- YouTube動画を再編集してYouTubeショート動画にしたい
- インスタストーリーズの縦長動画をTwitter用の正方形動画にしたい
でも、縦横サイズの変更ができなくて悩んでいる人いませんか。
Premiere Proではサイズ(解像度)の異なるプロジェクトも手軽に違うサイズの動画に作り替えることができます。
初心者には少し扱いがややこしいため途中で挫折する人が多いフレームサイズの変更方法を解説します。
フレームサイズを変更する方法
Premiere Proでフレームサイズ(解像度)が同じ動画ファイルを編集する場合。
- 使うのは同じカメラで撮影した素材だけ
- スマホを縦横角度を変えて撮影したが、編集するのは横位置で撮影した動画だけ
以上の場合はあまりフレームサイズを気にする必要はありません。
新規シーケンスを立ち上げ、素材を読み込むだけでPremiere Proがその素材のサイズ(解像度)をもとにシーケンスの値を自動で作成してくれます。
シーケンスとは動画や音声などの素材が並んだ編集データのことです。選択した素材が1920×1080のフルHDであれば、新規シーケンスのフレームサイズ(解像度)は1920×1080になります。
読み込んだ素材のフレームサイズが横ではなく縦の場合はどうなるかというと、シーケンスは横サイズではなく、自動的に縦長になります。
私たちがなんの心配もなく、スマホで撮影した素材を使って簡単にYouTubeショートやTikTokなどの縦長動画ほ編集できるのもPremiere Proの機能のおかげです。
しかし、異なるサイズ(解像度)の動画を編集する場合はそういうわけにはいきません。
例えば、ここにサイズの異なる三つのクリップがあるとします。
メインとして使うのは縦長の素材。それに正方形と、サイズの大きな横長の動画を加えて縦長の動画を作りたいと思ったとします。
三つのサイズの異なる動画を読み込んだところ、Premiere Proは横長でサイズの大きな動画に合わせたフレームサイズを選んでしまいました。
サイズが混在する条件での自動設定は役に立たないことがわかりました。
- 横長や縦長、サイズなどが異なる動画素材をまとめて編集したい
- 横長で編集した動画を縦長にして書き出したい
このような編集をする場合は書き出す動画のサイズを自分で決めて、その値をシーケンスに設定しなくてはなりません。
シーケンスにフレームサイズが異なる素材を読み込んだ場合。
こちらも同様にサイズが異なって表示されます。
この場合、フレームサイズを変更したいクリップを選択して右クリックし、選択画面から、「フレームサイズに合わせる」もしくは「フレームサイズに合わせてスケール」をクリックすることで異なる素材の見た目をシーケンスのフレームサイズに合わせることができます。
シーケンスの設定
フレームサイズ(解像度)の動画ファイルを編集するとき使うのは「シーケンスの設定」です。
シーケンスの設定は新規プロジェクト作成の時、素材を読み込むことで自動的に最適な値が設定されますが、後から変更することもできます。
変更するには[プロジェクト]の[シーケンス]を選択すると[メニュー]の[シーケンス設定]がアクティブになり数値の変更ができるようになります。
シーケンス設定を変更しても上書きして元に戻せなくなったりしないので安心してください。
フレームサイズ(解像度)の小さな動画にあわせて設定の数字を変えるだけで、シーケンスは小さな動画サイズに切り替えることができました。
基本の流れをまとめると次の通りになります。
- Premiere Proを起動し「プロジェクト」を開く
- [ファイル][新規][シーケンス]を選択する
- [シーケンス設定]がアクティブになる
- [設定]から[タイムベース]と[フレームサイズ]の数値を調整する
もしくは[シーケンスプリセット]から好みのプリセットを選ぶ - 動画を編集して書き出す
以上です。
Premiere Proを起動します。
すると「新規プロジェクト」を作る画面が立ち上がります。
そのまま[新規プロジェクト]をクリック、任意のプロジェクト名を入力して、左下にある[作成]ボタンを押します。
これで編集の作業台ともいえるプロジェクトができました。
このプロジェクトには、縦横比やフレームといった動画編集を続ける上で必要な情報が設定されていません。そのためシーケンスの設定をする必要があります。
