今日は「DaVinci Resolve 注目のプラグイン Captions Essentials 」を深掘りするね。
結論から言うと——“字幕(キャプション)をただ乗せるだけの時代は終わり”です。視聴者のスクロールを止めるのは、動く・読ませる・ブランド感がある字幕。
そのための近道が Captions Essentials。
Resolveネイティブのタイトルテンプレとして動くから、編集体験が軽い。しかも「切って置いて、また切る」だけでテンポよくアニメがリセットされる設計。これ、使うと戻れません。
Captions Essentials ってなに?
Resolve 専用に設計された“良い感じのキャプション・セット”。
中身はResolveのタイトルプリセット群で、リセット可能なアニメーション設計が特徴。つまり、タイムライン上でカットを入れるだけで、アニメの出入りが“いい所から”始まる。ショート動画のテンポにめっちゃ合うのよ。
海外コミュニティでも「使ってるよ」という声あり。fps違い(24→25)でも実用上OKという作者のコメントも出ています。 (SonicHits)
導入:インストールと準備
1) 購入・入手
作者の配布ページ(Ko-fiのストア)から入手。.drfx 形式のパックです。ダウンロードしたら中身を確認。 (ko-fi.com)
2) インストール
- .drfxをダブルクリック → Resolve が立ち上がって自動インストール。
- もし反応しなければ、Fusionページで .drfx を左上パネルへドラッグでもOK(一般的なResolveプリセットの入れ方)。 (Storezar)
3) どこに出る?
エフェクトライブラリ > タイトル(またはテンプレート)のカテゴリにCaptions Essentials系のプリセットが並びます(名前はパックのバージョンで多少違います)。
初回セットアップ(プロジェクト共通)
- フォント/サイズの基本値を決める(ブランドフォントがある人はここで統一)。
- セーフゾーンを意識:縦動画なら上下のUI被りを避ける位置に。
- 色設計:背景に乗る縁取り(ストローク)or ドロップシャドウを薄く入れて視認性を確保。
- プリセットを1つ調整→右クリックで「プリセット保存」しておくと次回が爆速。
Resolve 20(Studio)なら音声→自動字幕化が標準で使えるので、まずは普通に字幕を作ってから見せたい行だけキャプション化するのが効率的。 (blackmagicdesign.com)
実戦ワークフロー:3ステップで“映える字幕”
STEP 1:字幕テキストを用意
- Resolve標準の自動字幕(タイムライン → 「音声から字幕を作成」)でSRT生成、または外部SRTを読み込み。Studioで多言語も安定。 (blackmagicdesign.com)
- 見せたいフレーズだけ抽出(ショートは欲張らない!)
STEP 2:Captions Essentials を配置
- 映像トラックの上に Captions Essentials のタイトルをドラッグ&ドロップ。
- インスペクタでテキストをペースト(SRTからコピー/手打ち)。
- 1文 = 1クリップ が基本。テンポに合わせてB(ブレード)でカット → アニメがカットごとにリセットされ、毎回“いい入り方”をしてくれる。 (ko-fi.com)
STEP 3:スタイル微調整(30秒で決める)
- サイズ/トラッキング:スマホ視聴を想定し文字間を少し詰めると濃度が上がる。
- キーワード強調:大文字化・色替え・スケール120%で“ここだけボン”。
- 縁取りは1〜2px、シャドウは距離少なめが上品。
- 縦動画は上1/3あたり、横動画は下1/3帯が基本の置き場。
こう使うと刺さる:シーン別レシピ
1) YouTubeショート/Reels
- テンポ命。1行5〜7語に絞る。
- クリップごとにズーム・パンとキャプションの入出がシンクすると“来てる感”。
- 例:「結論→理由→CTA」の三幕で3クリップ/9秒。各クリップ冒頭でアニメが新規で走るのが気持ちいい。 (ko-fi.com)
2) チュートリアル(操作系)
- 重要キーだけポップ系アニメで強調(“Ctrl+Zは親友”など)。
