんなシーンで応用できますよ。