さくらレンタルサーバー の移行サービスを利用する手順

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 さくらレンタルサーバー を書きます。

昔からレンタルサーバを使っていて、最近どうも調子がおかしいと感じている人いませんか。

さくらレンタルサーバーでは、利用者を対象に、高速のサーバーに移行するサービスを始めました。

従来のプランをそのまま、無料で早くしてくれるのです。

自己責任の作業になりますが、環境全体が改善されるので試してみて損しないサービスです。

やり方を調べました。

さくらレンタルサーバー を新サーバーに移行する手順

2017年以来、さくらのレンタルサーバ スタンダードプランを利用しています。

最近「Internal server error」が多発するようになりました。

プラグインや画像の調整など手を付けていない問題もありますが、それでも20というスコアは何とかしないといけません。

「これは困った」と思っていたところ、2022年2月から希望者は「新サーバーへ移行」できるようになったという情報です。

朗報!高速さくらサーバに自動的に移行可能か?! – 秘亭のネタ

ストレージのSSD化や、プロセッサ・メモリの強化行われたということで、エラーに悩まされることもなくなりそうです。

早速移行にチャレンジすることにしました。

新サーバーに移行するメリットとデメリット

これまでの環境から新しい環境に乗り換えることは、引っ越しと同じ。

世界が広がり利便性が広がるというのがメリットですが、引っ越しの手間や事故などりリスクも潜んでいます。

作業を始める前に確認しておきましょう。

デメリット
  • ブログのIPアドレスが変更になる
  • 新サーバーを併存させて同時に使うことはできない
  • 移行中はサイトがおよそ3時間ほど停止する
メリット
  • 2018年4月17日以前に契約した場合は、表示速度が約5倍になる
  • ストレージ容量が増加
  • データ転送量の制限が撤廃

しかし、速度が5倍になるというのは魅力です。

サーバー移行に挑戦

サーバー移行作業は、さくらのレンタルサーバーコントロールパネルをクリックするだけで進めることができます。

ただしサクサクと進めるには条件があります。

移行ツールを使うための条件
  • 2022年2月15日以前に契約したこと(以後の契約では新サーバーになっているため)
  • MySQL5.7を使用していること

私がさくらサーバーに契約したのは2017年です。

期間は条件を満たしていますが、問題は「MySQL5.7を使用していること」です。

初心者には意味がわかりません。

とりあえず先に進むことにしました。

さくらのレンタルサーバのコントロールパネルにログインします。

[サーバー情報][移行ツール]をクリックして移行ツールを開きます。

困ったことに私の場合は条件に合わなかったようでエラーが出ました。

古いバージョンのデータベースをご利用中の為、ご利用いただけません。

「古いバージョンのデータベース」とは「MySQL5.7」を使用していないことを示していました。

私のデータベースは5.5。これでは「移行サービスを受けるには古すぎるので、サービスを受けたいのなら顔を洗って出直してこい」と言われてる気分ですね。

MySQL4.0、5.1、5.5をご利用の場合、移行ツールをご利用いただけません。MySQL5.7へ移行する必要がございます。
データベースのバージョンをアップグレードする方法については下記マニュアルをご確認ください。

初心者に、データベースを自分で更新しろというこの業界の常識、なんとかなりませんか。

さて、自分のサイトのデータベースのバージョンはどうやって調べたらいいのでしょうか。

[webサイト/データ][データベース]をクリックすると自分のデータベースが確認できます。

私の場合は、二つのWordPressサイトを運営しているので、データベースも二つあることがわかります。

サーバーの更新とは、このサーバーで運用しているブログすべてに影響する作業なのです。

なるほど[5.5][5.7]とあります

やっぱりこれでは基準に達していません。

サイトを移行する前に、データベースを更新するという別の作業が必要だということがわかりました。

ウェブアプリケーションの設定変更はお客様自身で行っていただく必要があります。
なお、ウェブアプリケーションに関して、サポート外とさせていただいていますがクイックインストールに対応しているWordPress、EC-CUBE、concrete5に関する設定変更については、本マニュアルでご案内いたします。
データベースをアップグレードしたい | さくらのサポート情報

