
ProPhotoshopで作った静止画を部品ごとにアニメーションさせたい場合、レイヤーごとPremiere Pro読み込むことでアニメーションすることができます。
目次
静止画をアニメーションさせる方法
動画編集に使うのは動画素材だけではありません。静止画素材だけでも効果的に演出ができます。pngとかjpegという拡張子がついた静止画は一枚の絵で構成されていますが、PhotoshopやIllustratorなどのグラフィックソフトを使うと下記のような構造の静止画素材をつくることができます。

複数の部品が重なって一つの画面を構成する静止画ファイルは、編集画面の中で部品となる映像を個別に動かしてアニメーションにすることができるので便利です。
PhotoshopデータをPremiere Proに取り込む
以前、PhotoshopをレイヤーごとDaVinci Resolveに取り込む方法を紹介しました。
当然ですが、Premiere ProでもPhotoshopで作った静止画をPhotoshopファイルを使ってレイヤーごと読み込むことができます。

たとえば三枚のイラストを使って作った静止画像。

レイヤー構造は右上の枠内にあるように三層構造となっています。レイヤー別に部品の配置を変えることが出来ます。
静止画にするよりレイヤー構造を使ってアニメーションを作るなど演出の幅が広がるのでPhotoshopファイルで読み込んで見ます。
読み込むにはPremiere Pro を起動し、Photoshopのファイルを読み込むもしくはプロジェクト欄にドラッグ&ドロップします。すると[レイヤーファイルの読み込み]ウインドウが開きます。

- すべてのレイヤーを統合
- レイヤーを統合
- 個別のレイヤー
- シーケンス
このレイヤーの読み込み方には四通りの選択肢があるので。統合した一枚の絵として読み込むだけなら、[すべてのレイヤーを統合]を選択します。


タイムライン上に一枚絵となって読み込まれます。

これでは別々にアニメーションさせることはできません。
Photoshopで作画したレイヤーをアニメーションしたい場合に使うのは[個々のレイヤー]の読み込みです。
すると部品は別々のシーンとしてトラック上に表示されます。

それぞれの部品をアニメーションさせたい場合は、別のトラック上に移動させるなどすれば自在に編集が可能です。
注意点
Photoshopファイルを動画素材として扱うとき注意するのは、レイヤー構造をどう使うか事前に考えておくことです。一枚の絵として使う場合、重なったレイヤーをそれぞれ使い分けたい場合などPhotoshopファイルの読み込み方が違うからです。
分割したカットはそれぞれエフェクトをかけることができるので工夫してみてはいかがでしょうか。