撮影した動画の中から人物の声を文字起こししたいと思ったことありませんか。
「機械の文字起こしって変換精度がいまいち」と思う人がいますが、それは誤解です。AIの能力は日々進化していています。
有償版DaVinci Resolveの「自動文字起こし」機能を使えば話し声を聞き分けてテキスト化してくれます。この記事では「自動文字起こし」 の使い方を解説します。
Davinci Resolve 自動文字起こし の使い方
公式サイトからダウンロードできます。
DaVinci Resolve 19 | Blackmagic Design
Davinci Resolve 自動文字起こしは前バージョンから搭載されていました。
新バージョンでは文字起こしした文章から文字を検索して置き換えしたり、SRTファイルを使ったインポート、エクスポート、話している話者の検出機能。文字起こしデータから不要な部分の削除機能も追加されています。
使い方は簡単です。
1. ファイルのインポート
DaVinci Resolveを起動し、編集したい動画をメディアプールにインポートします。
インポートした動画ファイルを右クリックし、「自動文字起こし」→「文字起こし」を選びます。動画の中で複数人の話者が会話している場合は、「話者検出」にチェックを入れます。すると、AIが話者を自動で識別します。
2. 文字起こしの開始
「文字起こし」を選択すると、動画の解析が始まります。
解析にかかる時間は動画の長さやパソコンの性能によりますが、15分の動画で約1分程度が目安です。
3. 文字起こし結果の確認
解析が終わると、テキストが表示されます。テキストの背景色や文字サイズの調整もできるので、自分の見やすい設定に変更しましょう。
4. 不要な部分の削除
無音部分には自動的に取り消し線が引かれ、ワンクリックで削除可能です。また、不要なセリフ部分も選択して削除できます。
5. テキストをタイムラインに配置
すべてのテキストを選択して(MacならCommand+A、WindowsならControl+A)、画面右下のアイコンをクリックしてタイムラインに配置すれば、カット編集は完了です。
他の便利機能
• 特定テキストの挿入:選択したテキストをタイムラインに挿入することができます。
• 検索機能:右上の虫眼鏡アイコンを使って、特定のキーワードを検索し、その箇所にジャンプできます。
• 無音部分の自動削除:リムーブサイレントポーションズ機能で、無音部分を自動的に削除することも可能です。
自動字幕の作成
DaVinci Resolve 19では、自動文字起こしからスムーズに字幕を作成できるようになりました。以前のバージョンでは再解析が必要でしたが、今はその手間が省けています。
1. 字幕作成手順
左上の「タイムライン」タブを選び、右上の「…」をクリックして「オーディオから字幕を作成」を選びます。
2. キャプションプリセットの設定
キャプションプリセットから使用したいスタイルを選択し、必要に応じて文字数や行数を調整します。デフォルトでは1秒あたり日本語で約4文字が適切とされていますが、調整も可能です。
まとめ
DaVinci Resolveの自動文字起こし機能を使えば、テロップ作成など手間のかかっていた動画編集が驚くほど効率化できます。さらに
1.自動文字起こしでカット割り
2.音声から自動字幕生成
3.間違ったところはChatGPTで校正
という流れにより作業が半自動化できるようになるので、興味のある人は試してみてください。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 自動文字起こし を書きます。