LoFi動画に雪を降らせたい人へ DaVinci Resolve でつくる、静かな冬の演出

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolve で雪を降らせる方法を書きます。

LoFi動画の定番演出のひとつに、
「大都会の夜景をバックに、静かに降る雪」があります。

これ、入れた瞬間に
「あ、雰囲気あるな」
ってなる、ちょっと反則級の演出です。

生成AIに任せると勝手に判断して雪を降らせてくれるので、
ここであえて解説してもらう必要はないと思う人もいるかと思います。

超高画質なLoFi動画を作るなら、
前景・背景・天候をレイヤーで分けて生成するのが鉄則です。

パーツを分けて生成することで格段に絵の品質が上がります。
ただし問題がひとつ。

AI生成だと
「背景は完璧なのに、雪だけ微妙」
というケースがめちゃくちゃ多い。

雪は細かい描写が多く、
AI任せだと破綻しやすいんですよね。

なので今回は、
雪だけをDaVinci Resolveで後乗せします。

Fusionページを使いますが、
安心してください。

やることは
順番通りにポチポチするだけです。

雪を降らせる基本手順(Fusion初心者OK)

① エフェクトライブラリの「Snow」を選ぶ

まずはFusionページで、

[エフェクトライブラリ][エフェクト][Templates][Fusion][Particles]とすすみます。

この中に、雪用のテンプレート[snow]が2組あります。
上にある「Snow」 を選び、クリックすると
Fusionページのノードエディタに以下のセットが配置されます。

エディットページに戻って再生すると、

「あ、なんかそれっぽい…」

という薄い反応が返ってきますが、
よく見ると、ちゃんと雪が降っています。

② Render3D → Merge → MediaOut をつなぐ

もし画面が黒味のままの場合、メディアアウト端子がつながっていない場合があります。ここが最初の関門。

ノードを置いただけでは、
まだ画面には表示されません。

次の流れで接続します。

  • Render3D の出力
  • Merge ノード
  • MediaIn①(元画像)
  • MediaOut

正しくつながると、
背景画像の上に雪が合成されます。

【注意】解像度をフルHDに変更(超重要)
元画像が1920×1080なのに、Render3Dノードが
1280×720 のままだと、
雪が画面の端まで行きません。
Render3Dノードを選択して、Imageを1280×720 → 1920×1080に変更
地味ですが、
ここをやらないと違和感が出ます。

雪の量・大きさを調整して「LoFi向け」にする

雪が少なく感じたら、ここからが本番です。
PEmitterノードを触ります

※注意
この作業はPレンダーで毎回レンダリングが走ります。
処理が重いので、時間には余裕を。

テンプレート内の「pEmitter」 をクリック。

するとノードエリアの中にノードのブロックが出現します。

ここが雪の司令塔です。

スタイルの変更(かなり重要)

インスペクタ上部の
「スタイル」を開きます。

初期値では上の値になっています。これを以下のように変更します。

🟦 コントロール

  • ランダムシード:お好み(再シードで見た目確認)
  • タイムロック:ON(雪の動きがフレームごとに変わらないように)

🟦 エミッター

  • :80〜120
    → 少なすぎると寂しい、多すぎると吹雪
  • 数の変化:30
    → 均一すぎる雪は不自然
  • 持続時間:200〜300
    → 途中で消えないように
  • 持続時間の変化:20
  • カラー:スタイルタブのカラーを使用
  • 位置の変化:0
  • 時間的分布:均等に分布

👉 ポイント
「数の変化」をちゃんと入れると、一気に自然感が爆上がりします。

🟦 ベロシティ(ここ超重要)

  • ベロシティ:0.02〜0.04
  • ベロシティの変化:同じ値
  • 継承:0
  • 角度:-90
  • 角度の変化:5〜10
  • 角度(Z):5
  • 角度(Z)の変化:3〜5

👉 ポイント

  • 角度の変化が雪のフワフワ感
  • Z方向をちょっと振ると「奥行き」が出ます

🟦 回転

  • 回転モード:指定した向き
  • 常にカメラに向ける:✅ ON
  • X/Y/Z:全部 0

👉 雪は常にカメラ向きが正解。
これで「紙が回ってる感」が消えます。

🟦 スピン(基本オフ)

  • 全部 0

※ 吹雪表現にしたい時だけ Z を 5〜10 くらい

🟦 スタイル(見た目)

ここが仕上げ。

タイプ:Blob

  • サイズ:0.05
  • サイズの変化:0.02
  • アルファ:ちょい薄め(0.7前後)※Color Controlsにあります

👉 雪は「くっきり」させないのがコツ。

🎥 さらにリアルにする裏ワザ

  1. 雪レイヤーを2枚作る
    • 手前:大きく・速く
    • 奥:小さく・ゆっくり
  2. 手前だけ少しぼかす
  3. 背景に軽くフォグ(Mist)

これやると
「え、実写?」って言われます。

デフォルトは Snowflake
結晶がハッキリしていて綺麗ですが、
LoFi用途だと少し主張が強い。

降る雪の形状を変更しましょう。

お勧めなのが「 Blob 」です。

マルイ雪の形を作ってくれるので
一気に背景になじむ雪になります。

インスペクタの中で特に注意するのは以下の点です。
ここを抑えることでそれっぽい雪の演出ができます。

● Size(雪の大きさ)

  • 大きい → ぼた雪
  • 小さい → 粉雪

私は 0.1 にしました。

LoFiは
「存在感を消す」くらいがちょうどいいです。

● Number(雪の量)

雪の数です。

※注意
キーフレームは最初のフレームだけにしてください。
途中で増やすと、
雪が無限に増殖します(笑)

フェードが邪魔なときの対処法

初期設定だと、
雪が「ふわ〜っ」と出てきます。

ループ動画では微妙なので、
最初から降っている状態に変更します。

  • Fade
  • キーフレーム値を 0

これでOK。

画角固定のLoFi動画なら、ここまでで完成です。

クイックエクスポートなどを使って書き出したファイルを素材として読み込み、
クロマキー処理により雪以外の部分を透過することで下に配置した画像に雪を降らせられます。

LoFi動画は
カメラが動かない前提。なので今回は画面に追従して雪の降る動きを変えられる
トラッキングの解説は省略しています。背景が動く動画の場合は
プラナートラッカーで対応できるので興味のある人は挑戦してください。

雪エフェクトは「やりすぎない」が正解

最後に一番大事な話。

雪、楽しいです。

でも、

  • 多すぎ
  • 大きすぎ
  • 動きすぎ

これをやると、
一気に安っぽくなります。

「あ、今気づいた」
くらいがベスト。

雪を降らせると、どんなシーンが強くなる?

ここで改めて、
「雪が活きるシーン」の話を。

今回の目的は
LoFi動画用の静止画でしたが、
この手法を覚えると、こんな演出にも使えます。

おすすめのシーン例

  • 夜の街を歩くVlog
  • 窓の外を映した静かなカット
  • LoFi・作業用BGM動画
  • 冬の写真スライドショー
  • 失恋・回想・エモ系の語りシーン

雪って、それだけで
「静か」「切ない」「冬」「余韻」
この感情を一気に足してくれます。

逆に言うと、
テンポ速めのバラエティ動画には
あまり向きません(笑)

まとめ:雪は“感情を足す”エフェクト

DaVinci Resolveで雪を降らせると、

  • 映像に季節感が出る
  • 感情が伝わりやすくなる
  • LoFi感が一気に増す

Fusionは最初こそ難しそうですが、
一度覚えると
一生使える表現になります。

ぜひ、自分のLoFi動画に
ちょっとだけ雪、降らせてみてください