Canvaで動画編集プロジェクトを共有する方法|スマホ・PC・Webの違いと注意点

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Canva で動画編集プロジェクトを共有する方法を書きます。

動画編集って、ひとりでやるのもいいけれど、仲間と一緒に作ったらもっと楽しい。でも「どうやって共有すればいいの?」「どこからどこまで編集できるの?」って戸惑ったことはありませんか?

今回は、Canvaで作成した動画編集プロジェクトを、スマホ・PC・Webそれぞれの環境でどう共有し、どこに注意すべきかを、初心者でもわかるように丁寧に紹介します。

2024年8月からストレージ仕様も変わったので、その点も忘れずにお伝えしますね。

Canva で動画編集プロジェクトを共有する方法|スマホ・PC・Webの違いと注意点

📲Canvaで動画編集はどこまでできるの?

Canvaは本来グラフィックデザイン向けのツール。でも、今では簡単な動画編集まで対応しています。カット編集、テキスト追加、音楽の挿入までできるので、SNS投稿用の動画なら十分。

しかも、動画編集も「共有」できるのが大きな魅力。離れた場所にいるメンバーとリアルタイムでプロジェクトを動かす、なんてことも可能なんです。

🧑‍🤝‍🧑プロジェクト共有の基本|Canvaの共有リンクの使い方

Canvaで共有リンクを発行する方法はとてもシンプル。

  1. 編集画面の右上にある【共有】ボタンをクリック
  2. 「リンクを知っている全員」にアクセス権を変更
  3. 「表示のみ」「コメントのみ」「編集可能」から共有権限を選ぶ
  4. 「リンクをコピー」して相手に送るだけ!

共有タイプには以下の5パターンがあります:

  • 表示のみ:見せるだけ。編集不可
  • コメントのみ:意見をもらいたいときに
  • 編集可能:一緒に編集できる。が、上書き注意
  • テンプレートリンク:コピー用。元デザインは触れない
  • 閲覧専用リンク:完全にロックされた状態

おすすめは「編集可能」です。相手はあなたと同じ権限で編集を行えるため、共同作業に最適です。

ただしリアルタイムで複数人が触る際は要注意。意図しない編集でデザインが崩れることも…。大事なプロジェクトほど、バックアップを取っておくのが安心です。

💻スマホ・PC・Web版の違いと注意点

Canvaには3つのバージョンがあります:

● スマホアプリ版(iOS/Android)

  • 外出先や移動中にサクッと確認&編集
  • ただし細かい操作や文字の配置はやりにくい

● デスクトップアプリ版(Windows/Mac)

  • 安定性が高く、編集スピードも快適
  • 重い素材や長尺の動画にも強い

● Webブラウザ版

  • 環境を選ばず、どのPCからでもログイン可
  • CapCutではWeb版による編集はできませんでしたがCanvaでは可能です
  • 重いデータの編集には注意。ネット環境が悪いと編集中に止まる恐れがあります

注意点:バージョン間で若干UI(見た目)やボタンの位置が違います。また、一部の機能がスマホでは非対応のことも。共有前に、メンバー全員がどのデバイスで作業するかを確認しておくとスムーズです。

☁️2024年8月からのストレージ仕様変更に注意!

Canvaの無料プランでは、2024年8月からストレージ上限が5GBに固定されました。

これまで無制限に感じられたアップロード容量ですが、今は厳密に制限されています。

一方、有料のCanva ProやCanva Teamsなら、1TB(1000GB)の大容量を利用可能。

● 無料プラン:5GBまで

→ 動画や高解像度素材が多いと、すぐに上限に到達することも…。

● 有料プラン:1TB(1000GB)

→ 複数人で大きなプロジェクトをやりとりするなら必須レベル

共有リンクを通じて他の人とプロジェクトをやり取りするときも、このストレージ上限は影響します。「共有できない」「アップロードできない」といったトラブルが出た場合、まずは容量を確認しましょう。

👥複数人で動画を作ったとき、著作権は誰のもの?

Canvaでは、チームで動画編集プロジェクトを共有しながら、同時に作業できます。とても便利ですが、「じゃあ、この動画の著作権って誰が持ってるの?」という疑問が出てくることもありますよね。

著作権の基本ルールはシンプルです。

👉 創造的な行為を主体的に行った人が、その著作物の著作権を持ちます。

たとえば、以下のようなケースで違いが出てきます。

✅パターン①:共同でアイデアを出し合い、同じ編集画面で作業した場合

この場合は「共同著作物」として、全員が著作権者になります。

ただし、権利の扱いは非常にデリケート。勝手に一人で販売や公開はできず、原則として全員の同意が必要になります。

❌パターン②:一人が企画・構成・編集を行い、他の人は素材を入れるだけ・指示に従うだけだった場合

この場合、実質的な著作権は主体的に編集した人に帰属します。

つまり、素材をアップしたり、指示通りにカットしたりした人には、著作権はありません。

これは、「役務提供」や「補助作業」とみなされるからです。

📌注意したいのは「曖昧な共同作業」

たとえば、友人やチームメンバーと「なんとなく一緒にやった」場合、後から

「俺も著作権あるよね?」

「勝手にYouTubeにアップしないで」

と揉めることがあります。

Canvaは誰がいつどの編集を行ったかログが残らないため、貢献度や責任範囲が曖昧になりやすいのが難点です。

✅トラブルを防ぐためにやっておきたいこと

  • 共有前に「誰が著作権を持つか」明確にする
  • Canva上で素材提供のみの人は「権利を主張しない」合意を取る
  • 外部に出す場合は、制作メンバー全員に確認を取る
  • 商用利用前にはCanvaの利用規約も再確認する(特にPro素材)

✅補足:Canva内の素材を使った場合は?

Canvaの中には、写真・動画・BGM・アイコンなどのCanva提供素材が多数あります。これらはCanvaのライセンスに基づいて使えるもので、たとえ自分で配置しても、それ自体の著作権はあなたのものではありません。

つまり、第三者が提供した素材を使った動画は「完全なオリジナル作品」ではないということ。商用利用可能なものが多いですが、再配布・販売などの用途には制限がある場合もあります。

📝まとめ

Canvaでの共有編集はとても便利ですが、「みんなで作った=みんなのもの」とは限りません

動画編集の中心となる創造的な作業を誰が行ったか、またどの範囲で協力したのか、著作権の帰属はそこに大きく関わります。

気持ちよく制作を進めるためにも、事前の合意や確認をしっかり行うことが大切です。

・誰がどこを編集するのか

・どの端末を使うのか

・ストレージの上限は大丈夫か

このあたりをきちんと話し合っておけば、Canvaはチーム作業の強力な味方になってくれます。