DaVinci Resolve 字幕 の使い方完全ガイド|よくある質問5選を初心者向けに解説!

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 字幕 を書きます

動画編集をしていると、「字幕を入れたい」「テレビ風のテロップを作りたい」という場面は多いですよね。

DaVinci Resolveには字幕専用の機能が搭載されており、効率的に字幕を作成・管理できます。

ここでは、初心者がつまずきやすい5つの疑問とその解決方法を、最新バージョン対応でご紹介します。

字幕 の特徴

動画編集を始めたばかりの人がよく混乱するのが、「字幕」と「テロップ」って何が違うの?」という疑問。

実はこの2つ、見た目は似ていても使い方や目的が大きく違うんです。

字幕とは音声の内容を文字にしたもの。登場人物のセリフやナレーションを、視聴者に伝えるために表示される文字をいいます。

  • 話している内容をそのまま表示
  • 位置やデザインが基本的に固定
  • 読みやすさ重視でアニメーションなし
  • 聴覚に障害がある方へのサポートにも使われる

以上のような特徴があり、映像をよりわかりやすく、楽しくするための文字演出である「テロップ」とは目的や使用方法が違います。

DaVinci Resolveでは、字幕を挿入すると、自動的に“字幕トラック”が生成され、タイムライン上で字幕を管理しやすくなります。通常のテキストとは別管理なので、編集ミスも減ります。

また、ドラッグで長さ調整もでき、映像や音声にぴったり合わせられます。数クリックでナレーションや会話から自動で字幕が生成され、作業効率が大幅に向上します。

字幕の設定はどこでするの?

「作りたてのプロジェクトを開いたけれど、タイムライン上に字幕のトラックが見つからない」場合は、
[ツール][タイトル]と進んで、メニューをプルダウンすると[字幕]が見つかります。

[字幕]は[ツール][タイトル]の最下行にあります。

クリックしてタイムラインに追加しましょう。

設定ができたら字幕にテキストを入れてみましょう。

字幕の入力はテキストプラスと同じで、クリップを選択枝、インスペクタで文章の入力・修正ができます。

DaVinci Resolveで字幕の使い方|よくある質問5選を初心者向けに解説!

❓1. 複数の字幕を同時に表示するには?

通常の字幕は1行表示が基本ですが、複数の字幕トラックを作成することで同時表示が可能です。

✅ 方法

1. タイムライン上で字幕トラックを追加(右クリック → トラックを追加 → 字幕トラック)

2. 上段・下段に分けてそれぞれの字幕を配置

3. 各字幕クリップの表示位置を「インスペクタ」で調整(Y軸で上下に動かす)

💡 ヒント:ナレーションと翻訳字幕を分けて表示したい場合に便利です。

複数行の字幕 を表示させる方法DaVinci Resolve17 | ぶいろぐ

❓2. 自動文字起こしで字幕を作るには?

DaVinci Resolve 18以降では、「音声からの自動文字起こし機能」が利用できます(Studio版限定)。

✅ 手順

1. エディットページで音声付きクリップを右クリック

2. 「文字起こしを生成」を選択

3. 音声認識が始まり、自動で字幕が生成されます

4. [字幕トラックとして追加] を選べば、タイムライン上に字幕として配置されます

📝 自動でタイミングまで合うので、手作業の負担が激減します!自動文字起こしについては別記事も参照ください。

自動文字起こし

❓3. 自動字幕をテレビ風テロップに変換したい

自動生成された字幕はスタイルが固定されています。自由に装飾やアニメーションをつけたい場合は、通常のテキストツールに変換しましょう。

✅ 方法

1. 自動文字起こしで生成した字幕を選択

2. 右クリック → 「字幕をテキストプラスに変換」

3. エディットページでインスペクタから装飾(色・サイズ・アニメーション)を追加可能

💡 装飾の自由度は「字幕」より「テキストプラス」の方がはるかに高いです。

DaVinci Resolveの字幕は基本装飾をすることができずシンブルです。しかし、縁取りをつけたり、グラデーションをかけたり、動きをつけたりしたい場合はオプションで装飾が可能です。やり方を別記事にまとめました。

❓4. 字幕付き動画を書き出すには?

作成した字幕を表示させたい場合、「焼き付け」の設定が必要です。

✅ 字幕焼き付けの手順

1. デリバーページへ移動

2. 左メニュー「字幕」から「字幕の書き出し」にチェック

3. 「書き出し方法」で「ビデオに焼き付け」を選択

4. 通常通り書き出し(レンダー)

❓5. 毎回字幕焼き付けを設定するのが面倒!初期設定にできる?

はい、字幕焼き付け設定はプリセットとして保存可能です。

✅ 設定保存の手順

1. デリバーページで「字幕の書き出し」と「ビデオに焼き付け」にチェック

2. 画面右下「現在の設定を保存」をクリック

3. 設定名を入力して保存

4. 次回以降、ワンクリックで設定を適用可能

📝 ルーティン作業を時短できる便利な機能です。

まとめ:字幕機能は「使い分け」がポイント!

機能名特徴向いている用途
字幕ツール表示位置が固定・スタイル統一映画やセリフの字幕
テキスト+装飾・アニメ自由自在テレビ風のテロップ
自動文字起こし音声から字幕を自動生成ナレーションの書き起こし

字幕機能を正しく使い分ければ、効率よく、見栄えの良い動画を作ることができます!

文字起こしの作業を爆速化したい人にはDaVinci Resolve 18.5から搭載された「Create Subtitles From Audio」が便利です。