AIで動画を作るって聞くと、「え?なにそれ、難しそう…」って思いません?
僕も最初はそうでした。なんかプロンプトとか英語でいっぱい書かされそうだし、失敗したら怖いし…。でも実際に触ってみると、思っていたよりずっと簡単なんですよ。しかも楽しい。
完全に初心者でも「ちょっとやってみたい!」って気持ちになることがAdobe Fireflyを使うことで可能です。
今日はね、「Adobe Fireflyを使ってショート動画を作る方法」を具体的なシーンの例を交えながら説明していきますね。
Adobe Firefly でショート動画を作る方法
まずは“物語”を考えるところから
動画編集の世界では、構成とシナリオがすべてって言われます。
AIがどれだけ優秀でも、土台になる物語がなければ、ただのランダムな映像になっちゃう。
たとえば、あなたが「朝のルーティン動画」を作りたいとしましょう。
・朝日が差し込む部屋で、カーテンが揺れるシーン
・歯を磨きながらぼーっとしてるシーン
・コーヒーを入れてホッと一息つくシーン
こういう小さな“絵コンテ”を紙に書くだけで、AIにお願いするときにめちゃくちゃ楽になるんですよ。
僕なんかは走り書きのメモ帳に、棒人間と矢印だけ書いて「起きる→歯磨き→コーヒー」みたいに並べただけ。でもね、それだけで十分。
準備しておくもの・前提
- Adobe Firefly にアクセスできるアカウント
- 動画生成機能(Image to Video)が有効になっていること(ベータ機能で、地域やユーザー種別で制限されていることがあります) (Adobe Help Center)
- アップロードする画像(最初のキーフレーム、場合によっては最後のキーフレーム)
- どのような動きをつけたいか(プロンプト、カメラモーション、アニメーションの意図)
絵コンテができたら、いよいよAdobe Fireflyの出番です。
手順(Web版を例に)
以下は Webブラウザで Firefly を使って「画像 → 動画」を作る標準的な手順です。
Firefly を開く / ログインする
Firefly にログインして、ホーム画面またはダッシュボードから「画像から動画生成(Image to Video)」を選びます。 (Adobe)

「動画を生成(Generate video)」画面を開く
Image to Video モードで、真ん中にある「動画を生成(Generate video)」をクリック。すると動画生成用の操作画面へ移動します。

キーフレーム画像をアップロード
- “Frame” や “Keyframes” の欄で、最初のキーフレーム画像(First Frame)をアップロードします。

基本設定を調整
動画の長さ、解像度、縦横比、フレームレート、使用する動画モデル(Firefly のモデルや他の動画モデル)などを設定します。
プロンプトを入力する
画像から動画を生成する際、「何をどのように動かしたいか」を文章で指示するプロンプト(テキスト)を入力します。例:風で旗がなびく、葉っぱが揺れる、カメラがズームイン/パンする、など。
プロンプト記述のコツとしては、動き(“揺れる”“回転する”など)、カメラの動き(ズーム、パン、ティルトなど)、スタイル(雰囲気や照明、色調など)を明示的に入れると良い、というガイドがあります。
生成を実行する
生成ボタンを押して、Firefly による動画生成プロセスを開始します。静止画像とプロンプトから、AIが補間やアニメーションを加えて動画を作成します。

AdobeCCの利用契約をしている人には月4000クレジット(動画生成およそ40回分、リセットあり)が付与されます
動画をプレビュー・調整・再生成
生成された動画をプレビューして、必要があればプロンプトや設定を変えて再生成します。複数回試行して好みの結果を得ることがあります。
ダウンロードまたは共有
完成した動画を自分の端末にダウンロードしたり、共有リンクを得たりします。
モバイル版での手順(iOS / Android)
モバイルアプリ(Firefly アプリ)でも似たような流れでできます。以下はモバイル版特有の操作例です。
- Firefly アプリを開く
- 「Image to Video」モードを選択
- 「Keyframes」から First Frame をタップして画像をアップロード
- 必要があれば Last Frame もアップロード
- アスペクト比を補正(トリミング)
- モデル選択(Adobe モデルなど)
- プロンプト入力
- 生成を開始 → プレビュー → 再生成
- 完成動画をダウンロード/保存
コツ・注意点・制限

