フリーズフレームは、動画や映像の再生を一時停止して特定のフレームを静止させる演出手法です。
PR動画やミュージックビデオなど、さまざまなメディアで使われており、特にアーティストの表情を強調したい場合や、新商品を際立たせたいときに効果を発揮します。
この記事では、After Effectsを使って簡単にフリーズフレームを作成する手順を初心者向けに解説します。
After Effectsで視聴者を惹きつけるフリーズフレームの作り方
1. 新規コンポジションの作成
まず、After Effectsで「メイン」という名前の新規コンポジションを作成します。デュレーションは10秒に設定しておきましょう。
続いて、「イメージ01」という名前で別の新規コンポジションを作成し、ここにフリーズフレームとして使用したい動画素材をインポートします。スケールを調整して、コンポジションサイズに合わせましょう。
2. フリーズフレームの作成
「フリーズ」という名前で新規コンポジションを作成し、先ほど作った「イメージ01」コンポジションを配置します。動画を再生しながら、フリーズさせたいタイミングを見つけたら、右クリックして「時間」→「フレーム固定」を選択し、そのフレームを静止画にします。フリーズさせた部分の長さを調整し、再生の先頭に移動させておきましょう。
3. エフェクトの適用
視覚効果を追加して、フリーズフレームをより魅力的に仕上げます。
1. ぼかし(ブラー)
「エフェクト」→「ブラーガウス」を選択し、キーフレームを設定します。先頭は0、20フレーム進めた位置でぼかしの強さを40に設定します。
2. 色かぶり補正
「エフェクト」→「色かぶり補正」を選択し、ホワイトマップの色を暗めの青に調整します。これにより、映像にクールな雰囲気が加わります。
3. モーションタイル
「エフェクト」→「モーションタイル」を選択し、出力幅と高さを250に設定、ミラーエッジにチェックを入れます。これで背景に広がりが出ます。
4. スケールの調整
スケールにアニメーションを加え、視覚的な動きを出します。先頭でスケール100%、20フレーム後に80%、5秒で70%とキーフレームを設定しましょう。これでズームアウトするような効果が得られます。
5. 煙と火花のエフェクトを追加
視覚効果を強化するために、煙と火花の素材を追加します。
1. 煙エフェクト
スケールを調整してからモードを「スクリーン」に設定し、透明度を50%にします。
2. 火花エフェクト
同様に、火花素材もモードを「スクリーン」に設定し、透明度を80%に調整します。
6. 境界線とぼかし効果の追加
フリーズフレームの印象を強化するため、以下の効果を追加します。
• 境界線
「レイヤー」→「レイヤースタイル」→「境界線」を選択し、白色に設定、サイズを10に変更します。
• アンシャープマスク
「エフェクト」→「アンシャープマスク」を適用し、半径を20に設定。これにより、モデルの輪郭が強調されます。
7. テキストアニメーションの追加
フリーズフレームにキャッチコピーやテキストを追加し、さらにインパクトを与えましょう。
1. テキストレイヤー作成
「テキスト01」というコンポジションを作り、アニメーターから位置と透明度を選択して設定します。
2. オフセットアニメーション
テキストが徐々に表示されるように、オフセットにキーフレームを設定します。滑らかな動きを出すために速度グラフも調整しましょう。
8. カラー調整とノイズ追加
仕上げとして、調整レイヤーを使って全体の色味や質感を整えます。
• カラーバランス
「エフェクト」→「カラーバランス(HLS)」を選択し、彩度を+32に設定します。
• ノイズ
「エフェクト」→「ノイズ」を追加し、ノイズ量を20%に設定することで、少しレトロな風合いを加えられます。
9. フリーズフレームの完成
以上のステップを終えたら、メインのコンポジションに戻り、エフェクトやアニメーションの動きを確認します。これで、視覚的にインパクトのあるフリーズフレームが完成しました!
まとめ
After Effectsで作るフリーズフレームは、視聴者の注目を一気に集める強力なテクニックです。
初めての方でも、上記の手順を使えばプロフェッショナルなフリーズフレームを作成することができます。動画に華を添え、視聴者を惹きつける映像作りにぜひ挑戦してみてください。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 フリーズフレーム を書きます。