はじめに:なぜ「自動揃え」が必要?
マルチカメラでの撮影や外部レコーダーを使った映像制作では、複数の素材を同じタイミングに揃える(同期)作業が必須です。
目視で波形を確認して手動で揃えるのは時間がかかるうえにズレが起きやすい…。
そんなとき活躍するのが、DaVinci Resolveの「クリップの自動揃え」機能です。
DaVinci Resolveでクリップの自動揃えを使った整列方法
🎯 クリップの自動揃えとは?
「オーディオ波形」や「タイムコード」などをもとに、複数のクリップを自動で同期・整列してくれる機能です。
• ✔ タイムコードに頼らなくてもOK
• ✔ 音声が収録されていれば自動でマッチング可能
• ✔ 編集の効率が一気にアップ!
📌 自動揃えの使い方(エディットページ編)
【STEP 1】複数のクリップを選択
• タイムラインに同期させたい動画や音声クリップをドラッグ。
• Ctrlキー(MacならCmd)を押しながら複数選択。
【STEP 2】右クリック →「クリップの自動揃え」を選択
• 右クリックメニューから「自動揃え」を選びます。
【STEP 3】同期方法を選択
以下の2つが選べます。
• タイムコードに基づく:業務用カメラやレコーダーのタイムコードが一致している場合に有効。
• オーディオ波形に基づく:音声の波形をもとに自動で位置合わせ。
今回は「波形」を選択します。
トラック番号を使用から、基準にするトラックを選択します。この状態で「同期」をクリックします。
【STEP 4】完了!
• 数秒でクリップがぴったり揃います。
• ズレがある場合は、波形やプレビューを見ながら微調整も可能です。
💡 補足:マルチカムクリップとして整理する方法
複数のアングルで撮影した映像を一つのタイムライン上で切り替えたい場合は、「マルチカムクリップ」として同期するとよりスムーズです。
1. プロジェクトパネルで対象クリップを選択
2. 右クリック → 「マルチカムクリップの作成」
3. オーディオやタイムコードで同期設定を行う
その後、マルチカムビューでカメラの切り替えが可能になります。
🙋♂️ よくある質問(FAQ)
Q1. 音声がないと使えない?
→「オーディオ波形」による同期は使えませんが、手動合わせやイン点・アウト点での調整が可能です。
Q2. 自動で合わない場合は?
→ 音量が小さい、ノイズが多い、波形が似ていない場合はズレやすいため、手動で微調整するか、**同期の起点となる音(クラップ音など)を入れるのがおすすめです。
📝 まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
🎧 音声波形で瞬時に同期 | 複数素材を高速で整列 |
🔧 手動調整より精度UP | ミスが減って時短になる |
🎥 マルチカム編集にも最適 | カメラアングルを自在に切り替え可能 |
自動揃えを活用することで、動画編集のテンポが劇的に上がります。初心者でも扱いやすい機能なので、ぜひ活用してみてください!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolve 自動揃えを使った整列方法を書きます。