システム要件を満たさないWin10PCを Windows 11(22H2) にノーリスクでアップデートする方法

Windows 11(22H2)
フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Windows 11(22H2) を書きます。

自分のPCをWindows 11 2022 Update(バージョン22H2)にアップグレードしたい。

しかしMicrosoftから冷酷な宣告が・・・

「あなたのPCは不合格」と判定されて悔しい思いをしたことありませんか。

結論からいうと、PCが古い機種であってもWindows 11にアップグレードが可能です。条件は64Bit CPUでバイオスがUEFI(GPT)であることだけです。

Win10PCのアップデートに初挑戦

先日、10年以上前にライセンスを入手。Win7、10と入れ替えながら使い続けてきた自作PCを、思い切ってWin11にアップロードすることにしました。

すると冷酷な宣告が出るではありませんか。

セットアップの途中に行われる格付けチェックで不合格になってしまいました。

不合格の理由とされた「TPM2.0」と「セキュアブート」とは一体何かというと、

  • PCに「TPM 2.0」以上に準拠したセキュリティチップが搭載されていない。
  • PC の起動 (ブート) 時に悪意のあるソフトウェアが読み込まれないように設計された重要なセキュリティ機能がサポートされていない。

4年前に発売されたPCでもはねられるというシステム要件の厳しさです。

「俺のPCはポンコツかよ」と一瞬考えました。

調べてみるとシステム要件を満たさないPCでも、「Windows 11 2022 Update」にアップデートすることは可能なことがわかりました。

そこで、古いPCをWindows 11 2022 Updateにアップデートする方法を教えます。

※【2023.1.6時点】での検証記事です。検証結果はMicrosoftの動き次第で変わる可能性があります。

システム要件を満たさないPCをWindows 11(22H2)にアップデートする方法

「Windows 11 2022 Update」にアップデートする際、システム要件を回避する方法についてMicrosoftは公式サイトで公開しています。

  • ISOファイルを使ったアップデート
  • Rufusを使ってインストールUSBメモリを作成する
  • クリーンインストールの際にレジストリを細工する

などです。

例えば「Rufus」という無料のUSB書き込みツールを利用すれば、わりと簡単にWindows 11のシステム要件チェックを回避して、非対応のパソコンにインストールすることが可能となっています。

無料のUSB書き込みツールを用意するのもダルいので、もうひとつある非公式な方法を選びました。

Win11公開を機に古い未対応PCに無償アップグレードして成功 | エイックスログ

公式ページからダウンロードした【Win11_22H2_Japanese_x64v1】の中にある「appraiserres.dll」というファイルの中身を消去する方法です。

appraiserres.dllとはTPRM2.0などのハードウェアチェックを回避するプログラムです。

つまり、たった1つのファイルの内容を削除するだけでインストールが進むようになります。

Windows 11の本体とは別の、監視機能なので機能を停止させても本体が壊れて使えなくなることはありません。

公式ページから【Win11_22H2_Japanese_x64v1】をダウンロードする

まず公式サイトから最新の「Windows 11 2022 Update(バージョン22H2)」をダウンロードします。

Windows 11 をダウンロードする

製品の言語を選択では「日本語」を選びます。

ダウンロードしたファイルは【Win11_22H2_Japanese_x64v1】です。

ダウンロードしたファイルを解凍し、その中身をアップグレードしたいPCのデスクトップ上に開きます。

フォルダの中を見ると下記のような内容になっています。

デスクトップ上で新規にフォルダを作ります。

作った「新しいフォルダ」という名称のフォルダに【Win11_22H2_Japanese_x64v1】フォルダの内容をコピーします。

「新しいフォルダ」にできた[source]フォルダを開きます。

[source]フォルダの[appraiserres.dll]を選択し右クリックします。

[プログラムから開く]をクリックします。

すると「システムファイル(.dll)」を開こうとしています」という警告が出ますが、気にせずアプリを選択します。

「※※.dll」の中身を削除するため、「メモ帳」を選択します。

すると、[appraiserres.dll]の中身が表示されます。Ctrl+Aで全選択して内容を削除します。

アップロードのキモは、appraiserres.dll ファイルは残したまま、中身を空っぽにすることです。

以前はappraiserres.dllを削除してアップロードする方法もありました、ファイルが削除されていると再作成されてしまい、エラーが発生するようになりました。