よくある質問を見ると「データベースの更新はサポート外」のようです。なのでWordPress用のマニュアルをもとに自力で解決しなくてはなりません。

一旦移行ツールから離れて、データベース問題を片付けます。

古いデータベースを更新するには

サーバーコントロールパネル」にログインします。

作業はデータベースをアップグレードしたい | さくらのサポート情報を頼りに進めます。

[Webサイト/データ]から[データベース]をクリックします。

[データベースアップグレード機能]の[アップグレード設定]をクリックする。

アップグレードの画面が表示されるので、[データベースのアップグレード]をクリックする。

データベースアップグレードの設定画面が表示されました。

私のデータベースは[5.5][5.7]なのでデータベース名は変更する必要はないとあります。

何も変更せず「同意」と「日時」を記入して「予約」する

MySQL5.5をアップグレードする場合
通常はデータベース名の変更は必要ありません。データベース名を変更せずにお進みください。

MySQL5.7を利用していない アップグレードを最初に行ったバージョンのパスワードが引き継がれます。データベースをアップグレードしたい | さくらのサポート情報

[ご注意]の[同意]にチェックを入れ、[作業開始日時の設定]を選択し、『予約する』をクリックします。

予約が終わると、登録のメールアドレス宛で予約完了のご案内が届きます。

データベースのアップグレードとは、新しいデータベースサーバーにデータのコピーをするということです。

データ容量によってコピーの時間がかかるので待たされることを覚悟しましょう。

新規にMySQL5.7のデータベースが作成され、アカウント名(mysql57.xxx.sakura.ne.jp)にコピーが反映されると移行が終了します。

私の場合2時間ほどして上記のメールが届きました。

WordPressの設定ファイルを変更する必要があるようです。

サーバーコントロールパネルから[wp-config.php]のコードを開くことができます。

コードの赤く囲った部分が目的の記述です。

5.5からの変更点はこの部分だけです。

パスワードの変更も必要ありません。

保存をクリックして閉じます。

いつも感じるんですが、サーバーの取説って丁寧なようでいて説明不足です。

わけわかりませんよね。

移行ツールに戻って移行を続ける

データベースの手当てが終わったので移行ツールに戻って作業を再開します。

移行ツールの[移行の申込みに進む]をクリックします。

注意事項を読んだ上で、移行ツールを実行します。

以上で新サーバへの移行がはじまります。

[サーバー移行中です]という表示が出るので[ログイン画面に移動]をクリックします。

コントロールパネルから強制的にログアウトさせられます。

移行は二時間ほどで終わり、あとはいつものように利用ができるようになります。

評判

Movable Typeの処理時間が体感的にかなり早くなっているのがうれしいです。旧サーバのころは記事投稿時にエラーが頻出していましたが、新サーバになってからはほとんどエラー表示がなくなりました。

さくらインターネットの高速化された新サーバは本当に早くなったのか? | 株式会社ドモドモコーポレーション

新サーバへの移行後、リンクをクリックした時の反応が明らかに良くなっている。

さくらのレンタルサーバ新サーバーに移行 – Mad Overload

読み込み速度が顕著に改善されたという結果は得られなかった。むしろ、様ざまな指標は、読み込み速度が悪化したことを示している。

さくらのレンタルサーバーはSSD化で早くならなかった

移行後に新サーバにssh接続しようとしてみたら、”WARNING: POSSIBLE DNS SPOOFING DETECTED!”という警告メッセージが出てsshログインできない問題が発生しました。
新サーバに移行する事でサーバのIPアドレスが変更されたので、それが原因でした。
対象のさくらの従来サーバの情報の行を削除すれば、またSSH接続できるようになりました。

速くなったさくらの新レンタルサーバへ移行しました。あとSSH接続時に警告発生。

まとめ

サーバー移行はコントロールパネルから指示に沿ってクリックするだけで簡単に進めることができます。

ただし、それは条件に合致した場合の話。

条件に合わない場合は即、専門用語の嵐に見舞われながら、自己責任で解決しなくてはならない羽目になります。

移行したからといって、劇的に今の事態が改善されるかどうかはユーザー次第という点も不透明です。

記事数がそれほど多くないサイトや、アドセンスの再申請を心配しなくていいサイトの場合は新規に作り直すのもありではないでしょうか。

Internal server errorとは

Webアプリケーションへのアクセス集中等によりエラーが発生するケースレンタルサーバーを利用している場合は、同じサーバーのリソースを多数のユーザーで共有する形となっているため、こうした状況がより起こりやすい。