「うわ、このイラストの雰囲気めっちゃ好き!これをAIで作りたい!」
……そう思っても、いざAIに指示を書くと手が止まるんですよね。
“海辺の夕焼けで、男女が……あの、えっと……映画みたいな光で……”
いや、それじゃAIに伝わらんのよ!っていう。笑
そんなとき、救世主みたいに現れるのが
「Image to Prompt」 なんです。無料画像からプロンプト生成ツール | ImagePrompt.org
Image to Prompt で画像からAIプロンプトを作る方法
🎨 Image to Promptとは?
画像をアップロードするだけで、
その画像の「見た目」「雰囲気」「構図」を言葉にしてくれるプロンプトの作成ツールです。
たとえば、
- 夕焼けの海で手をつなぐカップル → “silhouette couple, golden hour light, pastel sky, cinematic mood”
- コーヒーを片手に本を読む女性 → “cozy interior, warm light, soft focus, vintage tone”
こういう“AIに刺さる言葉”を自動で出してくれるんです。(テキストからプロンプトも可能)
しかも「このAI向けにどう書くか?」まで分けてくれるのがスゴい。
🧩 各出力タイプの違い(ここ大事!)
Image to Promptで画像をアップするとき、出力タイプが選べます。
この四つの中から生成に使うAIを選びます。

次に、画像をアップロードして、言語に英語を選び、画面左下の「プロンプトを生成」ボタンをクリックします。
すると下の枠に英文のプロンプトが生成されるので、指定の生成AIのプロンプト欄にコピペします。これで終わり。

一般的な説明とか、Fluxって何ですか?
初心者には少しわかりにくいのでそれぞれの意味を、初心者向けにざっくり説明します👇
🧠 ① 一般的な説明(General)
これは「人間が読んでわかる」ナチュラルな描写です。どの生成AIにも使える平均値的なプロンプトです。たとえば:
“A young woman reading a book by the window with soft morning light and warm tones.”
👉 このままブログのキャプションや、DALL·E・ChatGPTの画像生成で使えます。
つまり「AI用プロンプト」というより、“どんな絵かを理解するための文章”。
⚡ ② Flux(Flux AI 向け)※正直あまり使わない
これはFlux.1 / Flux.1 Schnell / Flux Proといった、
最近話題のFluxシリーズ(Black Forest Labs社の画像生成AI)向けの書式です。
Fluxはドイツの Black Forest Labs が開発したテキスト→画像(text-to-image)モデルシリーズ「FLUX.1」群の一つで“ストーリー性や雰囲気”の解釈がうまいAIなので、出力も少し詩的で構図重視になります。
初心者からすれば「Midjourney/Stable Diffusion/DALL-E」の次くらいに出てきた“もう一つの選択肢”ですね。
例:
“A cinematic portrait in warm sunset light, emotional storytelling mood, ultra-real detail”
使い方は、Flux公式サイト(https://flux1.ai/)や
Playground系のUIで、プロンプト欄にそのままペーストで使えます。
🎭 ③ Midjourney
MidjourneyはDiscord上で動く画像生成AI。
「/imagine prompt:(ここにペースト)」でOK。
Image to Promptで出たMidjourney用プロンプトは、
構図・質感・カメラの指定などが最適化されてるので、
初心者でも“あの画像っぽい”雰囲気を再現しやすいです。
💡コツ:文末に「–ar 16:9」「–v 6」などを追加して比率やバージョンを指定。
🧬 ④ Stable Diffusion
Stable Diffusion系(WebUI / AUTOMATIC1111 / ComfyUI など)用の形式。
キーワードがカンマ区切りで並んでいるので、
Prompt欄にそのままコピペすればOK。
例:
“cinematic lighting, silhouette, golden hour, beach, dramatic sky, rim light”
💡こちらはNegative Prompt(除外語句)をしっかり入れるとより安定します。
(例:“blurry, low quality, distorted face”など)
🚀 じゃあ、生成されたプロンプトはどう使えばいいの?

プロンプトを丸写しでうまくいくのでしょうか?
ここがポイント!
ツールで出てきた文章をそのまま使うだけじゃなくて、
「自分の目的に合わせて1行加える」のがプロっぽく見せるコツです。

上記の画像をプロンプトにしたものを生成AIで作画します。
A high-angle, cinematic view depicts a vibrant, illuminated cityscape at twilight, from the perspective of a rooftop cafe. The foreground showcases a small, cozy cafe setting with a round wooden table surrounded by chairs, a few potted plants, and paper advertisements. Warm light spills from within the cafe, contrasting with the cool, blue-toned city atmosphere. The background reveals a sprawling cityscape of towering buildings with glowing neon signs and advertisements, creating a sense of urban density. Buildings display a variety of architectural styles, their surfaces covered with bright lights and signs. The color palette predominantly features cool blues, purples, and deep oranges, highlighting the contrast between artificial and natural light. Atmosphere evokes tranquility and loneliness, a soft glow illuminating the foreground, inviting the viewer into the scene. The overall style suggests a blend of realism and fantasy, possibly a cyberpunk aesthetic, with soft lighting and a sense of atmosphere.
このプロンプトをDomoAIのmidjourney Fastで生成します。