- 長文はSRT側に任せ、画面上は要点キャプションのみ。視線が迷わない。
3) Vlog(会話)
- 会話の聞き取りにくい固有名詞だけ色替え。
- 感情の山(「え、マジ?」)はスケール+イージングで表情を作る。
競合プラグインと違い・使い分け
- Caption Cat(AEScripts):Resolve内でAI音声認識(112言語)+アニメ付きプリセットまで一気通貫。テキスト生成込みで済ませたい人に◎。ただし有償。 (aescripts)
- QuickCaps(Frames with Benefits):Resolve内でアニメ字幕を自動生成できる無料プラグイン(寄付制)。テンプレバンドルもあり。まず試したい人に。 (Gumroad)
Captions Essentialsは“テキストは自分で用意、タイトル扱いで軽快に編集”という思想。ドラッグ→切る→アニメが気持ちよく入る、このリズムが強み。 (ko-fi.com)
実務でハマる小ワザ(プロの現場感)
- 1テイク=1キャプションクリップにし、言い淀みの前でスパッとカット:視聴者のリズムが崩れない。
- 色数は2色+白まで(ブランドカラー+アクセント):背景と競合しない。
- BPM合わせ:BGMが120BPMなら1小節=2秒。キャプションの入出も2秒単位で揃えると“編集がうまく見える”。
- 縦横切替:縦書きはしない(可読性低下)。行長はスマホ幅で10〜14文字が実用ライン。
トラブルシューティング
- アニメが変な位置から始まる → そのクリップ頭で始まる設計。不要な余白フレームを削るか、一度分割して繋ぎ直す。 (ko-fi.com)
- 25fpsタイムラインで挙動が不安 → 24fps用でも実用上OKとの作者コメント(問題あれば連絡すれば返金も可、との発言)。 (SonicHits)
- 字幕生成をResolve内で完結したい → Resolve Studioの**「音声から字幕」**か、Caption Catを検討。 (blackmagicdesign.com)
速習:今日からの最短ルート(5分)
- 自動字幕でSRTを作る(Studio版)。 (blackmagicdesign.com)
- Captions Essentialsを1本タイムラインに置く。 (ko-fi.com)
- 要点テキストをペースト。
- Bでフレーズごとにスパンスパン切る(=アニメが毎回リセット)。 (ko-fi.com)
- フォント/色をプリセット保存して、次回からドラッグ一発。
まとめ
はい、というわけでございまして!
Captions Essentialsは「Resolveで“気持ちいい字幕”を最短で作る」ための、現場ピンポイント特化型パックです。
「馬車を馬の前に置くな」って言うように、まずは編集の腕を磨いて、必要になったらプラグインを探すのが基本。初心者には、まずはプラグインのことは忘れて、ツールの使い方と編集の基本を理解することをおすすめするよ。
繰り返しやる作業とか増えてきたらこうしたプラグインを検討しよう。
字幕は“読む情報”でありながら、映像のリズムを作る打楽器でもある。
切って、置いて、また切る。
それだけでテンポが生まれる——これがこのパックの真骨頂。
まずは一本、ショートで試してみてください。視聴維持が変わります。 (ko-fi.com)
※紹介した機能・販売ページ・代替プラグイン情報の出典:
- 作者の販売ページ/解説(仕様:リセット可能アニメ、Resolve向け設計 等)。 (ko-fi.com)
- 作者サイトの製品紹介。 (wampus-hq.com)
- フレームレート対応についての作者コメント。 (SonicHits)
- Resolve 20 の公式製品ページ(自動字幕など標準機能)。 (blackmagicdesign.com)
- 競合:Caption Cat(AI文字起こし+アニメテンプレ)。 (aescripts)
- 競合:QuickCaps(無料のアニメ字幕プラグイン)。 (Gumroad)












こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolve 注目のプラグインCaptions Essentialsを書きます。