「うわっ、また固まった…」
DaVinci Resolveを使っていると、誰もが一度はこうつぶやいたことがあるんじゃないでしょうか。
僕も最初のころ、4K素材をいじってるとプレビューがガクガクになって、カット位置も決められない。
もう、編集というより「待機作業」って感じで…あれ、本当につらいんですよね。
でも安心してください。
DaVinci Resolveには、「重い編集を軽くする」ための裏ワザがちゃんとあるんです。
しかも、どれも設定やボタンをちょっと触るだけ。初心者でもすぐ使える。
今日はその中から、僕が普段から使っていて**「これ効く!」と実感している高速化テクニックを3つ紹介します。
編集が遅い…そんなときに使える! DaVinci Resolve で高速化する3つのテクニック
① クリップを「レンダーして置き換え」でサクサクに!
さあ、まずは定番。
「エフェクトを入れすぎて動作が重くなったとき」の救世主です。
たとえば──
モーショングラフィックスのタイトルを作って、ブラーをかけて、グローを足して…「お、なんか映画っぽい!」と思った瞬間、再生ボタンを押すとプツプツ、ガクガク。
音もずれるし、プレビューどころじゃない。
そんなときは、重たいクリップを「レンダーして置き換える」だけで劇的に軽くなります。
やり方(めちゃ簡単)
- タイムラインで重くなってるクリップを右クリック。
- 「レンダリングして置き換え」を選択。
- フォーマットとコーデックを選びます。
→ ここは「デリバーページ(書き出し設定)」の内容と合わせておくのがコツです。 - 保存先を指定して「レンダー」をクリック!
さっきまでカクカクだった映像が、まるで軽快なダンスのようにサクサク動くようになります。
僕の体感だと、4K素材に複数のエフェクトをかけていた時なんて、再生速度が3倍くらい速くなった感覚でした。
メリット
- とにかく再生が軽くなる!
- タイムライン上でリアルタイム確認ができるようになる。
- 複数のエフェクトを組み合わせても安定する。
デメリット
- レンダリングに一度時間がかかる。
- 置き換え後のファイルがストレージを圧迫することも。
- 元のクリップを編集したい場合、再リンクが必要。
でも正直、あの「カクカク地獄」から抜け出せるなら、これくらいの手間は全然OKです。
② 「最適化メディア」を使って編集時から軽くする!
次に紹介するのは、「素材が重いとき」の根本的な解決法。
そう、最適化メディア(Optimized Media)です。
最適化メディアとは、編集ソフトが高画質素材から自動で作る“軽いコピー”のことです。低解像度・低ビットレートで処理が軽く、再生や編集がサクサクに。元の映像はそのまま残るため、書き出し時には高画質で出力できます。長尺映像や大量のクリップ編集に効果的です。
例えば──
旅行の思い出を4Kで撮った映像。
DaVinci Resolveに読み込んで編集しようとしたら、カットした瞬間に再生が止まる。
BGMを合わせたいのに音が途切れてタイミングがわからない…。
そんな時こそ、この機能の出番です。
やり方
- メディアプールで素材を右クリック → 「Generate Optimized Media」を選択。
- タイムラインの上メニューから「Playback」→「Timeline Proxy Mode」→「Half」または「Quarter」を選択。
→ これで解像度を落として、軽い映像で編集できるようになります。 - 編集が終わったら「Use proxy media」をオフにして、元の高画質素材に戻します。
たったこれだけ。
最適化メディアを作ると、Resolveが内部で軽いコーデックに変換した素材を使って編集してくれます。
つまり、再生が軽くて、ストレスなし。
メリット
- 編集中の再生が劇的にスムーズになる。
- 音ズレやプレビューの遅延がほぼ消える。
- 出力時には元の高画質素材に戻るから、画質も安心。
デメリット
- 最初に変換作業(生成)する時間がかかる。
- ストレージを少し多く使う。
でもね、この手間を最初にやっておくと、その後の編集が快適すぎて笑っちゃうレベルです。
僕はよく「4K素材×BGM付きVlog」を作るんですが、この方法を覚えてからは一度も再生でイライラしたことがありません。
③ 素材は4Kでも、公開先がフルHDならタイムラインを落とす!
これ、意外と見落とされがちなポイント。
最近は「スマホでも4Kで撮れる」時代だから、素材を全部4Kで撮ってる人も多いと思います。
でも!
公開先がYouTubeのフルHD(1080p)なら、編集も4Kでやる必要、実はないんです。
やり方
- 画面右下の歯車マーク(プロジェクト設定)をクリック。
- 「Timeline Resolution」を開いて、1080p(1920×1080)に設定。
- もし素材が4Kでも、タイムライン上ではHDで動作します。
これだけで、動作が一気に軽くなる!
さらに、最終的にYouTubeにアップするなら、出力設定でも「1080p」を選択してOK。
正直、スマホやPCで見たときの差はほとんど気づかれません。
(プロの現場でも、納品先によってはあえて1080pに落とすことがよくあります)
メリット
- 編集・レンダーともに圧倒的に軽くなる。
- 書き出し時間も短縮。
- 低スペックPCでも安定して動作する。
デメリット
- 4Kディスプレイで見たときに、わずかに画質が落ちる。
- 将来4K納品したくなったときに再編集が必要。
でも、YouTubeやSNS向け動画なら、1080pで十分です。
“リアルタイムで気持ちよく編集できる”ほうが圧倒的に価値があります。
まとめ:編集が軽くなると、創作が楽しくなる!
動画編集って、実は「技術」よりも「気持ち」が大事なんですよね。
重くてカクついてると、せっかくのアイデアも流れも止まっちゃう。
でも、今日紹介した3つのテクニックを使えば、「あのストレス」から解放されます。
- 🔹 レンダーして置き換え:重いエフェクトを軽くする
- 🔹 最適化メディア:素材を軽くして快適編集
- 🔹 タイムラインを1080pに:根本的に軽くする
これらを組み合わせれば、DaVinci Resolveは“サクサク動く編集ソフト”に早変わり。
僕自身、この3つを意識してからは「再生が止まる」ことがほぼなくなりました。
編集スピードが上がると、結果的に動画のクオリティも上がるんですよ。
時間がかからない分、細かい演出に気を配れるようになるから。
最後にひとこと。
編集が重くてイライラしてるあなたへ。
今日の3つの方法をぜひ試してみてください。
一つずつでいいです。
「お、軽くなった!」って感じた瞬間、きっと編集がまた楽しくなります。
動画編集って、ほんとはワクワクする作業なんです。
ストレスから解放されて、自分の世界を思いっきり形にしていきましょう。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolve で高速化する3つのテクニックを書きます。