すると、以下のような画像が生成されました。

では、同じプロンプトをほかの生成AIで画像にしてみるとどうなるのでしょうか。
sorsとNano Bananaで生成してみました。


出来上がった画像を見て分かるように、世界観は同じでも構図や微妙なデザインが別物であることがわかります。
同じプロンプトでも必ず同じ絵が出来上がるとは言えないのです。
例①:ブログのアイキャッチを作りたいとき
出力されたプロンプト:
“A cozy cafe interior, soft light, vintage tones, person reading a book”
追記:
“for a blog hero image, with negative space on top for title text”
→ タイトルを入れる“余白”をAIに意識させる。
仕上がりが一気にデザインっぽくなる。
例②:YouTubeサムネイルを作りたいとき
出力されたプロンプト:
“dramatic portrait, vibrant lighting, expressive face, cinematic background”
追記:
“for a YouTube thumbnail, clear composition, subject slightly to the right, text space on the left”
→ サムネの構図ルールを追加して、AIに“用途”を伝える。
見せたい部分がちゃんと空くので、後処理がめちゃラク。
🎧 例③:lofi動画のビジュアルアートに使いたいとき

私がお世話になっているのがこれ、最近めっちゃ人気の使い方です。
Lofi(ローファイ)って、もともと音楽ジャンルの“ざらっとしたアナログ感”“心地よいノイズ感”が魅力なんですが、
映像にもそれを取り入れると、一気に世界観が統一されます。
ここで参考にしたいのが、アーティストの 一寸木(いっすんぎ) さん。
彼の作品は、まるで“止まった時間の中に漂う音”を描いたような、
Lofiビジュアルの真骨頂。
やわらかい照明、少し退色したフィルムの質感、ゆっくりとした動き。
それをImage to Promptで再現するなら、こんな使い方ができます👇
出力されたプロンプト:
“a person sitting by the window at night, warm lamp light, retro interior”
追記:
“lofi style, grain texture, faded colors, soft animation lighting, nostalgic mood, inspired by Issungi visual art”
→ “Issungi visual art” のようにアーティスト名やスタイル名を参考タグとして追加すると、
AIがその質感やムードを読み取りやすくなります。
FluxやStable Diffusionは特に、こうしたスタイルワードの影響を受けやすいのでおすすめ。
さらに、生成した画像を編集段階でAfter EffectsやDaVinciほ使って“ループモーション”化すれば、
いわゆるLofiループ動画がすぐ完成。
—雨が降る夜の喫茶店で、コーヒーの湯気がゆらゆらしてる——
そんな「見ているだけで音が聞こえてくる」ような雰囲気が作れます。
というわけで、Image to Promptで作ったプロンプトは、
「自分の使い道を1行で伝える」+「Lofiや構図などの世界観語を添える」
これが鉄則。
初心者でも、“なんかプロっぽい”AI生成ができるようになります。
例④:動画の挿入イラストを作りたいとき
出力されたプロンプト:
“silhouette of a traveler walking along the beach at sunset”
追記:
“wide shot, 24fps film look, cinematic tone, for video transition scene”
→ これをFluxやSDで生成して、動画編集ソフト(Premiere / DaVinci)に
素材として挿入すれば、まるで撮ったみたいな空気感を作れます。
🧩 使い分けのざっくりまとめ
| 種類 | 対応サービス | 特徴 | 使い方 |
|---|---|---|---|
| 一般的な説明 | ChatGPT / DALL·E / テキスト理解系AI | わかりやすく自然 | ナレーション・キャプション向け |
| Flux | Flux.1 / Playground | 詩的で構図重視 | 雰囲気・ストーリー系 |
| Midjourney | DiscordのMJサーバー | 構図・質感・撮影語彙 | /imagine prompt: にペースト |
| Stable Diffusion | WebUI / ComfyUI | キーワード分解型 | Prompt欄にそのまま貼る |
💡 裏ワザ:他AIでも使える
たとえば、Image to Promptの「一般的な説明」を
そのまま ChatGPTやGeminiに投げて
「この説明をもとにMidjourney用プロンプトにして」って頼むと、
より洗練されたプロンプトが作れます。
つまり、“一発生成”よりも、“逆変換→再生成”の方が
自分の意図が反映されやすい。これ、実は上級者もやってるテクです。
🎁 まとめ:Image to Promptは“AIの通訳”
プロンプトを書くって、
AIに「私の頭の中をちゃんと読んで!」ってお願いする作業なんですよ。
でも、Image to Promptを使えば、
その“翻訳”をAIが先にやってくれる。
自分はそこにちょっと手を加えるだけ。
だから初心者でも、
「思った通りの絵が出た!」という成功体験を
早く味わえるツールなんです。
🪄 補足:Lofiビジュアルのキーワード例
Image to Promptで出た文に、こんな語句を追加すると雰囲気が一気に“Lofi化”します。
- grain texture(フィルム粒子)
- soft vignette(周辺減光)
- muted tones(彩度控えめ)
- retro color palette(レトロな配色)
- nostalgic lighting(懐かしい照明)
- loop animation feel(ループ動画風)
これらを混ぜるだけで、**「音が見える映像」**になります。
AI生成っていうより、“感覚を写す”に近い。
一寸木さんの作品がまさにその手本です。
よし!
これで“Fluxって何?” “どう使うの?”という初心者の疑問も解消できます。
「プロンプトって難しそう…」という気持ちを、
「なんだ、トレースすればいいのか!」に変える。
それがこの記事のゴールです。

大丈夫!まずはやってみよう。どうせ最初はうまくいかないけど、5回くらい回したら“あ、これね!”ってなるから!











こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Image to Prompt で画像からAIプロンプトを作る方法を書きます。