初心者でもできる! AviUtl ExEdit2 でショート動画を編集するまでの完全ガイド

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 AviUtl ExEdit2 でショート動画を編集するまでの完全ガイドを書きます。

AviUtl(エーブイアイユーティル)は、無料で使える超高機能な動画編集ソフト。
ただし、本体だけだと最低限の機能しかなくて、編集らしい編集はできません。

そこで登場するのが「拡張編集プラグイン(ExEdit2)」。
これを入れることで、

  • テキストの表示
  • エフェクトの追加
  • シーンの切り替え
  • オブジェクトの動き

など、いわゆる「ちゃんとした編集」ができるようになります。

AviUtl ExEdit2でショート動画を編集するまでの完全ガイド

💡 そもそもAviUtlとExEdit2ってなに?


AviUtl ExEdit2(β1)は、6年ぶりの大型アップデートで、動画編集環境の根本を進化させた挑戦的なリリースです。
64bit化と拡張編集の統合、UI刷新など、現代ユーザーが望む編集環境にグッと近づきました。

一方で、現状はベータ版であり、動作安定性やプラグインの互換性に課題が残るのも事実
安定重視なら、旧バージョンを併用しつつ、ExEdit2の進化を見守るのが賢明です。

🚀 新機能・主要な変更点

  1. 64ビット対応
    • 32bit版の4GBメモリ制限を解消し、大きな動画や高解像度素材を扱いやすくなりました。
  2. ExEdit(拡張編集プラグイン)の標準統合
    • これまでは別途導入が必要だった拡張編集が、本体に内蔵されており、インストール後すぐにタイムライン編集など高度な編集が可能に。
  3. ゼロからのUI刷新
    • 複数ウィンドウから一画面設計へ、直感的でモダンな編集環境に刷新。初見ユーザーにもなじみやすくなっています。
  4. 最新環境対応
    • Windows 10(64bit)以降、DirectX 11.3、CPUのAVX2命令対応が必須に。これにより動作の高速化と安定化を図っています。
  5. プラグインSDKも同時公開
    • 開発者向けにSDKが用意され、今後の対応プラグインやカスタマイズの拡張性が期待されています。

👍 メリット

  • 大容量メモリが使えるようになった
    高解像度の素材や複雑なエフェクトでも、旧バージョンより安定性・効率が高まりました。
  • 導入が簡単(ワンクリック起動可能)
    ダウンロードして解凍、あるいはインストーラを実行すれば、拡張編集がすぐ使えます。
  • 使いやすく新しくなったUI
    タイムライン・プレビュー・パラメータなどが一体化され、操作性がアップ。現代的編集感覚に近づきました。
  • コミュニティの期待が高い
    SNSで話題になっており、多くのユーザーが手を動かし、支持を集めています。

👎 デメリット・注意点

  • ベータ版であり不安定さがある
    読み込み遅延やハングアップ、まだ最適化が進んでいない部分が報告されています。
  • 互換性の課題あり
    旧バージョン用の一部プラグイン(32bit DLL利用など)は動作せず、対応進捗待ちの状況です。
  • 推奨環境が限られる
    Windows 10以降(64bit)、DirectX 11.3、AVX2対応CPUが必須で、古いPCでは動作しません。
  • GPU / 入出力プラグインの完全互換は未実現
    一部のスクリプトや読み込み拡張(例:L-SMASH Worksなど)は、現時点では限定対応または調整が必要です。
項目AviUtl ExEdit2(新)旧AviUtl(Ver 1.10)
メモリ制限64bitでほぼ無制限32bitで最大4GB
拡張編集標準統合済でスムーズ別途導入・設定が必要
UIモダンで一体型ウィンドウ分散、やや古風
安定性ベータゆえ不安定安定した実績あり
プラグイン互換性一部非対応・調整中幅広く安定して動作

🛠 こんな人におすすめ

  • 最新のPC環境で本格的な編集をしたいクリエイター
  • プラグイン導入なしで、すぐに拡張編集を使いたい人
  • 将来性のあるエディタに早く触れておきたい人

