せっかく撮影してきた映像が、よく見たら露光不足という経験はありませんか。
曇天での撮影とか室内撮影など、くすんだような色調を少しでも救いたいとき、使えるテクニックがあります。
カラーグレーディングとは一言で言うと色補正です。
カラーグレーディングとは撮影した映像の色を調整することです。(正確にはもっと扱う機能の幅は広いのですが色補正の方が私のような年配にはわかりやすいのでそう呼びます)
ここではホワイトバランス(白を白く写すために調整すること。
撮影現場でカメラマンに「早く白いノートを出せ」などと急き立てられました) を整えることで、色味が異なるカットを統一した色調に補正することができます。
気にならない人はほっといても構いません
最近の撮影機材は進化しています。
ほっておいても自動的に適正な映像を撮影することができます。
ですからよっぽどのことがなければグレーディングにこだわる必要はありません。
事実、これまで撮影した映像クリップはグレーディングなし。
映像にこだわるプロが見たら失格かもしれませんが、普通の人が見る限りセーフであればそのままオンエアするのが私の流儀です。
しかし、困った時はそうも言っていられないのでグレーディングを使います。
カラーグレーディング(色補正)を使うことで元の映像とはまったく違った色調を生み出すこともできます。
いわゆる“作り込み”の作業です。昼の景色を夜のように見せたり、カラーをモノクロにしたりすることができます。
作り込みの技術を多用する広告やアートの動画に比較して、取材系の動画制作はこの機能を使うことはあまり多くありません。
そもそも事実をそのまま伝えるというのがポリシーだからです。
しかし、露光不足などのアクシデントから映像を救い出すためには知っておいて損はしません。
操作の流れ
手順をざっくりまとめてみました。
- 映像を取り込む
- 取り込んだ映像をタイムライン上に置く
- 画面下にある花火のようなアイコンをクリックしてカラーグレーディング画面を表示する
- 画面右上に表示されるノード画面にノードを新規追加する
- 追加したノードを使ってカラーグレーディング作業を行う
- 作業が終了したら動画を書き出す
作業のポイントは、花火のようなアイコンをクリックすると現れるカラーグレーディング画面です。[1]DaVinci Resolve の語源は、Blackmagic 社が買収したDa Vinci Systems社が開発していたプロ用のカラーグレーディングソフトから来ています。
マニュアルで調整しながら色を作り込むこともできますが、便利なのはLUTと呼ばれる機能です。
Look Up Tableにはおすすめのモデルがあらかじめ登録されているので、簡単に済ませたい人にはこれを使うと便利です。
微調整はRGBパレードスコープとカラーホイールを使う
それでも気になる部分が見つかったら、微調整にチャレンジしましょう。
使うのは画像右下にあるRGBパレードスコープという機能。
この機能はは動画のデータが保持している赤・緑・青のバランスを司るもので、 バランスの悪い色やコントラストの弱い色を見つけ出します。
次に使うのは画面左下のカラーホイール。色が輪になっています。この輪の中から適正な色を探し出し補正していきます。
画面の一部だけ補正するには範囲指定もできます。
範囲指定するには画面中央の「ウィンドウ」をクリックし、範囲を指定する「形状」を選択します。
マウスを使って画像の中の範囲を指定したら、コントラストやカラーなどを範囲限定で変えることができるようになります。
まとめ
いちばん難しかったのが、ノードの意味を理解することでした。
Davinch Resolveの右画面にあるチャート図の意味がなかなか飲み込めなかったからです。
レイヤーとは、例えて言うならアニメーションのセル画です。
透明なガラスに一枚一枚絵を描いたものを重ね合わせたイメージといったらいいのでしょうか。
重なり合った絵です。
photoshopなどではレイヤーと言う意味であることを知ってようやくわかるようになりました。
一つ一つ積み重ねて上を目指しましょう。
References
↑1 | DaVinci Resolve の語源は、Blackmagic 社が買収したDa Vinci Systems社が開発していたプロ用のカラーグレーディングソフトから来ています。 |
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こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 カラーグレーディング を書きます。