[ファイル][新規][シーケンス]を選択して先に進みます。新規プロジェクトで素材を読み込む場合
新規プロジェクト設定の画面で、「プロジェクトを新規作成するメディアを選択する」という表示が気になった人がいるかもしれません。
素材の画角などをそのまま使いたい場合は、この画面から素材を選択するとシーケンスにその素材の情報が自動的に取り込まれます。
設定
Premiere Proでは、素材を読み込むことなしに好みのフレームのサイズ(解像度)のシーケンスを作ることもできます。
素材を選択せずに新規プロジェクトを立ち上げたら、[ファイル][新規][シーケンス]を選択します。
初期画面は[シーケンスプリセット]です。この[シーケンスプリセット]はいわば定食セット。様々な設定の詰め合わせのようなものです。
初期値の「AVCHD1080P30」はYouTube投稿動画などで最もよく利用されるフルハイビジョンです。
迷ったらこの設定のままでもおおむねOKです。
設定画面はもう一つあります。シーケンスプリセットの右横のタブをクリックすると自分で好みの設定ができる画面に切り替わります。
フレームのサイズ(解像度)を選ぶには「標準モード」の横にある枠をクリックします。
するとわけわからない一覧が出てきます。
普通よく見る横長動画「1080P30」ピクセル縦横比は正方形ピクセル(1.0)にしておけばセーフです。
よくやるのが1080iを選んでしまうこと。テレビはこのモードです。
でもこのモードを選ぶとパソコンの再生時に映像に縞が入ります。
タイムベースはスローモーションを使う必要があるなら59.94。普通でよければ29.97 フレーム/秒です。60か30でも大勢に影響ありません。
私は30か24フレームのどちらかを選んでいます。
縦長、もしくは正方形の場合
さて、問題は縦サイズや正方形のフレームサイズです。
この場合は自分でフレームサイズを設定しなくてはなりません。
編集モードをカスタムにすると縦横の数値を自由に変えられます。
それまで入力できなかったフレームサイズの入力欄が解放されるので数値を入力します。
- Twitter動画なら1280×1280。
- 縦長の動画にする場合は720×1280に設定します。
- ピクセル縦横比は正方形ピクセル(1.0)一択。
- タイムベースは59.94か29.97 フレーム/秒です。
設定が終了すると、編集結果をモニターする「プログラムモニター」の見た目に変化が起きます。
1080×1080にしたところ、プレビューモニターの画角も正方形になりました。
サイズ(解像度)に素材の寸法をあわせる
シーケンスのサイズ(解像度)と素材のサイズが異なると画面が見切れたり、余白の部分に背景の黒が見えたりすることがあります。
こんなときは素材のサイズを拡大縮小することで安定感ある画面に調整しましょう。
方法は「エフェクトコントロール」を使います。
タイムライン上のクリップを選択してエフェクトコントロールの[スケール]の数値を変えてみましょう。
すると選択したクリップの縮尺が変わります。
素材のサイズを調整して見切れた黒背景をクリップで埋めます。
チュートリアル
PremiereProの中でも似ていて違いがわかりづらい機能 が「フレームサイズに合わせる」と「フレームサイズに合わせてスケール」の違いです。
細かく解説されたチュートリアルビデオが参考になります。
- 4Kで撮影したのになぜ画質悪いんだろ?と思ってたらこれやっちゃったからなのか
- PremiereProのソフトは色々出来るけど、そういう設定も自分で細かくやらない点がむずかしいね。
- 「フレームサイズに合わせる」だけを使っていましたが、拡大すると画質が悪くなるなんて知りませんでした。これから「スケール」の方をを使います。
- 二つがあることすら知らず、HDサイズに合わせて手動でスケールを調整してた(笑)ので、目から鱗でした
まとめ
私も慣れないうちは、新規プロジェクトを始める時、仕組みがわからず「まちがって素材を最初に取り込んでしまった!」と最初からやり直すことがよくありました。
結構なストレスを感じたものです。
実は編集途中からでも画面のサイズ変更は可能だということがわかってストレスが消えました。
練習すれば身に付くスキルなのであわてず落ち着いてモノにしましょう。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 フレームサイズ を変更する方法を書きます。