DaVinci Resolve 調整クリップの賢い使い方|プロも実践する便利テク5選

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。DaVinci Resolve 調整クリップの賢い使い方を書きます。

DaVinci Resolveで動画編集をしていると、

「複数のカットに同じズームや色補正をまとめてかけたい…」

と思うこと、ありませんか?

そんなときに便利なのが「調整クリップ(調整レイヤー)」です。

この記事では、初心者でもすぐ実践できる調整クリップの裏技5選を、実例つきでわかりやすく紹介していきます。

DaVinci Resolve調整クリップの賢い使い方|初心者でもできる裏技5選!

そもそも「調整クリップ」とは?

調整クリップとは、タイムライン上に置いて、その中にエフェクトやズーム、カラー補正などを適用できる“透明なフィルム”のような存在です。ほかの編集ソフトでは「調整レイヤー」と呼ばれる機能で、できることは全く同じです。

複数のクリップにまとめて効果を与えたいときに非常に便利。さらに、プリセットとして保存することもでき、使い回しもOK!

✅ 裏技①:インタビュー素材に一括ズーム適用

インタビューの尺をカットしながら編集していたら、10個以上のクリップに分かれていた…

でも全体的に「ほんの少しズーム」したい。クリップが寸断されているので普通の方法でズームをかけると、カットの繋ぎ目で違和感がでてしまいます。

そんな時は、「調整クリップ」を複数のクリップにまたがってかけるだけで滑らかなズームができます。

やり方:

1. カットされたすべてのインタビューパートの上に「調整クリップ」を置く

2. インスペクタで「ズーム:1.1」などに設定

3. ズームが全クリップに一括反映!

📌 ポイント:あとから修正したくなっても、調整クリップだけ編集すればOK!

✅ 裏技②:ダイナミックズームに“イーズ”をかけて緩急をつける

畳み掛けるような演出で複数のシーンに同じズーム効果を自然な動きで入れたいことありませんか。同じ動きをいちいち一つ一つのクリップにかけていくといくら時間があっても足りません。

そんな時は「調整クリップ」をスタンプがわりに使って、おなど動きを複数クリップにかけましょう。

やり方:

1. 調整クリップを複数のクリップの上に置く

2. [エフェクトライブラリ] → [OpenFX] → [ダイナミックズーム]をドラッグ

3. [インスペクタ]の「イーズイン/イーズアウト」で動きを調整

📌 プロ技:いちいち1カットずつキーフレームを打つ手間が不要!

✅ 裏技③:カラーグレーディングの一括適用に活用

「使用前/使用後」のように並べた複数の素材に、同じ色調補正をかけたい時などに便利です。

やり方:

1. 調整クリップをまとめて載せる

2. [カラーページ]に移動

3. 調整クリップを選択し、LUTやカラーホイールで調整

📌 補足:素材本体には影響を与えないので、非破壊編集が可能!

✅ 裏技④:ぼかしやグローを画面全体に適用する

こんなときに便利:

回想シーンや夢シーンなど、全体にぼかしや光のエフェクトを入れたい。

やり方:

1. 調整クリップを上に配置

2. [OpenFX] → [グロー]や[ぼかし]など好みのエフェクトを追加

3. 強さや色味を調整

📌 コツ:テロップやロゴには影響を与えず、映像だけに雰囲気をつけたいときに◎

✅ 裏技⑤:テロップにアニメーション効果をつける(複数同時)

「調整クリップ」はテキストに適用することもできます。複数のテキストに「フェードイン」や「ポップアップ」などの演出を加えたい時など、あらかじめ作り置きした「調整クリップ」を使うと時短できます。

やり方:

1. テキストの上に調整クリップを配置

2. インスペクタ → トランスフォーム → キーフレームでアニメーション設定

(例:スケール0→1、位置Y方向に上昇 など)

📌 メリット:一つひとつに動きをつける手間が不要で、一括適用!

🎁 おまけ:調整クリップはプリセットとして保存できる!

この技、覚えておくと超便利です。八割の人が知らないと言われていますが、調整クリップはプリセットとして保存できるんです。

「ズーム1.1」「フェードイン」「カラーLUT」など、よく使うエフェクトを組み合わせた調整クリップは、右クリック→「保存」しておくと、別プロジェクトでも再利用できます。

✅ まとめ:調整クリップを使いこなすと、編集の質も効率もアップ!

調整クリップは、非破壊・一括編集・再利用可能という三拍子そろった超便利機能です。

初心者の方も、最初にこのスキルを覚えるだけで、

「ズームもカラコレも一発で!」

という効率的な編集が可能になります。

ぜひ、あなたの編集に取り入れて、プロっぽい仕上がりと時短を同時に手に入れましょう!