iMovieで動画のチラつきを防ぐ!iPhone・Macでできるフリッカー対策【初心者向け】

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 iMovie フリッカー対策を書きます。

動画を編集していて、「なんか画面がチラチラする…」と感じたことはありませんか?

それ、フリッカー(Flicker)と呼ばれる現象です。特にiMovieで編集した動画を再生したときに、照明や画面の明るさが不自然に変化して見えることがあります。

初心者の方にとっては、「何が原因なの?」「どうすれば直せるの?」と不安になるもの。

この記事では、iMovieでのフリッカーの原因とその対処法を、Macユーザー・PCユーザー両方に向けて、リアルな視点で解説します。

✨iMovieで動画のチラつきを防ぐ!iPhone・Macでできるフリッカー対策【初心者向け】

🎥 フリッカーって何?なぜ起こるの?

動画を撮影したときに、蛍光灯やLED照明の下で画面がチカチカする現象。それが「フリッカー」です。

動画のチラつきには、いくつかの原因があります。

  • 照明とシャッタースピードの不一致
    蛍光灯などの人工照明は、目に見えない速さで点滅しています。カメラのシャッタースピードがその点滅と合わないと、映像にチラつきが出ます。
  • フレームレートの不一致
    撮影時のフレームレート(例:30fps)と編集時の設定(例:24fps)が違うと、映像が滑らかに再生されず、チラつきが発生することがあります。
  • iMovieの自動補正機能
    iMovieは明るさや色味を自動で補正する機能がありますが、これが逆にフリッカーを引き起こすことも。

特に、照明の点滅周期が異なる東日本と西日本では、カメラのシャッタースピードやフレームレートが電源周波数に合わず、フリッカーが起こりがちです。

📱【iOS版 iMovie】iPhoneでフリッカーを防ぐ方法

iPhoneで撮影した動画をiMovieで編集する前に、まずは電源周波数を確認し設定をチェックしましょう。

✅ 撮影時の設定ポイント

東日本:電源周波数50Hz → 照明は1秒間に100回点滅
西日本:電源周波数60Hz → 照明は1秒間に120回点滅

  • FPS(フレームレート)を変更する
    設定 → カメラ → ビデオ撮影 → 「30fps」または「25fps」に変更
    → 東日本なら25fps、西日本なら30fpsが安定しやすい
  • PALフォーマットをONにする
    設定 → カメラ → ビデオ撮影 → 「PALフォーマットを表示」をON
    → 25fpsや50fpsが選べるようになり、照明との相性が良くなる
  • アクションモードを使う(iPhone14以降)
    撮影時に右上のアイコンからアクションモードをON
    → 自動でシャッタースピードやフレームレートを調整してくれる

📉 デメリット

  • FPSを下げると動きが滑らかでなくなることも
  • アクションモードは対応機種限定(iPhone14以降)

💻【Mac版 iMovie】編集時にできるフリッカー対策

iMovie自体にはフリッカー除去機能はありませんが、編集時にできる工夫はあります。

✅1. 自動補正をオフにする

iMovieは、インポートした動画に対して自動で明るさや色味を調整することがあります。これが原因でフリッカーが発生する場合は、以下の手順で補正をオフにしましょう。

手順:

  1. タイムライン上の動画を選択
  2. 画面上部の「カラー補正」アイコンをクリック
  3. 自動補正のチェックを外す

✅2. フレームレートを確認する

iMovieではプロジェクト作成時にフレームレートを選べませんが、元動画のフレームレートに合わせることが重要です。撮影時に30fpsで撮ったなら、なるべくそのまま編集しましょう。

もしフレームレートが違う動画を混在させると、チラつきの原因になります。

✅3. 照明環境を見直す(撮影時)

編集で完全に直せない場合は、撮影時の照明を見直すのがベストです。電源の周波数に応じて点滅を繰り返すLEDライトや蛍光灯を使用するとチラつきの原因になります。

なので、周波数が異なる環境では照明器具を変え、連続光の照明(例:白熱灯や高品質LED)を使うとフリッカーが起きにくくなります。

📉 デメリット

  • iMovie単体では完全な除去は難しい
  • 他ソフトを使うには追加費用や学習コストがかかる

まとめ

私もiMovieで編集した際、屋内で撮影した動画がチラついて困った経験があります。最初は「カメラのせいかな?」と思っていましたが、iMovieの自動補正が原因でした。

補正をオフにしただけで、見違えるほど自然な映像になり、視聴者からも「見やすくなった!」と好評でした。

ただし、補正をオフにすると暗く見えることもあるので、手動で明るさを微調整する必要があります。

動画のチラつきは、見ている人にとってストレスになります。初心者のうちは気づきにくいですが、一度気づくと、作品の質が大きく変わります。ちょっとした設定で改善できるので、ぜひ試してみてください。