ほかの生成AIで生成した画像の中には、Firefly のコードに引っ掛かりアプロードできないものもあります。その場合は、ひと手間かかりますがPhotoshopなどで画質を調整して書き出したものをアップロードすると上記画像のようにコードをクリアすることができます。
画像から動画生成は 短いクリップ(数秒) を想定して設計されていることが多い、長尺動画にはまだ向かないという評価や、複雑な動き(激しい変形、キャラクターの詳細な動きなど)はうまく表現できないことがあります。
プロンプトの記述があいまいだと、生成結果が期待から離れることがあります。動作やカメラ動きを明示することが重要。
作ってみた感想
満足できる絵ができあがったら、その画像を動画に変換していきます。
Fireflyの動画生成に進んで、フレームのところにさっき作った画像をアップ。
ここで「ズームインして」「少しカメラが左にパンする」みたいに指示を出すと、静止画が動き出すんですよ。
初めてやったとき、「ただの一枚絵が、カメラワークついただけで一気に映画っぽくなる…!」って震えました。マジで。
最初に試したとき、僕は「明るい部屋、朝の光、やさしい雰囲気」って入れたら、ほんとに雑誌の表紙みたいな部屋の画像が出てきて、「え、これ…オシャレすぎない?」って声出ました(笑)。
音もAIに作らせちゃおう
そして地味に便利なのが、効果音もFireflyで作れるってこと。
たとえば「鳥のさえずり」とか「カップにコーヒーが注がれる音」とか。
検索して効果音サイトから探してこなくても、AIに「カフェの環境音」って頼むだけで用意してくれるんですよ。
これ、地味に革命です。
いままで僕は効果音探しに1時間とかかけてたのに、Fireflyだと30秒で解決。もう戻れないかも…。
仕上げは編集ソフトで
で、シーンごとに動画と音を作ったら、最後はPremiere ProとかDaVinci Resolveとか、自分の好きな編集ソフトに持っていって、つなぎ合わせます。
Fireflyだけで完結させてもいいんですけど、編集ソフトでちょっとテロップ入れたり、BGMをかぶせたりすると、ぐっと“完成品”感が出ます。
僕が試しに作った「朝のルーティン動画」は、
・オープニングで窓に寄るシーン(ズームイン)
・歯ブラシを動かす音を入れたシーン
・最後にコーヒーの湯気がふわっと上がるシーン
これだけでTikTokにそのまま出せそうなくらいのショート動画になりました。
実際にやってみてわかったこと
Fireflyを触ってみて思ったのは、
「AI動画生成って、難しい英語や専門知識がなくてもできる」ってこと。
大事なのは「こういう雰囲気にしたい!」ってイメージをはっきり伝えること。
そのために絵コンテを作るのが超おすすめ。
あとね、プロンプトで細かく指示しすぎなくてもいいんです。
むしろ“ざっくり”書いたほうが、AIが意外性のある映像を返してくれて「おお!」ってなることも多い。
僕は「さわやかな朝」って書いただけで、AIが窓際に猫を座らせてきたことがあって、「いや、猫出してないけど…可愛いから採用!」ってなったこともあります(笑)。
まとめ:Fireflyで“動画作りのハードル”は確実に下がった
昔は「動画を作る=機材も編集技術も必要」っていうイメージでした。
でも、今はAIを味方につければ、スマホ1台とアイデアさえあれば、誰でもオシャレなショート動画が作れます。
もちろん完璧じゃない部分もあります。ときどき変な動きになるし、「コーヒーに注いでるのにスープに見える」とか(笑)。でも、それも含めて楽しいんですよ。
「やってみたい」って思った瞬間が、始めどきです。
難しく考えずに、まずは一枚絵を動かしてみてください。きっと「あ、AI動画ってこんなに簡単なんだ」って驚きますよ。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Adobe Firefly でショート動画を作る方法を書きます。