ハリウッドの特撮プロも使う編集ソフトなのに無料。DaVinci Resolveが1年半ぶりにアップデートされました。
およそ300項目もの新機能や改善が含まれているというのですからちよっと不安な気持ちになりましたが、よく使うテロップ回りの機能はとても使い勝手が良くなりました。
タイトル機能がリニューアル
DaVinci Resolveで文字テロップを打つ時使うのが[ツールボックス]の中にある[タイトル]です。前のバージョンであるDaVinci Resolve16では、[Text]と[Text+]という二つの機能を使い分ける仕様になっていました。ちなみに17から日本語表記になってます。
私はナレーションの文字起こしなどには[Text]を、タイトルスーパーなどには[Text+]を主に使っていましたが、DaVinci Resolve17では、様々なテンプレートが加わり、ワンタッチでタイトル周りに変化をつけることができるようになりました。
使い方は簡単。編集画面の[ツールボックス]から[タイトル]を選択すると、タイトル、Fusionタイトル、字幕の三つのプリセットが表示されます。
この中から使いたい部品を選んでタイムライン上にドラッグ&ドロップするだけで好みのテロップを打つことができます。
上の例では、クリップ上に[テキストプラス]を配置しました。テキストの入力やサイズの変更、影の処理などは編集画面右に自動で表示された枠の中で行います。
日本語フォントを変え、サイズを指定すると、プレビューモニター上のテロップが瞬時に反応して表示されるので、直感的に好みの画面をつくることができます。
操作パネルの使い方はDaVinci Resolve16とほぼ変わらないので、継続して使い続けるユーザーはストレスフリーです。
[テキスト+]はサイズを拡大したり、キーフレームを打ってアニメーションを付けることも可能なので、Premiere Proに慣れていた人はすぐに理解できると思います。新バージョンで注目なのが、あらかじめ特殊な設定を組み込んだひな形がカタログのように表示されていること。
いちいちテキストごとにレイアウトを設定しなくてもいいので手間が省けます。中には画面の隅などに表示する決まりテロップや、エンドロールなどに使えそうなロールテロップもあります。
フォントの変更がわかりやすい
「意外に反響が強い」と好評なのがフォントプレビュー機能です。
フォントを選択する際、カーソルをフォント名に置くだけですぐにプレビュー画面に結果が反映されます。右の欄にあるフォントの名前をマウスでなぞるだけで画面のフォントも変わるのは感動ものです。フォントを選ぶときの時間と苦労が大幅に減ります。
Fusionのライブラリーも面白い
Fusionとはアニメーション効果のようなもの。この中にも使える要素が詰まっています。使いたいタイトルをドラッグしてタイムラインに乗せるだけで適用されます。
上の例は画面がだんだん暗くなり、テキストだけが透過して見える効果です。タイムラインのバーを動かしながらタイミングを計ることができます。
上の例は、文字が扉のように回転するFusionです。この背景に枕のような青い飾りがついていますが、この飾りは画面右の操作パネルでつけたものです。
DaVinci Resolveは世界中で編集ソフトとして使われてきたわけですが、今回のアップデートでも機能が追加され、さらに使い勝手が良くなりました。
まとめ
ハリウッドの特撮スタジオだけでなく、これからプロを目指すクリエイターの卵の間でも使われる編集ソフトDaVinci Resolve。無料なのに高機能のソフトの進化は2021年も止みそうにありません。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 テロップ機能 を書きます。