編集ソフト初心者は一度基本のカット編集をするとソフトの仕組みが体感できます。
編集ソフトに組み込まれたアニメーションも同じこと。
基本の動作を通じて操作方法を身につけましょう。
DaVinci Resolve18では動画を編集するだけでなく、静止画を読み込んで自在に動かすこともできます。
静止画をアニメーションさせる方法を解説します。
静止画をアニメーション させる方法
DaVinci Resolve18で、画面に効果を加えたい時に使う操作パネルがあります。
インスペクタと呼ばれるもので、この使い方に慣れることでかなりのことができるようになります。
静止画を横移動する
静止画を左から右に移動してみましょう。
背景となる動画をタイムラインに置きます。
次にアニメーションさせたい静止画、この場合はボールを背景のトラックの上に置きます。
静止画は不要な部分が透過するPNG形式です。
このままではボールは動きません。
ボールをクリックしたまま編集画面右上の[インスペクタ]をクリックします。
[画面]の[変形]に[位置]という入力欄があります。ここに[X]と[Y]という数値があります。
[X]の数値をマウスでドラッグしてみましょう。すると数値が変化すると同時に画面のボールが左右に動きます。
実はこれがアニメーションの基本です。
始点と終点を決め、その時どの位置に画像があるかを決めることで画像が動いて見えるのです。
ボールを左から右にアニメーションする方法
始点を決めます。
タイムラインを最初の位置に戻し、ボールの画像をクリックしたまま、[X]の値を変えてボールを画面の左枠の外に追い出します。
この段階で[Y]の右横にあるダイヤマークが自動的に点灯しオレンジ色になります。
ダイヤマークのことをキーフレームと言います。
オレンジ色は「この場所で確定しました」ということを意味します。
次に、タイムラインを最終の位置に持っていき、ボールの画像を今度は画面の右から追い出します。
この段階でダイヤマークが自動的に点灯して位置が確定します。
変更する場合はダイヤをクリックするかその横のリセットマークを押します。
※ただしリセットはそれまでの作業も含めてリセットされるので注意しましょう。
キーフレームは、その位置で画像の情報を固定する役割を持ちます。
再生してみると、ボールが左から右に
移動するアニメーションができました。
でもボールが止まって見えるのもちょっと変手です。
ボールに回転を加える方法
インスペクタは同時にいくつもの効果を加えることができます。
ボールに回転を加えてみましょう。
回転させるには[回転の角度]を使います。
始点では右一杯にスライドパーを動かしてキーフレームを打ちます。終点では左いっぱいまで移動してそれぞれキーフレームを打ちましょう。
すると回転しながら横移動するアニメーションができました。
近づいてくるボール
[X]軸と[Y]軸を調整することで横移動と縦移動するアニメーションができます。近づいてくるようなアニメーションはどうやって作るのでしょうか。
使うのは[ズーム]です。
ボールの画像を画面中央に置いたまま、ズームの値を変えてみましょう。
するとボールの大きさが変わります。
タイムラインの始点を[0]、終点を任意の大きさに変えてみましょう。
するとボールが拡大してストップする動画ができました。
※慣れてきたら、終了点近くに[エフェクト]から[加算ディゾルブ]をクリップの上に置いてみましょう。
すると拡大しきったところでボールが消えるアニメーションができました。
まとめ
インスペクタには、位置や回転、拡大縮小の他に、傾きや透明などの項目があります。
この値をキーフレームを使いながら組み合わせることで複雑なアニメーションが作れます。
アニメーションの使い方に慣れてきたら、動きの強弱を変えるテクニックに挑戦しましょう。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 静止画をアニメーション を書きます。