数字を使ったアニメーションが使えるようになると表現の幅が広がります。
その代表例の一つがカウントダウンとカウントアップです。
After Effectsで使うのは[スライダー制御]というエフェクトがあります。このエフェクトに
effect(“スライダー制御”)(“スライダー”).value.toFixed(0)
というエクスプレッションを組み合わせることで小数点も含めたカウントができます。
数字を カウントダウン させる方法
Ctl+Nで[新規コンポジション]を、Ctrl+Tで[新規テキスト]を作ります。
適当な文字を書きます。文字はなにでも構いません。この文字がカウントダウンする数字の身代わりになるからです。
するとプロジェクトウインドウに[スライダー制御]が出現します。
テキストのレイヤーのタブを開いて[ソーステキスト]の右にあるナルトマークを[スライダー制御]にドラッグ&ドロップします。
すると、適当に入力した文字が【0】になります。これで準備OK。あとはアニメーションを作るだけです。
カウントダウンのアニメーション
数字を任意の数から0までカウントダウンするには、[テキスト][エフェクト][スライダー制御][スライダー]を開きタイムライン上でキーフレームを打ちます。
任意の点まで進み[スライダー]の値を0にしてキーフレームを打ちます。
するとキーフレームの間を数字が目まぐるしくカウントダウンするアニメーションが出来上がります。
ただし、出来上がった数字は小数点の桁数が多い。多すぎます。
多すぎる小数点を好きな桁数にカットしてくれるのがAfter Effectsのエクスプレッションです。
After Effectsのエクスプレッションは一種のプログラムです。エクスプレッションは慣れない人にはわかりにくいのでコピペで済ませましょう。
[ソーステキスト]を開くと[エクスプレッション・テキスト]が開くので、右横に【effect(“スライダー制御”)(“スライダー”)】とあるのを確認します。その値をeffect(“スライダー制御”)(“スライダー”).value.toFixed(0)
に書き換えればOKです。
.value.toFixed(0)の(0)の部分の数字を1にすると小数点1位に、2にすると小数点2位に変わります。
カウントアップのアニメーション
カウントアップの方法は簡単です。キーフレームに入力する数字を変えるだけです。カウントダウンの初めの数字を0にして、アニメーションの終点の数字を任意の数字に変えるだけです。
おまけ情報
小数点以下の数字を整理する方法には別のやり方もあります。effect(“スライダー制御”)(“スライダー”)の前に下記のような命令文を入れることでこんな表現も可能です。
- Math.floor(切り捨て)
- Math.ceil(切り上げ)
- Math.round(四捨五入)