先日こんな質問を見つけました。
【動画編集】トラッカーを手動で操作する方法【至急!】
【動画編集】トラッカーを手動で操作する方法【至急!】動画内のオブジェ… – Yahoo!知恵袋
Davinci Resolveの無料版を使って動画内のオブジェクトをトラッキングしようとしているのですが、自動でのトラッキングがうまくいかず手動で操作できないかと考えております。私の理想は動画を再生しながらトラッキングしたい位置をマウスでドラッグして設定を行うような形です。
トラッカーとは映像内にある特定のポイントを検知してその位置を追いかける機能を指します。
動画内のオブジェクトをトラッキングする方法は、カラーページでモザイクをかける手段に使ったトラッカーを使うしかありません。
しかし、カラーページには動画に文字や図形などのオブジェクトを新たに追加することはできません。どうすればいいのかというと、追尾する方法はFUSIONページにありました。
標的を追尾する方法
追尾(トラッカー)のアイコンは照準記号のようなデザインです。
このボタンを押すとその下にトラッカー画面が表示されます。横軸は時間になっていて、ここにキーフレームを打つことで標的を追尾させることができます。
この画像はカラーページのものですが、FUSIONにもトラッカーはあります。
FUSIONのトラッカー

まず、カットページでトラッキングさせたいカットを選択肢、FUSIONページに移ります。ノードの配列は[MediaIn]と[MediaOut]のノードが表示されています。
[Effects]から[Tracker]を選択します。※Shift+Spaceからツールボックスを表示して[Tracker]を検索する方法もあります。
するとプレビューモニター上に緑色の照準枠が出現し、ノードにも[Tracker]が現れます。

マウスで照準を追尾したい対象に合わせます。インスペクタを押すと画面で確認することができます。

上はインスペクタを表示させた画面です。細かい調整はこの画面で行います。

トラッカーはフレーム単位で画像を識別し、画像の移動に伴ってその一をトレースします。初期値はすべてのフレームを対象にトレースする1の値となっています。それでは細かすぎる上にのちのち手直しが大変になるので、適当な値。ここでは5に変え、5フレームごとにトラッキングします。
そして再生ボタンを押せば自動的に計測が始まります。
動画で見るとこんな具合です。
邪魔者がなければ誤差もなく追尾しますが、わかりにくい場面ではとんでもない方向にずれることもあります。その場合はフレームごとにマウスでトラッキング母音とを修正してやります。これが実に手間がかかります。

トラッキングが無事終了すると成功を示す表示が現れます。
トラッキングが終わると、照準の移動情報が記録されるので、あとはこの情報に画像データをひもづければ完成です。
吹き出しの作り方は別記事にまとめました。
こうして作った吹き出しを、トラッキングしたデータに紐づけます。紐づけるといっても、ノードがつながっているので自動的に紐づけられているので心配ありません。
でも編集ページにもどって再生してみると・・・・このままでは動かない。さてどうするか。DaVinci Resolveのノードはプログラミング的だといわれます。このままでは命令が一つ足らないのです。
注意
ひもづける際の注意点は、インスペクタ左から二番目にある[Operation]の初期値を[Match Move]に変えること。つまりトラッカーにあわせて吹き出しに「動け」と命令しないと動かないので注意しましょう。
まとめ
トラッキングの方法は慣れてしまえば超簡単です。ポイントを設定したらボタンをポチッと押せば勝手に動きをトレースしてくれるからです。
しかし、ズレが複雑な場合は修正作業に無駄に時間がかかるので注意と根気が必要になります。
動く物体にあわせて文字や図形を移動させる技は覚えておくと様々なアイデアに結びつけられるので自分のものにしましょう。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 モーショントラッキング を書きます。