DaVinci Resolveで ファンカム動画 を簡単編集!推しだけを自動追尾する方法を徹底解説

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 ファンカム動画 を簡単編集する方法 を書きます。

最近、K-POPアイドルやスポーツ選手など、自分の“推し”だけをフォーカスした「ファンカム動画」をSNSで見かけることが増えていませんか?

この記事では、無料で使える高機能ソフト「DaVinci Resolve」を使って、初心者でも簡単に“推しだけを追尾する”編集方法をわかりやすく解説します!

DaVinci Resolveで ファンカム動画 を簡単編集!推しだけを自動追尾する方法を徹底解説

【ファンカム動画とは?】

ファンカム(fancam)とは、コンサートやパフォーマンスなどでファンが特定の人物を録画し、編集して作るショート動画のこと。

グループの中から特定の一人の動きを追いかける編集は、以前は手作業でかなり大変でした。

しかし、DaVinci Resolveを使えば、AI機能で特定の人物の動きを自動で追尾してくれるんです!

DaVinci Resolveの無料版でもOKです。公式サイト(Blackmagic Design)からダウンロードして、PCにインストールしましょう。

【事前準備】映像素材をタイムラインに追加

1. DaVinci Resolveを起動し、新規プロジェクトを作成。

2. 対象の動画素材をメディアプールに読み込み、編集タイムラインに追加します。

集団の中から特定の”推し”だけを自動追尾する方法

1. タイムラインで対象クリップを選択した状態で、画面右上の[インスペクタ]を開きます。

2. インスペクタ内の[Smart Reframe]をクリック。

3. [関心対象]のドロップダウンを「リファレンスポイント」に変更。

4. 右のターゲットアイコン(+)をクリックして、追尾したい人物の顔にマウスで枠を描きます。

5. [リフレーム]ボタンをクリック!

これだけで、AIが人物の顔を自動で追い、常に画面の中心に来るように調整してくれます。

人物の動きに合わせて映像を滑らかに追従させる方法

ダンスやパフォーマンス動画などで、人物の動きに合わせて映像全体が自然に追従するような編集、見たことありますよね?

そんな動きのある映像を実現できるのが、DaVinci ResolveのFusionページにある「平面トラッカー(Planar Tracker)」です。

少し手間がかかるため難しく感じられるかもしれませんが、ステップごとに丁寧に解説していきます!

【STEP 1】素材をタイムラインに追加してFusionページへ

1. DaVinci Resolveを開き、新規プロジェクトを作成

2. 素材をメディアプールに読み込み、編集タイムラインに追加

3. 再生ヘッドを素材の先頭に移動

4. Fusionページへ切り替えます(タイムライン下部の「Fusion」ボタンをクリック)

【STEP 2】平面トラッカーを追加

つまづきやすいのが「平面トラッカー」がどこにあるか初心者にはわかりにくいことです。実は検索しないと出てこないため注意しましょう。

1. キーボードで [Shift] + [Space] を押してツール検索を開く

2. 「PlanarTracker」と入力し、表示された「平面トラッカー」を追加

3. ノードグラフに表示された「PlanarTracker」ノードを確認

【STEP 3】トラッカーの設定

1. 画面右上の[インスペクタ]を開く

2. PlanarTrackerの「Controls(コントロール)」セクションへ

3. 「Set」ボタンをクリックして、トラッキング領域の設定を可能にする

4. トラッキングの種類を以下のように変更:

• Tracker → Hybrid Point/Area

• Motion Type → Translation

【STEP 4】被写体の顔を選んでトラッキング開始

1. プレビュー画面で被写体の顔を四角く囲むようにドラッグして選択

2. 下にある「▶(再生)」ボタンを押してトラッキングを開始

3. AIが自動で、選択した部分の動きを解析し始めます

【STEP 5】スタビライズに切り替える

1. 解析が終わったら、インスペクタ内の

Operation Mode(動作モード)」を

Track」から「Stabilize」へ変更

2. 映像が被写体の動きに合わせて追従するようになります

【STEP 6】編集ページに戻って確認と調整

1. エディットページに戻り、映像の動きを確認

2. 人物の動きに合わせて画角が補正されるので、

映像が一部見切れてしまう場合があります

3. その場合は、映像全体のサイズを少し拡大して調整しましょう

【完成!】自然に推しの動きに追従する映像が完成

以上で完了です!

人物が激しく動いても、カメラがぴったり追いかけてくれるような映像が作れるようになります。

特にファンカム動画やライブ映像、アクションシーンなどにぴったりな技術です!

【補足Tips】

• 複数人が動いている場合は、特定の人物を囲って精度を高めましょう

• 「Translation」以外にも「Perspective」や「Affine」など動きのパターンも試せます

• ノイズが多い映像ではうまくトラッキングできない場合もあるので、コントラストの強い映像が理想です。

縦長(9:16)動画に書き出し

1. タイムラインの解像度を「1080×1920」の縦長に設定。

2. 書き出しタブ(Deliver)に移動し、好みのフォーマットでエクスポート。

3. これでTikTokやInstagramリール用の“推し動画”が完成!

【補足:さらにこだわるなら】

• カラーグレーディングで映像を美しく

• テキストで推しの名前やコメントを追加

• 音楽と同期させて雰囲気アップ

【まとめ】

DaVinci ResolveのSmart Reframe機能を使えば、初心者でも数クリックで推しを追尾したファンカム動画が作れます。

無料なのに高性能なので、推し活動画のクオリティをグッと上げたい人におすすめ!

「自分でもできた!」という感動を、ぜひ味わってくださいね。