⚠ こんな人は要注意

  • 古いOS・CPU環境のユーザー
  • 安定動作を第一に求める人
  • 現在利用中のプラグインが必須の人

導入方法

まずはAviUtl本体と拡張編集プラグインをゲットしないと始まりません。

✅ 必要なもの(最小構成):

  • AviUtl本体(例:aviutl110.zip
  • 拡張編集プラグイン(exedit92.zipなど)
  • L-SMASH Works(動画の読み込み補助プラグイン)

📦 ダウンロード先:

信頼できる配布元:

※初心者は「AviUtlのお部屋 Wiki」の「導入まとめパック」から始めるのがラクです。

フォルダにまとめて展開(解凍)

ダウンロードしたZIPファイルは、すべて同じフォルダに解凍してひとまとめにします。

例えば:

aviutl/
├── aviutl.exe
├── exedit.auf
├── exedit.ini
├── lsmasフォルダ(またはpluginsフォルダ)

⚠フォルダ階層がぐちゃぐちゃになると読み込めません。
「aviutl.exe」と「exedit.auf」が同じフォルダにあるか確認しましょう!

AviUtlを起動して、ExEdit2が動くか確認

✔ 手順:

  1. aviutl.exe をダブルクリック
  2. 上部メニュー「設定」→「拡張編集の設定」があればOK!

画面下に「拡張編集」というタイムラインが出ていれば成功!

素材(動画・音声・画像)を読み込もう

ExEdit2では、拡張編集タイムラインに素材をドラッグ&ドロップするスタイルです。

よく使う素材の読み込み方法:

  • 動画:拡張編集タイムラインに直接ドラッグ
  • 音声:同じくタイムラインにドラッグ
  • 画像やテキスト:右クリック →「新規オブジェクト」→「画像」「テキスト」

ショート動画の基本的な編集ステップ

① カット編集

  • 動画素材を選択 → 範囲を指定して「カット」

② テキストを追加

  • 右クリック →「新規オブジェクト」→「テキスト」
  • フォントや色、表示位置を調整

③ BGMやSEの追加

  • WAVやMP3をドラッグ → 音量やタイミング調整も可能

④ フェードイン・アウト

  • 各オブジェクトの「フェード」効果をつければ自然な切り替えに

⑤ モーション(動き)をつける

  • オブジェクトの「移動」「拡大縮小」「透明度」などをキーフレームで調整

動画を書き出そう(エンコード)

編集が終わったら、いよいよ完成データに書き出します!

AviUtl本体だけだとMP4出力はできません。

そこで「拡張 x264 出力プラグイン」が必要です。

✅ 導入したら…

  1. 「ファイル」→「プラグイン出力」→「拡張 x264 出力(GUI)Ex」
  2. 出力ファイル名を決めて「保存」
  3. 設定を軽め(例:YouTube用プリセット)にして「開始」

⚠ショート動画は**縦型(9:16)**を意識して「解像度設定」を変更しましょう!
例:1080×1920

😅 よくあるトラブルと対処法

症状原因解決策
拡張編集が出ないexedit.aufが読み込めてないフォルダを見直す
動画が読み込めないコーデック未対応L-SMASH Works導入を確認
音が出ない音声ミュート・形式不対応音量チェック・MP3再エンコード

🌟 まとめ:AviUtlは無料なのに、ここまでできる!

正直、最初はちょっとややこしいです。プラグインが多くて「あれ?何が必要なの?」って迷子になります。

でも、一度環境を整えたら、無料で高機能な編集が可能です。しかも軽い!

慣れてくれば、「動きのあるテキスト」「演出エフェクト」「シーン切替」など、ショート動画にもピッタリな編集が可能になります。

💬 最後に一言

はじめてAviUtlを触ったとき、正直「え、なにこれ難しすぎない?」って思ったんですよ。でも、一つひとつ積み重ねていけば、気づけば1分動画も編集できてたりします。

「無料だし、合わなかったらやめてもいいや」くらいの気軽さで、一歩踏み出してみてくださいね!