動画を編集しようと思って編集ソフトを立ち上げたけど意味不明。
そんなお悩みありませんか。
動画編集は操作パネルを覚えてしまえばとても楽になります。
山登りと同じで途中までがシンドイだけです。
なぜシンドイかというと、見た目が複雑だから。
初心者が編集ソフトを難しく見えるのは、当面使わなくてもいい機能がすべて見えてしまうからです。
はじめのうちはいろいろ手を広げず、カットだけ使うなど、機能を絞ってソフトを覚えていくことが大切です。
失敗しない カット編集
編集とは、映像素材の中から使いたい部分をいくつか選んで並び替える作業です。
作業を効率よく進めるために、編集ソフトは様々なサービスを用意しています。
このサービスは、よく”作業机”に例えられます。
カゴに入れられた野菜のように机の上に映像素材が置かれています。
この野菜を引き出しから取り出した包丁で切り刻み、レンジやコンロで調理する一連の作業を編集ソフトが担います。
調理され、皿に盛られた献立が動画のコンテンツに当たるのです。
こうしたイメージを頭の中に入れておくと一見複雑に見える編集ソフトがわかりやすく見えてきます。
編集を始める前に、作業の流れをおさらいします。
- 素材を用意する
- 編集ソフトを起動する
- 操作パネルを確認する
- 素材を読み込む
- 静止画も取り込める
- 使う映像を決める
- タイムラインに並べる
- 作業の流れを保存する
- 出来上がった映像を動画ファイルに吐き出す
編集とはつまるところこんな仕事です。
撮影した映像から使いたい部分を選びだし、並べ替えて完成させる。完成した映像をファイルとして保存する。
初めて編集ソフトを触る人はシンプルに考えた方が覚えやすいです。
無料で使えるプロの編集ソフト
Davinch Resolve を使って注意すべき点を述べていきます。
素材を用意する
撮影した素材をパソコンに読み込みます。カメラから直接読み込んでもSDカードからコピーしても構いません。
気になるのは、撮影したビデオカメラの機種によって、保存されるファイルの形式が異なることです。
[.MP4]とか[.MTS]のようにファイルの拡張子が異なる場合があります。どちらの形式でも編集できます。
編集ソフトを起動する
Davinch Resolveを起動します。起動すると「プロジェクト」を選ぶメッセージ画面が表示されます。
YouTubeの投稿をメインとするなら解像度は1920×1080でフレームレートは29.97にします。
新規に動画を作る場合はそのまま「はい」を押します。
過去に制作した動画を手直しする場合はその動画のパネルを選びます。
初めて編集ソフトを触った時多くの人が感じるのが、プロジェクトとは何かという疑問です。
最初に編集を”作業机”に例えましたが、プロジェクトとは作業机の上に広げられた一連の物を示します。
使う素材を入れる空のかごや、調理器具を入れる空の引き出し、調味料を入れる空の冷蔵庫など、これから進める作業工程がたくさんあります。
これを丸ごと一つのファイルにパッケージしたのがプロジェクトというファイルです。
プロジェクトは、これから作成する動画ごとに作られる専用のパッケージです。
わかりやすい名前をつけて保存しましょう。ネーミングは英文にした方が整理しやすいと思います。
新しくプロジェクトを作ると「クリップのフレームレートと現在プロジェクトの設定のフレームレートが一致していません」という表示が出ます。
これは Davinch Resolve があらかじめ設定している値と素材のフレームレートが異なるときに出てくる案内です。
「変換しません」を選びます。
操作パネルを確認する
編集ソフトの初期画面が表示されます。画面は機能により整理されています。
この画面でカットのような単純な編集からハリウッド映画のような高度な編集まで対応できるようになっています。
初心者にはまず使わない機能もあるので、必要な機能だけ身につけていくのが早道です。
素材を読み込む
素材を保存するフォルダのことをDavinch ResolveはBINと呼びます。
WindowsでDaVinci Resolveを編集しているとフォルダとBINがごっちゃになります。
Davinch Resolveは、映像や音声素材のリンクを辿って編集を行う仕組みになっています。
