
After Effects にPDFを読み込みたいんだけど…できないんですけどどうすればいいの!?
PDFをAfter Effectsに入れたい!でもそのままは無理なんです…
動画編集をしていると、クライアントから「この資料を動画に入れてほしいんですけど」って渡されるファイル。
開いてみると、はい出ました PDF。
いやいや、PDFって資料用のフォーマットでしょ?
After Effectsにそのままポイっと入れて、アニメーションをつけて…なんてできたら最高なんですが、残念ながら After EffectsはPDFを直接読み込めません。
僕も初めて知ったときは「えっマジ?Premiereもダメだし、After Effectsもダメなの?」と軽く絶望しました。
だって、セミナー動画とか会社案内映像とか、資料を見せながらの編集ってめちゃくちゃ多いじゃないですか。

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After Effects でPDFを使う方法
結論:PDFは「画像」か「Illustratorデータ」に変換すべし
After EffectsでPDFを扱いたいなら、やり方は大きく2つ。
- JPEGやPNGなどの画像に変換して読み込む
- Illustrator(.ai形式)に変換して読み込む
このどちらかを経由すれば、After Effects上で普通に素材として扱えます。
ただし、それぞれにメリット・デメリットがあるので、シーンによって使い分けが必要なんですよね。
方法①:JPEGやPNGに変換する(初心者向け・超シンプル)
一番簡単なのはこれ。
- PDFをAdobe AcrobatやMac/Windows標準機能、オンラインツールでJPEG/PNGに変換する
- それをAfter Effectsに読み込んで配置する
これだけです。
例えば、あなたが「学習塾のプロモーション動画」を作っているとします。
「合格実績一覧!」っていうPDF資料を渡されたら、それをJPEGに変換。
After Effectsで読み込んで、下からスッと出すアニメーションをつけるだけで、一気に“動く資料”になります。
ただし、拡大すると画質が荒れるので注意。特に細かい文字のPDFは「ギザギザ感」が気になることがあります。
方法②:Illustrator形式に変換してベクターデータで扱う(プロ向け)
もっとクオリティを求めたいなら、こちら。
IllustratorでPDFを開いて「.ai形式」で保存。
その.aiファイルをAfter Effectsに読み込めば、ベクターデータとして編集できるんです。
これが強いのは、ズームしても劣化しないところ。
しかも、文字や図形を個別に動かすことだって可能。
たとえば、プレゼン動画で「売上グラフ」をアニメーションさせたいとき。
PNGにしちゃうとただの静止画だけど、Illustrator経由なら棒グラフを1本ずつ伸ばす演出もできちゃう。
見てる人からすると「おお、資料が生きてる!」ってなるわけです。
僕は企業の採用動画でこの方法をよく使います。数字やグラフを1つ1つ動かすと、地味な資料でも一気に映像作品っぽくなるんですよね。
実際の作業手順をもう少し具体的に
1. PDFを開く
- Acrobatなら「ファイル→書き出し→画像(JPEG/PNG)」
- Illustratorなら「PDFを開く」だけでOK
2. 画像 or .ai形式で保存する
- 簡単に済ませたいなら画像
- クオリティを重視したいなら.ai(イラストレーター形式のファイル)
3. After Effectsに読み込む
- JPEG/PNGならそのままインポート
- .aiなら「コンポジションとして読み込み」を選ぶとレイヤーごとに扱える
4. アニメーションをつける
- 位置・スケールで出し入れするだけでも十分効果的
- グラフや図形はキーフレームで動かすとプレゼン映像っぽくなる
初心者が「おお!」となるシーンの例
想像してみてください。
たとえば自分のゼミ紹介動画を作っていて、最後に「卒業生の進学先」をドーンと見せたいとします。
PDF資料をJPEGにして、そのまま表示させると…ただの紙資料を映してる感じ。
でもAfter Effectsで読み込んで、文字を1行ずつ上から落としてくるように演出すると「あれ、なんかテレビのテロップっぽい!」ってなるんです。
こういう小さな違いが、素人感と“ちゃんと作ってる感”を分けるポイント。
初心者ほど「とりあえず画像を出すだけ」で済ませちゃいがちだけど、AEならほんの数クリックでグッと印象が変わります。
裏技:Photoshopを挟む
「PDFをそのまま画像化すると解像度が落ちるな…」と感じたら、Photoshopを挟むのもアリ。
PhotoshopでPDFを開くときに解像度を指定できるので、300dpiとか高めで書き出せば拡大しても綺麗。
僕は雑誌記事のPDFを映像に使ったとき、この方法で助かりました。普通に変換したら文字が潰れちゃって読めなかったんですよ。
注意点:著作権とセキュリティ
ここで大事な注意をひとつ。
PDFって「公開用じゃない資料」が多いんです。
社内向けマニュアルや契約書なんかを、そのまま動画に使うとアウト。
特にオンライン変換サービスにアップロードするのは危険。
「変換楽だな〜」って気軽にやって、実は機密資料が流出…なんてことになったら大惨事です。
なので、仕事で扱うときは必ずオフラインで変換。
AcrobatやIllustratorを使うのが一番安心です。

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まとめ
- After EffectsはPDFを直接読み込めない
- 画像に変換すればシンプルに扱える
- Illustrator経由ならベクターで編集可能、プロっぽい演出ができる
- Photoshopを挟めば高解像度で安心
- セキュリティには注意、オンライン変換は慎重に
僕自身、最初は「PDFってめんどくさいな」と思ってました。
でも今では「PDFをどう料理するか」が編集の腕の見せどころだと思ってます。
クライアントに「うわ、資料がかっこよく動いてる!」って言われたときの嬉しさ、これは本当にクセになります。
ぜひ、この記事をきっかけにチャレンジしてみてください。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 After Effects でPDFを使う方法を書きます。