動画編集をしていると必ず出てくるのが、「間(ま)」の処理問題。
自分のYouTubeでも、クライアントのインタビューでも、撮影したそのままの映像には「えーっと」とか「えー」とか「……(無音)」みたいな間が大量に入っています。
で、それを一個一個削っていくのが本当にしんどいんですよ。
僕も昔は、2時間のインタビュー映像の間をすべて手作業でカットしていたことがあります。正直あのときは「修行か?」って思いました。笑
でも、Premiere Proにはそんな地獄から救ってくれる機能があるんです。
それが――
「無音部分を削除」+「フィラーワード削除」。
Premiere Pro 無音部分を削除する方法|フィラー語も一撃で消せる最新ワザ
Premiere Proの文字起こし機能が神すぎる
まず前提として、Premiere Pro 2023以降に搭載されている自動文字起こし機能がめちゃくちゃ強力なんです。
これを使うと、映像内の音声をほぼ自動でテキスト化してくれる。
「えー」「あー」みたいなフィラー語までちゃんと認識してくれるんですよ。
ここで大事なのが、「ソースから文字起こし」を選ぶこと。
なぜか「静的な文字起こしを生成」だとフィラーが表示されないことがあるんですよね。僕も最初ハマりました。
実際の手順
じゃあ具体的にどうやるのか。初心者でも迷わないように、一歩ずつ解説します。
1. 文字起こしを作成する
- ウィンドウ → テキスト → 文字起こしを開く
- 「ソースから文字起こし」をクリック
- 数分待つと、音声がテキスト化されます
ここでもう、自分の「えー」「あー」が全部テキストに出てくる。ちょっと恥ずかしいんですよね。笑
2. フィラー語や無音部分を検出する
文字起こしタブには「フィルター」メニューがあります。
ここで「フィラー」または「語間」を選ぶと…
出ました。映像中の「えー」「あー」「……」が全部ハイライトされます。
初めて見たとき「Premiereお前そこまでできるのか!」って感動しました。
3. 削除ボタンを押す
なんとワンクリックで削除できます。
映像と音声、両方から対象部分を自動でカット。
例えば、10分のインタビュー動画を処理したら、一気に8分半くらいに短縮されることもあります。
4. 調整は必須!
ただし注意点があります。
PremiereのAIも完璧ではないので、本当に必要な間まで削除してしまうことがある。
たとえば感情をこめるための「間」まで勝手に消されて、「え、なんか早口すぎない?」みたいになることも。
なので、最後に必ず全体をチェックして「ここは残す」「ここは消す」を調整しましょう。
具体的な編集シーンの例
ちょっとイメージしやすいように、僕が実際に経験したケースを紹介します。
ケース1:インタビュー動画
企業の代表インタビューを編集したとき、話がすごく丁寧で真面目なんだけど、「えー」が多い方でした。
結果、20分の映像に「えー」が200回以上。笑
これを手作業で消したら2日はかかる。
でもPremiereのフィラー削除を使ったら、30分でほぼ完成。
正直「これがなかったら納期間に合わなかったな…」と思いました。
ケース2:自分のYouTube
僕も動画撮影すると、考えながら話すので無音が多いんです。
「……はい、じゃあ次は……」みたいな。
昔は「間延びしてるな」と思いつつも手作業で削ってましたが、今はもう一撃です。
見てる人もテンポよく感じるし、自分の話し方が3割マシに見える。笑
注意点まとめ
- 「静的な文字起こし」ではなく「ソースから文字起こし」を使う
- 削除後にテンポを確認する
- 完璧に任せるのではなく「下処理」として使う
これを意識するだけで、作業効率も仕上がりの質も大きく変わります。
メリットとデメリット
✅ メリット
- 編集時間を大幅短縮できる
- テンポが良くなって視聴維持率が上がる
- 「えー」「あー」を全部探す苦行から解放される
❌ デメリット
- 間を活かした演出は消えてしまう
- 完全に自動任せにはできない
まとめ|「修行カット作業」から解放されよう
Premiere Proの「無音部分削除」「フィラー語削除」は、正直「革命」です。
昔は何時間もかけていた地味な作業が、今や数クリックで終わる。
でも大事なのは「最終的に人間が整える」こと。
AIはあくまで下ごしらえ、最後の味付けは編集者の感覚です。
僕もこの機能を使い始めてから、インタビュー編集が本当に楽になったし、クライアントからの満足度も上がりました。
あなたもぜひ、次の編集で「えー」とか「……」を自動でサクッと消してみてください。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。Premiere Pro 「無音部分を削除」する方法を書きます。