タイムラインがごちゃついてきたら…「複合クリップ」で編集ストレス激減【DaVinci Resolve小技】

複合クリップ
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 複合クリップ を書きます。

最近「タイムライン見るだけでちょっと疲れるな…」って感じること、増えてませんか?

いやほんと、編集ってどんどんクリップ増えるし、エフェクトもテロップも重ねていくと、「うわ、何がどこだっけ?」みたいなことになりがち。

で、そんな時にめっちゃ便利なのが、DaVinci Resolveの「複合クリップ」機能なんです。

タイムラインがごちゃついてきたら…「複合クリップ」で編集ストレス激減【DaVinci Resolve小技】

「複合クリップ」ってなに?

ざっくり言うと、複数のクリップを“ひとまとめ”にして、タイムライン上をすっきりさせる機能です。
Photoshopでいう「レイヤーをグループ化」、After Effectsだと「プリコンポーズ」ですね。
Premiere Proユーザーには「ネスト」と言った方がしっくりくるかも。

僕の場合、最初は使い方よくわかんなくて、「何それ?」ってスルーしてたんだけど……
一回覚えたら、もう戻れない。いやマジで。

実際どうやって使うの?

じゃ、サクッと使い方もいってみましょう。難しくないです。

複合クリップ

まず、カットページかエディットページで、束ねたい複数のクリップを選択します(※別に一個でもOK)。

選択したら、右クリックして[新規複合クリップ]を選びます。
するとダイアログが出てくるので、「名前」のところに自分がわかりやすいタイトルをつけて[作成]。

はい、それだけで完了。
タイムライン上に一本の「Compound Clip(複合クリップ)」として表示されて、メディアプールにも自動で追加されます。

見た目はシンプルだけど、中身はちゃんと“輪ゴムでまとめたお菓子の袋”みたいに、バラバラの素材がきれいに束ねられてるイメージ。
しかも、映像も音声もひとつにまとまるのがありがたい。

編集したくなったらどうする?

うーん、ここがちょっと戸惑うとこかも。

「中のクリップ編集したい!」ってなったら、その複合クリップを右クリック → [タイムラインを開く]でOK。

すると、その複合クリップ専用のタイムラインが展開されて、元の素材にアクセスできます。

いわば、“小部屋に入って編集する”感じ。

ちなみに、Fusionページで複合クリップを扱うときは注意。
複合化されたクリップをそのままFusionに持っていくと、中身は編集できない状態になってます。
なので、Fusionで作業したい場合は、いったんタイムラインを開いてから、個別のクリップを選んでFusionに渡すのが正解です。

ちょっとめんどくさいけど、慣れたらそんなに苦じゃない。

解除(元に戻したい)時は?

ここね、ちょっと仕様が変わってるみたいで…

昔は複合クリップの上に出る“×”マークを押せばサクッと解除できたし、[Decompose in Place]っていう右クリック項目もあったんだけど、最近のバージョンではちょっと挙動が違うんですよね。

僕の環境(v18以降)では、右クリック → [インプレースで分解](Decompose in Place)が復活してたけど、バージョンによって表示されないこともあるので注意。

とりあえず、複合クリップを右クリックして、それっぽい項目が出てないか探してみてください(すみません、ここはアップデートで変わりがちなんで…)。

面白ポイント:複合クリップの“白い枠”

これ、ちょっと地味だけど便利。

複合クリップの中の尺よりも短くトリミングすると、タイムライン上に白い枠が出ます。

つまり、「この複合クリップの中には、実はもっと長い素材が入ってるよー」っていう目印。

「あれ、どこまで編集したっけ?」とか、「中身どこいじったか忘れた…」って時に、意外と助かるんです。うん、親切設計。

どんなときに使うべき?

僕がよく使うパターンはこんな感じです:

  • オープニングだけまとめて複合クリップにする(後でテンプレ化できる)
  • 効果音+SE+テロップをセットにして動かす
  • 複数のテキストアニメを1トラックにまとめてトランジション適用
  • 全体の尺確認用に、仮編集のパートごとに複合化

特に後半、プロジェクトが育ってきてから複合クリップ使うと、「え、なんで今まで使ってなかったん?」って思うくらい快適になります。

しかも、複合クリップ同士をまた別の複合クリップにまとめる、なんてこともできるんですよ。
編集って、意外とレゴブロック的な要素あるんだなって、改めて思いますね。

まとめ:編集ストレスを“ちょっとずつ減らす”武器

DaVinci Resolve、最初は機能が多すぎて「うっ……」ってなるけど、
こういう便利機能ひとつひとつ覚えていくと、**「編集って楽しいな」**って気持ちがちょっとずつ戻ってくる。

複合クリップ、最初は「ふーん」って感じかもしれないけど、
使えば使うほど、「もっと早く出会ってたかった…!」ってなるやつなんで、ぜひ試してみてください。

まずはカットページだけでもOK。慣れてきたらFusionと組み合わせたり、トランジション乗せてみたり。
自分なりの「編集ルール」を作っていくと、作業がほんとラクになります。


というわけで、今回は「複合クリップでタイムラインすっきり大作戦」でした。