今回は、DaVinci Resolveで複数の画像や動画を1画面にきれいに並べる方法をご紹介します。
たとえば、下記のような別々のクリップの人物を一つの画面に配置したい場面。みなさんはどうやって編集しますか?

まずはよくある方法(ちょっと大変)
通常は、
• タイムラインに複数のトラックを並べて

• 1つずつサイズや位置を「インスペクタ」で調整して

• 画面にバランスよく配置する…
というやり方が一般的です。
ただし、これは手間がかかるうえに、微調整が面倒。特に初心者さんにはハードルが高いです。
解決方法:Resolve FX「ビデオコラージュ」を使えば簡単です!
ビデオコラージュで 複数の画面を重ねて表示 する方法
Resolve FXの「ビデオコラージュ」はバージョン17で追加された機能です。
[OpenFX][フィルター][ResolvwFXトランスフォーム]の中にあります。これを使えば、最大25個(5×5)までの動画・画像を、自動的に均等に配置できます!ステップ①:映像をトラックに並べる
まず、画像や動画をメディアプールからタイムラインの別トラックに並べて配置しておきます。映像は、上にあるトラックほど前面に表示されます。
例では4枚の映像を重ねます。
ステップ②:「ビデオコラージュ」を一番上のトラックに適用
1. エフェクトライブラリを開く
2. 「OpenFX」→「ResolveFXトランスフォーム」→「ビデオコラージュ」を選択
3. これを一番上のトラックにドラッグ&ドロップします

ステップ③:レイアウト設定を変更する
インスペクタの[エフェクト]を開き、[ビデオコラージュ]をONにします。


するとエフェクトを設定したトラックが縮小されて表示されました。

「列」と「行」の数値を調整
インスペクタの[レイアウト]を見てみると、列の値が2、行の値が2となっていることがわかります。
これは画面の縦横にトラックの映像を並べる数をコントロールするためのものです。

状態を確認するには[プレビューレイアウト]にチェックを入れると反映されます。計算式を考える必要がないので超ラクになりました。
今回は横に4枚並べるので、列4、行1を入力します。

するとこんな画面になりました。

ステップ④:余白や丸みをゼロにする
画面に隙間が空いているので隙間をつぶします。「マージン(余白)」や「角の丸み」の数値をすべて0に設定すると、ピッタリ隙間なく並びます。
上下左右の余白と縦横方向の値を0にします。
角に丸みがついていたら丸みの値も0にします。

プレビューのチェックを外すと一番上のトラックが左側に配列されているのがわかります。
ステップ⑤:他のトラックにもコラージュ設定をコピー
残りの3枚も整列するには、最初のトラックをCtrl+Cでコピーして下のトラックすべてにCtrl+Vで貼り付けます。
- 一番上のトラックをCtrl+Cでコピー
- 他のトラックすべてにCtrl+Vで貼り付け
- 一度画面が黒くなるかもしれませんが安心してください

ステップ⑥:「タイル管理」で配置を変更する
「インスペクタ」→「ビデオコラージュ」→「タイル管理」で、
それぞれのトラックに異なる「タイル番号(表示位置)」を割り当てると、すべての映像がきれいに並んで表示されます。
[エフェクト][ビデオコラージュ][ワークフロー]の欄にある[タイル]を選択し、[タイル管理]のタイトルを変えていくと、隠れていた画面が現れます。
応用テク:キーフレームで動きをつける
キーフレームを使えば、分割画面の映像をズームさせたり動かしたりすることも可能。ナレーションに合わせた演出にぴったりです。
まとめ|分割画面で動画の見せ方が変わる!
DaVinci Resolveの「ビデオコラージュ」を使えば、複数画像・動画をあっという間に整列配置できます。
比較・紹介・演出の幅が広がるだけでなく、見た目にもわかりやすくプロっぽい仕上がりになるのがポイントです。
初心者でも安心の簡単ステップなので、ぜひ今日から活用してみてください!
📌 おすすめチュートリアル動画もチェック
実際の画面で操作を見ながら学びたい方は、公式チュートリアルやYouTube解説も役立ちます。あわせて確認してみましょう!
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 DaVinci Resolve で動画や画像を1画面にきれいに並べる方法を書きます。