揺れていない素材を揺らすことができると見た目にリアルさが生まれます。
ちょっと難しそうと手を出さない初心者の人もいるかもしれませんが、それは大きな誤解です。
実はものすごく簡単に、爆発の揺れや、でこぼこ道を走る車など変則的な動きを作ることができます。
ウィグラー の使い方
まずタイムラインに揺らしたい文字・テキストを書きます。
このテキストを揺らすのがウィグラーです。
[ウインドウ]から[ウィグラー]を選択します。エクスプレッションにもウィグラーはありますが、キーフレームが使えることで自由度が高いと思います。
ただし、[ウインドウ]から[ウィグラー]はそのままでは操作できません。
ウィグラーの機能は二つのキーフレームを選択した状態で使えるようになります。
二つのキーフレームの間にランダムな値をつくるのがウィグラーの機能です。
試しに周波数30、強さ100として適用してみましょう。
- 周波数というのは一秒間にキーフレームを作る数です。
- 強さは揺れ動くふり幅の大きさを言います。
タイムライン上におびただしいキーフレームが生成され、テキストがアンカーポイントを中心に上下にガタガタ揺れるアニメーションができました。
値を調整する必要ができたときは、いったんキーフレームを削除して初めから数値をうち直す必要があります。
ウィグラーを使うのは爆発などで画面を揺らすなどの効果に使えます。
キーフレームで細かく揺れをコントロールできることと、エクスプレッションを使わずに効果を得ることがこの方法を使うメリットです。
さらに複雑な動きを付けてみましょう。
その時役に立つのが「次元」の値のコントロールです。
次元を同じにすると動きが単調になります。
個別にすると生き物のようにのたうつような表現が可能です。
フィルム上映のような効果
次元にはX軸Y軸があり、二方向をコントロールできます。
Y軸で制限すると縦軸のみでランダムに動きます。
この効果を使ってフィルムっぽい表現ができます。
強さ10周波数20Yで適用します。
コマ飛びの作り方
さらに、いったんキーフレームを外して適当な尺のところでテキストを上下に移動させて、適用します。
こうすることでフィルムがコマ飛びを起こしたようなアクセントがつきます。
仕上げにモーションブラーをかければ出来上がりです。
ポイントをつけることで同じエフェクトでも見え方が変わってオリジナリティが生まれるのでぜひ試してみてください。