AIとの“共同執筆”で台本マスターへの第一歩!
動画制作の世界では「構成が全て」、つまり台本が動画の8割を決めるって言われるくらい、構成って大事なんです。
でも、20分以上の台本をいきなり自力で書くのは辛い。
そこで使うのが、最近めちゃ使いやすくなってきた「AI台本作成」です。ただの文章生成じゃなく、“構成作家としてAIと手を組む感覚”で進めると、かつてよりずっとラクに書けます。
今日は、最初に覚えるべき4操作と、それぞれに対応するプロンプト文例(テンプレ)までお届け!初心者でも、明日には自分のチャンネルの台本を書けるようになりますよ。
AIに台本を作らせる 最初に覚えるべき4操作&即使えるプロンプト文例集
効果的なAI台本作成流れは次のとおりです。
- 動画の構成をAIに考えさせる
- 構成の各セクションについて詳細な内容をAIに書かせる
- 自分の経験や独自の視点を加える
- AIに構成に沿ったシナリオの生成・校正・改善を依頼する
- 最終チェックと微調整を人間が行う
このステップを踏むことで効率的な動画が作れるようになります。
✅ ステップ①:情報と要件の整理(人間の仕事)
AIに任せる前に、自分自身がしっかり整理することが超重要です。「何を言いたいか」「誰に届けたいか」「動画で盛り込みたい視覚/リンク情報」など、台本の“芯”を作ります。
整理しておく内容の例
- コアメッセージ:視聴者に最も伝えたい一言(例:「編集は正しい道具で本当に劇的に時短できる」)
- ターゲット:30代の動画編集初心者会社員。副業YouTubeに挑戦中
- 盛り込みたいキーワードや資料:ツール比較、時短テク、参考リンク(例:Vrew使い方記事)
この作業が台本の根幹。あなたの“思い”と“方向性”をAIに伝える準備です。
🧠 ステップ②:骨子作成プロンプト(構成案をAIに提案させる)
まずは大まかな台本構成をAIに作ってもらいます。
テーマは仮に「AIに台本を作らせる」という内容の動画をつくります。このままでは「最速で作る」とか「コストをかけずに作る」「女性にウケる台本をつくる」など様々な切り口が考えられるため、狙いを絞ります。
AIでYouTube台本を作るとき、大枠を5つのセクションで提案させるスタイルが初心者におすすめです。
5つのセクションとは
- 導入(Hook) 👉 視聴者の注意を引きつける“つかみ”のパート。 例:「え?台本ってAIに書かせられるの!?って思ったあなた、今日がその第一歩です」
- 問題提起(Problem) 👉 視聴者が感じている課題や悩みを代弁して共感を得る。 例:「台本作りって、何から手をつけたらいいのか全然わからないですよね…」
- 解決策の提示(Solution) 👉 そこでAIがどう助けてくれるか、ステップやツールを紹介。 例:「僕が実際に使ってる4ステップ+プロンプトをご紹介します!」
- 体験・検証(Evidence) 👉 自分の体験談やビフォーアフター、検証結果などの“証拠”で信頼感を。 例:「この方法で3時間かかってた台本が、1時間で完成しました」
- まとめ・背中押し(Call to Action) 👉 今日の学びをまとめて、視聴者に「やってみよう」と背中を押す。 例:「もう一度言います。あなたの“話したい”を形にする最強の味方がAIなんです!」
これは初心者でも視聴者を飽きさせず、ストーリー性のある流れを作ることができます。
プロンプト例(構成案作成用)
例えば、コアメッセージは「正しくAIを使えば構成作成が驚くほど楽になる」としてみます。
以下の条件でYouTube動画の構成案を作成してください。
- メインテーマ:AIに台本を作らせる方法
- ターゲット:動画編集に興味のある初心者
- 尺:20分
- コアメッセージ:「正しくAIを使えば構成作成が驚くほど楽になる」
- セクションは5つに分け、それぞれの要点と目的を簡潔に書いてください。
このプロンプトをもとに書かれた提案を確認したら「ステップ②:骨子作成(AIに土台を作ってもらう)」段階はクリアです。
📝 ステップ③:各章の肉付けプロンプト(ナレーション原稿生成)
AIが提案した構成はナレーション台本の体をなしていません。そのため、AIにさらに指示を重ねることで、各セクションを具体的なナレーションに変えて行きます。
AIに全文を一気に書かせるのではなく、章ごとに分けてナレーションをつくり、それぞれの文案が完成した後で合体させるのがコツです。
