以前、「映像編集する前に読む本はありません」という記事を書きました。偽悪者ぶって書いた意図は「まず絵を見てつなげ」ということでした。
活字を使った説明だけで映像編集を説明しきれないと感じたからです。
図解だからわかりやすい映像編集の教科書
図説も多く入門書として非常に分かりやすく良くできた本に出会ったので紹介します。
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— フルタニケンジ@動画制作者 (@kenfru3) May 20, 2020
モンタージュ理論もクイズ仕立てでわかりやすく説明されています。
映像編集は一カット一カットの映像に意味を付け、それを時系列に並べることで物語を作り上げる作業です。
撮影した素材はただの映像に過ぎません。それ自体なんの意味も持っていないのです。映像を見比べながら制作者はその絵で語れることを考えます。映像を見ながら語るところは紙芝居そのものです。
映像を見る人は一度に一枚の絵しか見ることはできません。テープルの上にずらっと並べるような見せ方はできないのです。さらに一枚の絵が語れることは一つだけです。
映像にはもう一つの特徴があります。絵を見る人は最初に見た絵のイメージを引きずって次の絵の意味を解釈してしまうのです。たとえばリンゴの絵を見た人が次の絵でおなかをさすっている人の絵を見たとします。直感的に、おなかをさすっている人がリンゴを食べてしまったと思い込んでしまうはずです。
この作用を映像関係者はモンタージュと呼びます。様々な制約と約束の上に成り立つ物語をこの本ではイラストや図を使うことでかみ砕いて説明してくれます。
映像制作とは、映像の持つ役割と受け取る側の心理状態を天秤にかけながら最適解を探り出す作業です。使用する映像が増えるにつれ最適解を探り出す作業は果てしないものになります。
映像制作に携わろうとする人向けにその扱い方を教えてくれます。
まとめ
映像の編集に慣れるには編集すべき絵を選んでカットの持つ意味を考えること。タイミングや長さをリズムを刻みながら並べて行くことが肝心です。そのためには行動してみることしかありませせん。
行動してみたうえで、本書のような手引きを手に取ると理解が深まります。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 映像編集の教科書 を書きます。