今日は「DaVinci Resolve で YouTube のチャプターをすばやく書き出す方法」。
“あとで説明欄にタイムスタンプ並べるの、地味にだるい…” ってあなたの肩の荷を、スッと下ろします。
ポイントは 編集中からマーカーで章立て→書き出し時にチャプター化→説明欄テキストを一発生成。
この3ステップで、手作業スクロールとはサヨナラです。

編集の最中に「チャプター用マーカー」を打っておく
同じ色のマーカーだけをチャプターに採用して、動画に埋め込む
説明欄に貼る「0:00〜」形式のテキストをサクッと出す(外部ツールやエクスポートを活用)
DaVinci Resolve でYouTubeチャプターを爆速作成する方法
撮影が終わって、編集が終わって、アップ直前に“うわ、タイムスタンプやってない…” となると地獄。
編集の流れの中でマーカーを打つだけで、後が超ラク。だから最初に“儀式”を決めておきましょう。
- Mキーでマーカー追加(再生ヘッド位置に打てる)
- ダブルクリックで名前編集(チャプター名をそのまま入れる)
- 色は必ず統一(例:チャプター=グリーン。ToDo=レッド。メモ=シアン みたいに)
コツ:BGMの切り替えやカメラの切り返しなど、“章の空気が変わる瞬間”でマーカーを打つと、あとで見返しても迷いません。
YouTubeの通常動画(横長とか長尺のやつ)は、説明欄にタイムスタンプを入れることで「チャプター(目次)」がつきます。
0:00 オープニングみたいなやつですね。
最初は必ず0:00から始めること、3つ以上のタイムスタンプを並べること、各パートは10秒以上あること、などの条件を満たすと、再生バーに区切りとタイトルが表示されます。
手順①:タイムラインに「チャプター用マーカー」を並べる

- 編集タイムラインを再生しながら、章の頭で M。
- マーカーをダブルクリックして「タイトル」を入力(例:オープニング、開封、実験、結論 など)。
- カラーを チャプター用で統一。途中で別色にしない。
- 章の粒度は 3〜7つ/10分 を目安に。細かすぎると視聴者が迷子。

ありがちなミス
- 同じ色をToDoと混用 → 書き出し時に全部チャプターになっちゃう
- 言葉が抽象的 → 説明欄で魅力が伝わらない
- 0:00 を作り忘れる → YouTubeの自動チャプター認識に弾かれがち(説明欄方式の場合)
手順②:Deliver(書き出し)で「マーカーからチャプター」を埋め込む

