撮影中に拾った ノイズを除去 する方法【adobe】

いやらしいノイズ
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 ノイズを除去 を書きます。

 撮影が終わって試写して気づくものの一つが騒音です。特に風の音。

風がマイクに当たって響くボーボーというノイズは編集の大敵です。

そのノイズを和らげるとき 欠かせない定番ツール がadobe CCです。

撮影中のノイズを取り除く

街中の撮影ではエアコンの室外機の音も邪魔になります。撮影中には気がつかないような音でもカメラは意外と忠実に拾ってしまうのです。

こうした邪魔な音を除去してくれるのが Creative cloud 同梱されているアプリAdobe Auditionです。

Creative Cloudは加入していない場合でも一ヶ月の体験版で試用することができます。

Auditionの特徴

Auditionは音を整える機能に特化されています。機能の一つであるエフェクトを使うと、撮影中に入ってしまった風音や空調などの雑音を除去することや、雑音がある環境で収録したインタビューを聞き取りやすくすることができます。

簡単な方法

画像加工ソフトの定番Photoshopには、画面に残ったゴミを自動的に取り除くスポット修復ブラシツールというスグレモノがあります。ゴミの周りにある正常な映像を解析して、ゴミを塗りつぶしてしまうというものです。

このようなやり方で、音声に残された大きなノイズを自動的に目立たないようにする方法があります。

まず、Auditionに音声ファイルを取り込みます。動画ファイルでも取り込むことができます。

下処理として、[ビュー][周波数をスペクトル表示]を押します。

すると音声のオシロスコープが赤い画面に変化します。

自動修正を選択したあと、マウスでノイズのある部分をなぞると、なぞった部分のノイズが周囲の音にあわせて中和されます。ステレオチャンネルの場合は片方の修正が自動的にもう片方に反映されます。

中和し終わったら音声ファイルとして保存します。

Davinch Resolveの編集画面から、音声ファイルを取り込み、必要な音声をトラック2に貼り付けます。貼り付ける際は音が完全に重なるよう、耳で確認しながら位置合わせをします。

位置合わせが終わったらトラック1の音をミュートして保存します。

以上、急ぎの場合などでお試しください。

次にもう少し入念な方法があります。

ノイズ除去

ノイズ除去の流れは次の通り

  1. オーディオファイルを読み込む
  2. ノイズ範囲を選択する
  3. ノイズを除去する範囲を選択する
  4. エフェクトを適用する
  5. ノイズリダクションを設定する
  6. 音量を調整する
  7. オーディオを書き出す

1.オーディオファイルを読み込む

雑音が入ってしまったオーディオファイルをエディター画面にドラッグします。オーディオの波形が表示されるのでその中からノイズの部分を探します。

インタビューなどでは、大きな波形が人の音声。小さな波形がノイズなので簡単にわかります。

2.ノイズ範囲を選択する

ソフトの仕組みは、不要な部分と同じ特性を持った部分を抽出して削除するという仕組みです。そのためまずは不要な部分を特定します。エディター画面の中の小さな波形を範囲指定します。

範囲を選択したら、メニューから[エフェクト][ノイズリダクション/リストア][ノイズプリントをキャプチャ]をクリックしてソフトにノイズ部分を認識させます。

3.ノイズを除去する範囲を選択する

次にノイズを除去する範囲を選択します。

全部を指定する場合はCtrl+Aで全体を選択することができます。

4.エフェクトを適用する

メニューから[エフェクト][ノイズリダクション/リストア][ノイズリダクション(プロセス)]をクリックしてエフェクトを適用します。

5.ノイズリダクションを設定する

ノイズリダクション画面が表示されます。

再生をクリックすると、ノイズがカットされた音声が再生されます。

調整が必要な場合は[ノイズリダクション][削減値]を調整することで除去するノイズを調整することができます。

実際に自分の耳で確かめながら調整することが大切です。問題がなければ[適用]をクリックして確定します。

6.音量を調整する

ノイズを除去すると、全体的に元の音声と比べて音量が小さくなります。音量はのちの編集ソフトでも調整ができますが、Audition上でも音量調整ができます。

音量調整したい場合はエディターパネルに表示されるdbの値を大きくすると音量が上がります。

7.ファイルの書き出し

調整が終わったところで音声ファイルとして書き出します。オーディオの形式はmp3、ビットレートは320kbpsあたりが平均値です。

まとめ

動画撮影は映像に関心が向かいがちですが、実は音声の録音をいかにミスなく行うかが鍵です。

編集工程で救える手段としてAuditionなど編集ソフトが持つ補正能力が期待できます。

ただし、強味を発揮するのは必要のない周波数帯にフィルターをかけるなどであり、会話のかぶりなどにはあまり効果がありません。

また、手を加えすぎると微妙なひずみなどがついてしまうことがあります。

完成度を高めるためには素材録りに全力を傾けるのが吉です。

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