削除したら上書き保存します。

すると[appraiserres.dll]は中身のない「0バイト」のファイルになります。

この状態で、セットアップファイルをクリックします。するとインストーラーが起動します。

インストーラーが起動してこの画面になったら先に進まず、「セットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更」を選択します。

セットアップ中に公式からファイルをダウンロードすると失敗するからです。

そのため、「今は実行しない」を選択し、「次へ」をクリックします。

(注)この切り替え作業を行わないとWin11がインストールされませんので、気を付けて下さい!!

すると、これまで通らなかった適格条項に合格したことを示す「適用される通知とライセンス条項」が表示されます。

「同意する」をクリックすることでWindows11のインストールが始まります。

Win10からアップロードする場合、小一時間ほどかかります。

チュートリアル

活字を見るのが面倒な方は動画で確認いただけます。

アップロードのデメリットは

幸い私のPCではアップロード後のトラブルは起きていませんが、アップデート要件を満たしたパソコンではないPCをWindows11にアップロードすると機種によっては障害が発生することもあります。

一定時間経過すると、インターネットへの接続ができなくなるという症例が報告されています。

【参考】Windows11非対応パソコンをアップデート後、ネットワーク不具合でダウングレード実行

Windows10に戻すには

Windows11へアップデート後でも10日間以内であれば、Windows10に戻すことができます。

Windowsボタンを押下し、「設定」を開くとシステムの一覧が表示されます。

その中から「回復」を選んでクリックします。「回復」が開くので「復元」を選択し、画面の指示に従って進めるだけです。

Windows10へ復元可能日数を変更する方法

スタートボタンを右クリックします。

Windows ターミナル(管理者)をクリックしてWindows PowerShellを起動します。

例えば初期値である10日を100日に延長したいならば、PowerShellに

DISM /Online /Set-OSUninstallWindow /Value:100

と記入します。コマンドの最後にある 100 の数字を任意の数字に変更することで期間の変更が可能になります。

ライセンス認証とプロダクトキーの更新方法

プロダクトキーの更新方法です。

Windows7のころからアップデートしてきたプロダクトキーが今回なぜか使えなくなりました。

プロダクトキーがなくても日常の仕事には支障はありませんが、個人設定など一部の機能が不自由になります。

このようなケースではプロダクトキーを入力し直すなどの再セットアップ作業が必要です。

その解決策です。

Microsoft Windows11 Pro 32bit 64bit 正規版 日本語 1PC対応 プロダクトキーを用意します。

マイクロソフト
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※商品の在庫が確認できるのはYahooショッピングのみです。Amazonと楽天では取り扱っていないようです。

商品はメールで届きます。

メールには登録手順も書かれているので失敗しません。

[スタート] ボタンを選択し、[設定] > [更新とセキュリティ] > [ライセンス認証] の順に選択します。


[プロダクト キーを変更する] を選び、Windows 10 プロダクト キーの 25 文字を入力します。

するとプロダクトキーの確認に続きライセンス認証確認が行われます。

問題なければ、ライセンス確認が終了したことを示す「Windowsのライセンス認証」画面が表示されます。

ライセンス認証済みの表示が現れたらOKです。

まとめ

Windows 11(22H2) にアップデートするには、appraiserres.dll ファイルは残したまま、中身を空っぽにすることがポイントであることがわかりました。

システム要件を満たしていない6~7年前の古いパソコンでも十分現役で使えることがわかりました。

Windows 11 2022 Updateには、ドライブの暗号化やグループで仕事をする際のサービス向上など新しい機能が追加されています。

アップデート直後は無効になっているため、必要に応じて有効にします。

私の場合、万が一に備えてシステムの入ったSSDは丸ごとコピーしてバックアップを取っています。

Windows10では事故に見舞われてもバックアップがあるため助かりましたが、暗号化されるとドライブの丸コピーができなくなるかもしれません。

新しい機能は無理して使わなくても問題はなさそうです。