- 右下の Deliver(書き出し)ページへ。
- いつも通り書き出しプリセットを選択(解像度やコーデックは普段どおり)。
- “Chapter from Markers/マーカーに基づくチャプター” にチェック。
- 対象色 に、チャプター用に決めた色を指定。
- そのままレンダー。
→ 出来上がった動画ファイルには “章情報(チャプター)” が埋め込まれます。
これで、チームで共有しても「最新版のチャプター、どこ?」問題が消えます。再編集しても、マーカーが動けば章も追従。地味に最高。
手順③:YouTube説明欄用のテキストを一瞬で作る
動画に埋め込んだチャプターは便利だけど、説明欄に“0:00 章タイトル”形式で貼ると、視聴者にもアルゴリズムにも優しい。
やり方は2通り。
方法A:外部ツールで一発整形(ラク・速い)
- 書き出した動画ファイルを チャプター抽出ツールにドラッグ&ドロップ。
- 時刻と章タイトルがリスト化されるので、気になるところだけ名前を直して コピー→YouTube説明欄に貼り付け。
- 章の微修正が出ても、再レンダー → もう一度ドロップ → コピペで即更新。
動画のチャプター抽出ツールには、動画編集ソフトの「Bandicut」や「Clipchamp」、MKVファイルを扱う「MKVToolNix」、DVDから抽出する「PgcEdit」と「XMedia Recode」の組み合わせなどがあります。また、AI(人工知能)を利用して自動生成するツールも登場しています
方法B:Resolveの「マーカー書き出し」から整形(純正派)
- タイムライン>マーカーのエクスポート(バージョンによって表記揺れあり):CSVやテキストで出力
- スプレッドシートや簡単なスクリプトで
hh:mm:ss タイトル形式に整形 - 先頭を
0:00に揃え、時刻は昇順 - 生成物を説明欄に貼り付け
どちらの方法でも、YouTubeの基本ルールは守りましょう:
- 先頭は 0:00 から始める
- 最低 3項目以上
- 各章は 10秒以上
- 時刻は 昇順 で並べる
実例:こういうシーンでマーカーを打つと効く
例1:ガジェットレビュー(10〜12分)
- 0:00 オープニング(テーマ・結論チラ見せ)
- 0:32 開封(付属品・外観)
- 2:10 設定&初期不具合(リアルに語る)
- 4:45 ベンチ&実測(音・熱・バッテリー)
- 7:20 使ってわかった○つの良い点
- 9:10 気になった点
- 11:00 結論・おすすめな人
例2:DIY/工作(15分)
- 0:00 イントロ&完成イメージ
- 0:25 材料紹介
- 1:40 カット工程
- 5:15 組み立て
- 10:20 仕上げ&塗装
- 13:50 失敗談&リカバリー
- 14:30 まとめ
例3:チュートリアル(8分)
- 0:00 何ができるか
- 0:18 手順の見取り図
- 1:00 ステップ1(設定)
- 3:10 ステップ2(操作)
- 6:20 トラブル時の対処
- 7:30 まとめ&次の一歩
実務ポイント:“章のQ(疑問)→A(答え)” のセットで名前を付けるとクリックされやすいです。
例:「ベンチ結果」より「ベンチ:発熱は何℃?」の方が刺さる。
運用の小ワザ集
- 素材取り込みの直後に、ざっくり章の当たりを付けてマーカーだけ先に打つ。編集しながら名前を磨く。
- マーカー色は プリセット化(チャプター=グリーン、ToDo=レッド、メモ=ブルー など)。
- オープニング後の最初の章は、冒頭0:00とは別マーカーにする(“0:00 オープニング”→“0:15 本題”の二段構え)。
- サムネ・タイトルと 章タイトルのワードを統一してSEOを底上げ。
- 収録中に 「今○章目に入ります」 と口に出す癖をつけると、編集時に波形で見つけやすい(地味に効く)。
トラブル対処
- チャプターにならない:対象色を間違えていないか、同じ色で統一しているか。
- タイムスタンプがYouTubeで無効:0:00がない、章が2つ以下、10秒未満の章がある、時刻が逆順。
- 後から1カット追加:マーカーは“素材に追従”するので、章頭がズレたら該当マーカーを微調整→再レンダー→外部ツールで再抽出→貼り直し。
まとめ
- 編集しながらマーカー → Deliverで“マーカーに基づくチャプター” → 説明欄のテキストを自動生成。
- たったこれだけで、チャプター作業は“最後の苦行”から“いつの間にか終わってる”に変わります。
- 章タイトルは短く強く、視聴者の“知りたい!”に寄せる。これがクリック率と視聴維持の近道。
“未来の自分を助ける” ために、次の編集からマーカー運用を始めましょう。今日のあなた、ナイス判断!
付録:超ミニ手順メモ(コピペどうぞ)
- タイムラインで M → 章頭にマーカー、色は統一、名前はそのまま章名。
- Deliverで 「マーカーに基づくチャプター」 にチェック、対象色 を選んでレンダー。
- 動画を外部ツール(例:tu chapters など)にドロップ → 0:00〜形式でコピーし説明欄へ。
- 変更が出たら、再レンダー→再抽出→貼り直し。これでずっと速い。











こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolve でYouTubeチャプターを爆速作成する方法を書きます。