プロンプト例(導入部分)
セクション1「導入」用に、視聴者の共感を呼ぶナレーション原稿を300字程度で書いてください。親しみやすく、感情に訴えるトーンで。
セクション2「問題提起」用に、視聴者の共感を呼ぶナレーション原稿を300字程度で書いてください。親しみやすく、感情に訴えるトーンで。
上記のようにすることで、「ノリ」「語尾」「言葉遣い」などあなたらしい文章に後から調整しやすくなります。無機質なAI文から、“あなたの声”への変換の第一歩です。
✂️ ステップ④:“あなたらしさ”の注入と推敲(人間の仕事)
ここでやることは、AIが書いた“整ったけど味気ない台本”に、あなたの体温・声・感情を吹き込む作業です。
言い換えれば──
「文章を、あなたが“喋る”ような形に直す」作業。
そのためやるべき4つの具体的アクションがあります。
✅ 1.「自分の体験談」を1つは入れる
AIは「一般論」しか書けません。でも、視聴者が聞きたいのは「あなた自身がどうだったのか?」。
🧑💻 例(Before → After)
- AI原稿: 「Vrewは無音カット機能で効率的な編集が可能です。」
- あなたらしさ注入後: 「最初にVrewを触ったとき、正直『なんか怪しいな〜』って思ったんです(笑)。でも、YouTubeで10分動画を3本つくったら、“無音カット”だけで3時間浮いた。マジで革命でした。」
→ 自分の体験を1つ入れるだけで、共感とリアリティが一気に出る。
✅ 2. 比喩(たとえ話)を1つ使ってみる
専門用語や機能説明は難しく聞こえがち。
でも「喩え話」は脳にスッと入る魔法。
🧠 例:
- 「ChatGPTって、なんか“脳内会議マシン”みたいな感じなんです。自分の中にいた“もう一人の自分”が、めちゃくちゃ理路整然に返してくるやつ。」
- 「AIに任せるって、“脳の時短家電”みたいなもんで、もう炊飯器なしで米炊くかって話ですよね。」
✅ 3. 口癖・語尾を整える(自分の喋り口調にする)
AIが書く台本は「~です。~ます。」で整いすぎてて、読んでも心に響かないことがあります。
だから「喋るように」直します。
🗣 例:
- AI原稿:「この機能を使えば、作業時間が短縮できます。」
- あなた風に:「これ使ったら、作業時間、ゴリッと減ります。マジで。」
自分の語尾、「〜っす」「〜だよね」「〜で爆死した」などがあれば、それを遠慮なく使ってください。
✅ 4. ツッコミ・ボケ・笑いを1つでも入れる
たとえYouTubeが真面目系でも、
どこかにクスッと笑える部分があると、「人間らしさ」が出て印象に残ります。
🤡 例:
- 「AIが勝手に台本書いてくれるのはいいけど、たまに“セリフが大根すぎて泣ける”ときある(笑)」
- 「エテ公みたいな動画作ってた昔の自分、ハグしてやりたい」
✍️ 推敲の手順:AI原稿 → 編集版のチェックリスト
チェックポイント | 内容 |
---|---|
✅ 体験談が1つ以上あるか? | 自分の話、過去の失敗、気づきなど |
✅ 比喩があるか? | 難しい表現をたとえ話でやわらかく |
✅ 口調が自分らしいか? | 読み上げたとき「自分の声」になってるか |
✅ どこかに笑いがあるか? | 親しみ・軽さが出ているか |
例を挙げると、こんな感じになります

(変更前)AIツールを使えば、台本作成のスピードが上がり、効率的に動画制作ができます。

(変更後)昔は、白紙の前で『う〜ん…』って3時間うなってたんですよ。でも、ChatGPTに“骨子お願い”って言ったら、5秒で全体構成が出てくる。いや、まじで魔法かって。しかもその骨子をもとに書いていけば、10分台本とか30分で完成。いまだに若干ビビってます。
AIとの“共同執筆”で台本マスターの工程をまとめます。
- 体験談を入れる(共感)
- 比喩を入れる(わかりやすさ)
- 口癖・語尾を整える(自分の声にする)
- ちょっとした笑いを加える(親近感)
これが「魔法の最終工程」と呼ばれる理由です。
AIが書いた“材料”に、あなたというスパイスをかけることで、動画が「自分のもの」になります。
🧰 コピペで使える!生成プロンプト集(応用編)
以上の基本をおさらいしたところで以下は、そのままコピペで使えるテンプレートプロンプトです。用途に応じて調整して使ってみてください!
