撮影した動画がうまく編集できなくて悩んだことはありませんか。
実はその原因はカメラワークにあるかもしれません。
カメラワークで絶対に失敗しない方法を考えます。
動画撮影 カメラワーク で失敗しない方法
動画撮影には写真撮影にはない特徴があります。
それは何かと言うと時間です。
動画とはものの動きを記録します。
この尺つまり時間の中で何を撮るのか。
時間を意識したカメラワークに気を配ると結構上手な絵が撮れます。
逆に初心者にありがちなのが、時間を意識せずにカメラを振り回してしまうことです。
- 早い
- 途中で止まる
- 途中でもどる
- カットが安定しない
- 揺れる
初心者が撮影した悪い例を見ると、だいたいこの5つに当てはまります。
いずれも視聴者が見たいものがしっかり撮影されていないのです。
早い
動画を撮影した人なら心当たりがあるのが、撮影時はゆっくり見えた被写体の動きが再生するとせわしなく見えること。
撮影者の時間間隔と視聴者の感覚は明らかに違うのです。
撮影していると時間は長く感じるため、カメラワークはせわしくなりがちです。
プロのカメラマンは、意識的にゆっくり動作するように心がけています。
パンやズームなどする際は、深呼吸して見たり、頭の中で編集カットの長さ分カウントしてみたりします。
編集しやすいタイミングを想像しながらRECボタンを押すことで時間間隔のずれを調整しているのです。
録画ボタンを押した瞬間にカメラを振り回したり、動きが止まり切っていないのにスイッチを切ってしまうことも編集をしにくくします。
途中で止まる、途中で戻る
カメラワークの基本は狙ったものを狙ったように撮ることです。
つまり撮影を開始する前に被写体の動きを計算し、どのようにカメラを動かすか決めた上で撮影をするのです。
初心者のうちは画面の計算が思うようにできません。
そのため被写体の動きにつられてカメラを動かしたり、途中で目移りして別のターゲットに乗り換えたりしがちです。
視点が定まらない映像を見せられた視聴者は混乱します。
途中で止まったり、戻ったりするのはNGです。
一度これが撮りたいと思ったものは最後まで覚悟を決めて撮りきりましょう。
カットが安定しない
狙ったものが撮れたとしても、映像が定まらないと使える映像にはなりません。
最も嫌われるのが静止すべきところで視点が定まらないかのように、止まらずにだらだら映像が動き続けているカットです。
なぜ嫌われるかというと、編集しにくいからです。編集点がないと言い換えてもいいです。
編集点とは書道でいうところのトメのようなタイミングのこと。
画面はそれを合図に切り替わります。
ところが初心者の撮影した映像を見ると画面はいつまでも止まることなく動き続けます。
テレビ番組などでよく使われる手持ちカメラの撮影。
一見カメラマンはカメラを振り回して撮影しているように見えます。
しかし、よく見るとカメラは一定のタイミングで静止しています。
カメラマンは、編集者が動きが止まったところでカットすることを知っています。
編集を意識して撮影するのもプロの技の一つです。
揺れる
揺れるとは物理的な揺れのことです。
最近のカメラはスタビライザーという安定装置がついているので気にならなくなりましたが、画面が揺れていると見ている人は気分が悪くなります。
また、目線が安定しないようにフラフラ動き続ける映像も同じです。
動くなら動く、止まるなら止まると覚悟を決めて撮るのが失敗しないコツです。
手持ちで撮影する意味のあるショットは別として、静止画で撮るべきシーンは三脚を立てるなど安定した撮影を心がけましょう。
撮影はのんびり構えよう
カメラワークを失敗しない方法は一言でいうと冷静になることです。
被写体の動きや映像を撮ることに熱中しすぎると、視聴者が見ることを忘れがちになります。
改善方法は欲張らないこと。
このカットでは「この動きだけ撮る」と割り切ることです。
狙いが決まると無駄な動きができなくなります。
撮影したカットが物足りなく思ったら、躊躇せず何度も撮影を繰り返して、狙いが伝わるカットを増やしましょう。
編集が前提の動画撮影で特に注意したいマナーがあります。
編集者が動きが止まったところでカットする と書きましたが、カメラワークの始点と終点はのりしろを付けることです。
のりしろとはRECボタンを押してからカメラワークを始めるまで数秒間画面を静止させること。捨てカットともいいます。
静止する時間はふた呼吸分。約5秒はほしいところです。
エンディングのカットなどではさらに長い時間回すことでクレジットをのせたりもします。
カメラワークのスキルを上げたいと思ったら、意識して撮影してみてはいかがでしょうか。
まとめ
撮影機材の性能が急速に進化していることから手持ち撮影でもいい映像が撮れる時代です。
最近の三脚は軽量化が進み持ち運びも便利になりました。
カメラ本体の自重も軽くなっているので、持ち運びの利便性重視で選んでも三脚選びを間違えることは少なくなりました。
三脚を最大長く伸ばすとドローン風の撮影もできるので安定した映像に加え、角度に変化を持たせた撮影にも重宝します。
さらにいい映像を撮りたいと感じたら、三脚を使うことをお勧めします。