編集画面に素材を読み込む作業では動画ファイルを読み込むというのではなく、リンクを読み込むことになります。
そのため読み込み作業はあっという間に終わります。
注意しなくてはならないのは、読み込んだあと参照元のフォルダから素材ファイルの移動です。
移動してしまうとリンクが切れてしまうため編集ができなくなります。
あらかじめファイルを保存するフォルダを決めておくことをオススメします。
左上にある枠が素材を表示する部分です。
読み込んだ素材は動画映像だけでなく音声や静止画も表示されます。
私の場合、使う素材はなどパソコン上に初めから用意されたフォルダに全て格納して編集を始めるようにしています。
なぜかというと、素材は任意の場所からドラッグ&ドロップして取り込むことができます。
急いでいるときは便利な機能ですが、注意しないとリンク切れが起きるからです。
リンク切れとはファイルを別の場所に移動したり削除したりした時に起きます。
再設定する煩わしさを避けるためにはファイルの置き場を決めておいた方が後々楽なのです。
静止画も取り込める
Davinch Resolve では動画だけでなく、静止画や音楽ファイルも素材として取り込むことができます。
静止画は1枚1枚取り込みます。
一括して取り込むこともできますが、そうした場合選択した静止画が一つのグループとして認識されてしまいます。
これはアニメーション制作者向けの機能です。
この機能がデフォルト設定されているため一つのグループとして認識されてしまうのです。
対策は、右上の・・・から[個々のフレームを表示]にチェックを入れることで、ひとまとまりではなく、一つずつ取り込むことに変更できます。
使う映像を決める
メディアプールに表示されたファイルから編集したいファイルをクリックして選択します。
すると画面上の枠に選んだファイルが表示されます。
この画面には表示された動画の位置を示すバーがあり、バーの位置を指定することで映像の編集点を決めることができます。
始点と終点を決めを決め、画面下のタイムラインの上にドラッグ&ドロップを繰り返していきます。
タイムラインに並べる
タイムラインは映像と音声に大きく分かれています。
さらにラインは複数用意されています。
ここにファイルを組み合わせて並べることで複雑な効果を生み出すことができるのです。
作業の流れを保存する
編集中は、作業の合間を縫ってこまめに進捗状況を保存しましょう。
保存は[プロジェクトを保存]から行います。
非力なパソコンを使っても編集はできますが、Davinch Resolveはたまに作業に耐えかねて落ちることがあります。
落ちてしまうとそれまでの作業は水の泡です。
こまめな保存が肝心です。
動画ファイルに吐き出す
編集作業が終了したら、一旦プロジェクトを保存します。
ただし、プロジェクトを保存しただけでは動画ファイルはできません。
動画としてファイルを取り出すためには書き出し画面でファイルにして取り出します。
動画ファイルの設定についてはYouTubeに合わせて設定するのが無難です。
もっと高度な機能を身に付けたい
カット編集を中心に、構成の基本を身につけると次にやらなければならない様々な課題が見えてきます。
初心者から高度な技を身につけたい人向けにわかりやすいサイトをご案内します。
DaVinci Resolve による VLOG 編集テクニック · drikin/guruwiki Wiki · GitHub
私も一つずつ身につけて行きたいと思います。
動画の編集は奥が深く、その道を極めるためにはプロになってからも修行を積み重ねないと一流の腕は身につきません。
しかし、アマチュアがメッセージを発信するために究極の技を身につける必要はありません。
目的と手段とは違うからです。
まとめ
商品としての動画コンテンツを作らなければならなくなったら、その道のプロに費用を払って委託した方が安上がりです。
楽しみながら編集することで、高度な技はその都度身につけていくことが可能です。
数を積み重ねることで腕を磨いていきましょう。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 カット編集 を書きます。