撮影した動画がうまく編集できなくて悩んだことはありませんか。実はその原因はカメラワークにあるかもしれません。
この記事では、動画撮影初心者が失敗しないためのカメラワークのコツを丁寧に解説します!
動画撮影初心者必見! カメラワーク で失敗しないための基本テクニック
カメラワークとは?
カメラワークとは、撮影中にカメラをどのように動かし、画角や構図を決めるかという技術のことです。適切なカメラワークができれば、視聴者を引き込むような映像を作れます。一方、間違った使い方をすると、画面がブレたり、不自然な映像になったりします。
撮影時と再生時で異なる「時間の流れ」の感覚について
動画を撮影しているときに、被写体の動きがゆっくりに見えたのに、再生すると慌ただしく感じることはありませんか?
これは、動画撮影をしたことがある人なら一度は経験する現象です。このズレの原因は、撮影中と視聴中で時間の感じ方が違うことにあります。
なぜ時間の感覚がズレるのか?
動画撮影には静止画撮影にはない特徴があります。それは時間です。
撮影中、撮影者はカメラを操作しながら被写体を追い、細部に集中しています。このため、時間が長く感じられ、ついカメラワークがせわしくなりがちです。一方で、視聴者は編集された動画をリラックスして見るため、動きの速さや展開が忙しなく感じられるのです。
プロのカメラマンは、この時間感覚の違いを理解しているため、意識的にゆっくりしたカメラワークを心がけています。
時間感覚のズレを調整するためのテクニック
動画とはものの動きを記録します。この尺つまり時間の中で何を撮るのか。時間を意識しながらカメラワークをするように心がけることで編集しやすい動画が撮れます。
逆に初心者にありがちなのが、時間を意識せずにカメラを振り回してしまうことです。
- 早い
- 途中で止まる
- 途中でもどる
- カットが安定しない
- 揺れる
初心者が撮影した悪い例を見ると、だいたいこの5つに当てはまります。いずれも視聴者が見たいものがしっかり撮影されていないのです。
動画を撮影するとき、カメラの使い方次第で仕上がりが大きく変わります。初心者の方がつい陥りがちな失敗も、基本的なカメラワークを押さえることでグッと改善されます。
1. 深呼吸してからカメラを動かす
撮影中に焦りを感じたときは、まず深呼吸をして落ち着きましょう。落ち着いて操作するだけで、映像の動きが滑らかになり、視聴者に安心感を与えられます。
2. 編集のイメージを持ちながら撮影する
パンやズームなどの動きを行う際は、頭の中で編集後のカットの長さを想像してみてください。「このシーンは5秒くらい見せたい」と思えば、それに合う速度でカメラを動かすと調整がしやすくなります。
3. カウントしながら撮影する
カメラを動かすとき、心の中で「1、2、3」とカウントしてみましょう。この方法は、特にパンやズームなどの動きを一定のペースで行いたいときに有効です。
4. 撮影後を想定した練習
撮影の際に何度か試し撮りをし、再生して確認することも重要です。「再生してみたら速すぎた」と感じたなら、次回の撮影ではゆっくり動かすよう意識しましょう。
写真撮影の基本に学ぼう
動画撮影には時間の感覚を持つことが重要であることを理解した上で、静止画撮影の基本をおさらいしましょう。
1. 三脚やジンバルを使って手ブレを防ぐ
初心者が一番多く経験する失敗は「手ブレ」です。
手ブレを防ぐためのポイント:
• 三脚を使用してカメラを固定する。
• 動画を動きの多いシーンで撮影する場合、ジンバル(手ブレ補正機材)を使う。
• 手持ち撮影の場合は、両手でしっかりカメラを支え、体を安定させる。
ブレを抑えるだけで映像が格段にプロっぽく見えるので、まずは安定性を意識しましょう。
2. ゆっくりとした動きでカメラを動かす
初心者にありがちなのが、カメラを速く動かしすぎてしまうこと。これでは視聴者が画面についていけず、内容が伝わりません。
基本ルール:
• パン(横方向の動き)やチルト(縦方向の動き)は、動きをゆっくり行う。
• 撮影前に動きの始まりと終わりをイメージする。
特にドラマチックなシーンでは、ゆったりとしたカメラワークが効果的です。
3. 被写体をフレームの中心に置かない(構図を考える)
初心者はつい、被写体を画面のど真ん中に配置しがちです。しかし、視覚的に魅力的な映像を作るには、「三分割法」などの構図を活用すると効果的です。
三分割法とは?
画面を縦横それぞれ3等分し、交差点上に被写体を配置する方法です。このルールを意識するだけで、自然で美しい映像に仕上がります。
4. ズームの使いすぎに注意
初心者はズームを多用しがちですが、頻繁に使うと視聴者が疲れてしまいます。ズームは必要なときだけ使い、ほかの場合はカメラ自体を動かして距離を調整するのがポイントです。
自然なズームの使い方:
• 必要な場面でのみズームイン・アウトを行う。
• ズームする際はゆっくりと行い、急激な動きを避ける。
5. 撮影前に動きをシミュレーションする
カメラをどう動かすかは、撮影前にシミュレーションしておくと失敗が減ります。具体的には、以下の手順を試してください。
1. 被写体の位置や動きを確認する。
2. カメラの動きの始点と終点を決める。
3. 実際に動きを試してみて、スムーズかどうか確認する。
撮影中の「迷い」を減らすことで、安定した映像を撮影できます。
具体例|シチュエーション別カメラワーク
動画ブログ(Vlog)の場合
• 自然な動きを見せるため、手持ち撮影を活用。
• 背景も映しながら被写体を三分割法で配置する。
• 話しているシーンでは、カメラを固定して安定感を優先する。
イベントやライブ撮影の場合
• 三脚で固定し、必要な場面だけパンやズームを使用。
• 被写体の動きに合わせてスムーズに追従する。
• 映像が単調にならないよう、適度にフレームサイズを変える(クローズアップや引きの映像を撮る)。
商品紹介動画の場合
• 商品を中心に据え、ゆっくりとパンしてディテールを見せる。
• 手持ちの場合は、安定性を確保するためジンバルを使用。
• 商品全体→部分→全体という順で撮影し、視聴者が理解しやすい流れを作る。
結論|視聴者目線を忘れないことが大事
撮影者の時間感覚と視聴者の時間感覚は、明らかに異なります。この違いを理解した上で、ゆっくりとした丁寧なカメラワークを心がけましょう。
また、「編集しやすい素材を作る」という意識を持つことで、撮影時の動作を調整しやすくなります。撮影中に少しの工夫を加えるだけで、映像のクオリティは大きく向上します。
まとめ|カメラワークの基本を押さえて失敗を防ごう!
今回ご紹介した基本テクニックを押さえれば、初心者でもプロのような動画が撮れるようになります。次回の撮影から、ぜひ実践してみてください!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 カメラワーク の基礎を書きます。