【保存版】 DaVinci Resolve 20の AI Voice Convert の使い方|自分の声でナレーションも可能に!

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolve 20の AI Voice Convert の使い方を書きます

🔰 DaVinci Resolve 20に登場!AI Voice Convertって何?

2025年リリースのDaVinci Resolve 20(有料版)に搭載された「AI Voice Convert」は、自分の声を学習させて、まるでプロのナレーターのような音声合成ができる夢のような機能です。

たとえば、VTuberの動画やナレーションでAI音声を使っていたけれど、「やっぱり自分の声で統一感を出したい」というとき、この機能を使えばAI音声をあなたの声に差し替えることができるんです!

【保存版】DaVinci Resolve 20「AI Voice Convert」の使い方|あなたの声でVTuber動画も作れる!

新機能AI Voice Convertの使い方は

  • 「DaVinci Resolve Extras ダウンロードマネージャーをインストール」
  • 「DaVinch Resolveに新たに人の声を音声モデルとして学習させる」
  • 「学習させた声を使って動画の音声を入れ替える」

以上の大きく三段階に分かれます。

Extras ダウンロードマネージャーのインストールにはシステムディスクの容量を、声モデルの学習には学習にかかる時間に余裕を見て進めましょう。

🧭 ステップ①:Extras ダウンロードマネージャーをインストール

まず最初に、AI Voice Convertを使う準備をします。

1. DaVinci Resolveのメニューから

 [DaVinci Resolve] → [Resolve Extras ダウンロードマネージャー]を開く

2. 「AI Voice Convert」のファイル(約6.5GB)をダウンロード

 → 容量が大きいので、パソコンの空き容量に注意!

このステップをクリアすれば、音声モデルの作成が可能になります。

🧪 ステップ②:自分の声をAIに学習させよう

続いて、自分の声をAIに覚えさせるステップです。

1. 自分の声が入った動画や音声素材(10分以上が推奨)を用意

 → ノイズの少ない、安定した品質の音声がベスト!

2. 素材をメディアプールに読み込み

3. 右クリック → [AIツール] → [DaVinci AI Tools Voice Training] を選択

4. モデル名を入力(例:YamadaVoiceなど)

5. 品質設定を選択

 → 高速(Faster)か高品質(Better)から選べます。時間に余裕があるときはBetterがおすすめ。

ヒント:解析中でも編集は可能ですが、PCが重くなるので夜間放置がおすすめ!

学習が完了すると、自分の声を使った音声モデルが完成します!

🎙️ ステップ③:AI音声をあなたの声に変換!

モデルができたら、いよいよAI音声をあなたの声に変換する工程です。

1. 差し替えたい動画クリップをタイムラインに配置

2. 右クリック → [AIツール] → [Voice Convert] を選択

3. 作成した音声モデルを選ぶ

4. 必要に応じて以下を設定:

  •  トラックの位置
  •  ピッチ変更
  •  ソースの音の抑揚を引き継ぐかどうか(タイトマッチ)

5. [レンダリング]を実行!変換には数分かかる場合もあります。

完了後は、タイムライン上で音声があなたの声に置き換わっています。元の音声も残るので安心!

AI Voice Convert のメリット

AI Voice Convert のメリットはネット上のAI音声サービスを使わず、自分の声で動画を量産できること。特にDaVinci Resolve 20の「AI Voice Convert」のようなローカル完結型の機能は、クリエイターにとって大きな武器になります。

✅ 1. コストが抑えられる(サブスク不要)

多くのAI音声生成サービス(例:Voicetext、CoeFont、音読さんなど)は月額課金制。使い続けるにはランニングコストがかかりますが、自分の声を一度学習させてしまえば以後の生成コストは0円。長期的に見るとかなりお得です。

✅ 2. 声の個性がそのまま活かせる

AI音声は便利ですが、どうしても「機械っぽさ」が残りがち。自分の声であれば自然で感情も込めやすく、視聴者にも伝わりやすいです。

✅ 3. 著作権・ライセンスの不安がない

AI音声サービスでは、商用利用時に追加ライセンスやクレジット表記が求められるケースもあります。一方で、自分の声であれば完全に自分の著作物扱いになるため、安心して商用動画に使えます。