プロンプトテンプレート一覧
- 構成案作成用
以下の条件でYouTube動画の構成案を作成してください。
- メインテーマ:
- ターゲット視聴者:
- 尺:
- コアメッセージ:
- セクション数:
- 各章ナレーション用
セクション「〇〇」のナレーション原稿を300字程度で書いてください。親しみやすく共感を引きやすいトーンでお願いします。
- 言い換え/バリエーション生成用
上記の導入文章を、もう少しカジュアルに書き直してください。誤字を避けて、SEOキーワード「AI台本 作成」「台本自動生成」を自然に含めて。
- 章ごとの台本ブレイクダウン用
そのまま動画のセリフとして使えるよう、1文ずつ改行して書いてください。話し言葉として読みやすく、冗長な表現は削除してください。
💡 具体シーン例:初回台本作成にかかった時間比較
たとえば私の場合、これまでは20分台本を自分で書くと3時間くらいかかってました。
でも、この4ステップ+プロンプトテンプレを使ったら…構成案+3000字程度のナレーション下書きが1時間以内に完成!
推敲を加えて合計1時間半ほど。「もう自力には戻れない…」と感じました。
🔍 AIプロンプトの最適化のコツ
最近のAI界隈で注目されているのが、「明確で文脈あるプロンプトが大事」という流れです。
冒頭で示した「導入・問題提起・解決・検証・まとめ」という5セクション構成は少し古い考え方です。ただ、最近のAI活用の流れではもっと「ストーリー」ベースの項目だてに変わりつつあります。
「ストーリー」ベースの構成とは
「Hook → Beginning → Middle → Climax → Reveal」
- Hook(つかみ):最初の5秒が命。共感や驚きで引き込む。
- Beginning(状況):視聴者の悩みを「まるで自分のこと」と感じさせる。
- Middle(迷い):選択肢や失敗談を交えて視聴者の脳を「旅」に連れて行く。
- Climax(解決):やり方やツールを提示する、いわばクライマックス。
- Reveal(気づき):視聴者が「明日から自分もやってみよう」と感じる一言で締める。
という構成の項目だてです。比較すると次のようになります。
種類 | 内容 | よく使われるシーン |
---|---|---|
5セクション構成(導入→問題→解決→証拠→まとめ) | 論理的でスッキリした流れ | ノウハウ動画、チュートリアル、解説系 |
ストーリー構成(Hook→Beginning→Middle→Climax→Reveal) | 感情を動かし、飽きさせない展開 | Vlog、ドキュメンタリー、商品の訴求ストーリー |
🔧 じゃあ初心者はどうすればいいの?
結論から言うと、初心者にとって最も大事なのは、「プロンプトで、AIが誤解しない構成指示を出すこと」。つまり、以下のように伝えると、AIが動画制作者の指示を理解しやすくなり、構成がシャープになります。
✅ 初心者でも使える「ストーリー構成プロンプト」例:
あなたはYouTube構成作家です。以下のストーリー構成に沿って、動画台本の構成案と各セクションのナレーションを考えてください。
【構成】
1. Hook(冒頭のつかみ。共感・驚き・問題提起)
2. Beginning(主人公=視聴者の悩み、状況)
3. Middle(選択肢や迷い、葛藤)
4. Climax(解決のヒントや実践例)
5. Reveal(気づきと結論、視聴者への一言)
【テーマ】
AIで動画の台本を作成する方法
【ターゲット】
動画編集を始めたばかりの30代男性。副業でYouTubeを考えているが、台本作りで悩んでいる。
📌 初心者はまず「ストーリー構造」で覚えるのがオススメ
- 「問題→解決」の論理型もいいが、「感情→変化→気づき」のストーリー型のほうが自然
- プロンプトで「構成まで指示」するだけで、AIの出力が2倍以上良くなる
- ストーリー型構成はVlog、自己啓発、商品紹介などにも応用できる
✅ まとめ:最初の4操作をマスターすれば、AI台本の世界が開ける!
- 情報整理 → 台本の“魂”を定める
- 構成案生成 → AIに土台を作ってもらう
- 各章ナレーション生成 → 台本の骨格を肉付け
- 推敲・あなたらしさ注入 → 個性を乗せて本物化
重要なのはAIにすべて丸投げしないこと。「AIには構成と事実確認を任せ、そこに自分の体験談や感情を織り交ぜる」というハイブリッドアプローチが成功のコツです。
この4ステップを押さえるだけで、初心者でもAIと緊密に連携しながら、質の高い台本を書くことができるようになります。
台本作成は、もう“怖くない”どころか、「AI頼りでいいの?」という新しい感覚に変わってきます。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。AIに台本を作らせる 最初に覚えるべき4操作を書きます。