複数のカットにまとめて色や動きをつけたいときどうしてますか。
クリップひとつひとつにトランジションをかけていくのは超面倒ですよね。
Premiere Proにはまとめてパッケージにしてしまう便利な機能があります。
調整レイヤーです。
知らないと損しする調整レイヤーの使い方をご紹介します。
調整レイヤーの特徴
編集ソフトが難しいと感じるのは、初心者には用語の意味がイメージしにくいことです。少し前までプロが独占していた世界なので仕方がない部分はありますが、もっとわかりやすくしてもいいのではないかといつも思います。
調整レイヤーもその一つですね。わかりにくい用語も実際触ってみると案外簡単に使いこなせるようになります。
調整レイヤーとは、その下にある画像にまとめて変化をつけることができるレイヤーのこと。ラッピングのようなものです。
複数のカットにまとめて色や動きをつけることができるところが調整レイヤーの特徴です。この技を使って作られているのがカットとカットの間に効果を入れるトランジションです。
調整レイヤーを極めればかっこいいトランジションもつくることができるのです。
基本となる考え方は次の通り。
例えば画面に上に置いた調整レイヤーに[トランスフォーム]で画面の拡大を指示します。拡大する始点と終点の倍率を変えると下の画像はズームインしたりズームアウトさせることができます。
調整レイヤーをカットとカットを跨いだところに置くと先行するカットの動きを引き継いで後ろにあるカットを動かすことができます。こうした特徴を応用してカットの切り替わりを操作すると自分の好みのトランジションを作ることができます。
ズームインしながら切り替わるトランジション
中級者むけのトランジションの一つが前の映像がズームインしながら次の映像に切り替わり、その映像がズームインしつづけるというトランジション。
どうやって作るのか謎でしたが、その作り方を解説している動画に出会いました。
この動画では5本のトランジションの作り方を説明しています。
- ズームトランジション(Zoom Transition)
- スライドトランジション(Slide Transition)
- Luma fade
- ライトリーク トランジション(Light Leak Transition)
- マスクトランジション(Mask Transition)
中級者向けというのは、調整レイヤー以外にも触る場所があるから。
例えば、ズームトランジション。
カットがズームインしながら次のカットに動作がつながるトランジションです。
トランジションをかける場合はカットとカットが切り替わる位置に置きます。
調整レイヤーの使い方のコツは、調整レイヤーと下の映像を合わせてカットすること。
カット点の前後6フレームを目安にカットします。
やや煩雑なのは、先行するカットは画角が拡大するので問題はありませんが、
切り替わる先のカットはそのままにしておくとカット尻が拡大されすぎて、調整レイヤーの終了点がえらいことになります。
そのため、終了点から遡ってカットを縮小画面に設定しておかなくてはならないことです。
問題は縮小するとフレームが見切れてしまうこと。
そのため黒く見切れた部分を同じ映像をコピーすることで誤魔化さなくてはなりません。
動画では、その手口が詳しく解説されているので、中級者にはヒントになると思います。
まとめ
こうした技法は原理を体で覚えた上に、理屈を頭で納得しながら記憶すること。同じ作業を時間をかけて何回も繰り返しながら、擦り込むように覚えていくのが結局早道です。それがムリという人は備え付けのツールを使うようにしましょう。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 調整レイヤー を書きます。