✅ 4. ネット接続なしでいつでも使える

クラウドベースの音声生成サービスは、ネット環境がないと使えません。DaVinci Resolveのようなローカル完結型なら、オフライン環境でも自分の声で音声生成が可能。出張先や電波が不安定な場所でも作業できます。

✅ 5. 情報流出のリスクがない

外部のAIサービスに音声データをアップロードすると、データの取り扱いやプライバシーの問題が生じるリスクがあります。自分のPC内で完結する仕組みなら、音声データを外に出さずに済むので、プライバシー的にも安心です。

✅ 6. 「自分の分身AI」ができるから作業効率爆上がり

一度自分の声を学習させれば、自分が話していないのに、自分が喋っているかのような音声がどんどん作れるようになります。これにより、以下のような作業が時短になります。

• 台本だけ用意すれば、自分の声でナレーション完成
• スケジュールの都合で録音できないときにも音声作成OK
• 同じ音声を修正・再録音する手間がなくなる

🔚 結論:信頼性・効率・コストの3拍子がそろった「自分の声活用」は最強!

ネット上のAI音声も便利ですが、「自分の声のAIモデル」を持っておけば、どんなシーンでも安心・自由・効率的。動画をたくさん作る人ほど、このメリットはどんどん大きくなっていきます。

注意点

DaVinci Resolve 20の「AI Voice Convert」で自分の声を学習させて活用する際には、以下のような権利や利用に関する注意点があります。動画を安心して公開・運用するために、必ず把握しておきましょう。

⚠️ 1. 第三者の声を勝手に学習・変換しないこと(肖像権・パブリシティ権の侵害)

AI Voice Convertでは他人の声を学習させたり、変換元の音声に他人の声を使ったりできますが、本人の許可がない場合は違法となる可能性があります

• 声も「個人を特定できる情報」とみなされる場合があり、肖像権やパブリシティ権の侵害になる恐れがあります。声優 パブリシティ権の侵害 – Google 検索

• 有名人の声マネや「○○風の声でしゃべらせる」ような使い方も注意が必要。

現代の音声合成技術は特定の人物の声を基にして、その人と非常に似た合成音声を生成する能力を持つ。このような実在の人物の声の合成は、なりすましや詐欺などの不適切な使用が問題視されていることに加え、声の再現や公開がその人物の人格的利益や名誉感情に影響を与える可能性もある。また声優や歌手のように、自らの声を職業活動に利用する人々にとっては、無許可での声の再現や使用によって経済的損失を被る恐れがある。「本人の声とそっくりな合成音声」の悪用に対して法的権利はあるか? NTT社会情報研究所が調査:Innovative Tech(1/3 ページ) – ITmedia NEWS

🔑 対策:他人の音声を使うときは必ず許諾を得るか、商用利用が許可されたフリー素材を使うこと。

⚠️ 2. 自分の音声モデルを第三者と共有・販売しない

自分の声を学習させたモデルはあくまで個人利用が前提です。これを他人に渡したり、販売したりすると、DaVinci側との著作権や契約違反となる可能性があります

• たとえ自分の声でも、その音声モデルを使って第三者が何かを発信すると、「本人が発言した」と誤解されるリスクがあります。

🔑 対策:「自分の声モデルは自分専用」にし、共有や再配布をしないようにしましょう。

⚠️ 3. AIで生成した音声の責任はユーザーにある(規約に明記)

DaVinci Resolveは、AI Voice Convertの使用に関して「ユーザーがすべての責任を負う」と明記しています。

• 不適切な発言、誤情報、または他人への誹謗中傷に使われた場合でも、DaVinci側は一切責任を負いません

• モデル生成時にも「使用は自己責任」という警告が表示されます。

🔑 対策:生成された音声コンテンツが誤解を生まないよう、内容の精査・責任ある発信を心がけましょう。

まとめ:AI Voice Convertは使わなきゃ損!

DaVinci Resolve 20のAI Voice Convertは、声をコンテンツに活かしたい人にとって革命的な機能です。自分の声を活かして、より個性的な動画制作ができるようになりますよ。

💬 最後にひとこと

「自分の声をAIに学習させるなんて難しそう…」と思っていた方も、意外と簡単に使えます。ぜひこの機能を活用して、あなただけの“声コンテンツ”を作ってみてくださいね!